
こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。
リビングの掃き出し窓から庭へ出るとき、あの大きな段差に「よいしょ」と気合を入れること、ありませんか。実はこれ、多くの方が抱える悩みなんです。洗濯物を干すたびに膝に負担がかかったり、愛犬が上り下りするのをヒヤヒヤしながら見守ったり。そんな毎日のプチストレスを解消してくれるのが、リビングから庭への踏み台です。
おしゃれなウッドデッキ風のステップから、収納もできる便利なストッカータイプ、さらには犬の関節を守るスロープまで、選択肢は驚くほど豊富にあります。ニトリやカインズ、山善といった身近なメーカーの製品を選ぶのも良いですし、レンガやコンクリートを使って本格的なDIYに挑戦するのも素敵ですよね。
この記事では、高さや昇降のしやすさはもちろん、手作りする方法や滑り止め対策まで、あなたの庭にぴったりの段差解消アイデアを余すことなくお伝えします。
ポイント
- 素材ごとの特徴を知り自宅の庭に最適な踏み台を選べるようになる
- 愛犬や家族の安全を守るための具体的な寸法や高さの基準がわかる
- 収納付きやスロープなどライフスタイルに合わせた機能的な選択ができる
- DIYで設置する際の基礎知識や失敗しないための重要ポイントを学べる
リビングから庭への踏み台を選ぶ際の素材と基準

庭への出入りをスムーズにするために、まずは「どんな素材」で「どんなサイズ」の踏み台を選ぶべきか、その基準をしっかり押さえておきましょう。見た目の好みだけでなく、長く安全に使うためのポイントをご紹介します。
おしゃれなウッドデッキや人工木の縁台

「せっかく庭に出るなら、カフェのテラス席みたいな雰囲気にしたい」そう思うなら、やはり木の質感を活かしたウッドデッキタイプの踏み台が一番の選択肢になります。
単なる通り道としてのステップではなく、奥行きのある「縁台(えんだい)」タイプを選べば、天気の良い日にはそこに座って読書をしたり、夕涼みをしたりと、リビングがそのまま外へ広がったような「アウトドアリビング」の感覚を楽しめるようになります。布団干しのスペースとしても重宝しますし、バーベキューの際にはベンチとしても活躍してくれる、まさに一石三鳥のアイテムなんですよね。
しかし、ここで多くの方が頭を悩ませるのが、「本物の天然木にするか、それともメンテナンスが楽な人工木にするか」という究極の選択です。それぞれの特徴を深く理解していないと、後々「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
天然木(ハードウッド・ソフトウッド)の魅力と覚悟
天然木の最大の魅力は、なんといってもその本物の質感と香り、そして経年変化(エイジング)の美しさです。夏場でも表面が焼けつくような熱さになりにくく、冬は温かみを感じられます。しかし、天然木は生き物ですから、雨風や紫外線にさらされれば劣化します。
特にホームセンターで安価に手に入る「ソフトウッド(杉やSPF材)」は、防腐塗料を毎年塗るなどの小まめなメンテナンスをしないと、数年で腐ったりシロアリの餌食になったりするリスクが高いんです。「ウリン」などの高耐久な「ハードウッド」を選べばメンテナンスフリーで数十年持ちますが、価格は非常に高価で、硬すぎてDIYでの加工が難しいという難点もあります。
人工木(樹脂木)という賢い選択
一方で、最近の主流となっているのが「人工木(樹脂木)」です。これは木の粉と樹脂(プラスチック)を混ぜ合わせて作られた素材で、見た目は木そのものなのに、腐ることがなく、シロアリも寄り付きません。
汚れたら水をかけてデッキブラシでゴシゴシ洗えるので、お手入れの手軽さは圧倒的です。昔の人工木はいかにもプラスチックっぽい質感でしたが、最近の製品は表面にサンディング加工が施されていたり、木目調の凹凸があったりと、パッと見では天然木と見分けがつかないほどリアルになっています。「忙しいけれど、おしゃれな庭を楽しみたい」という方には、迷わず人工木をおすすめします。
| 素材 | 質感・雰囲気 | 耐久性 | メンテナンス | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| 天然木(ソフト) | ◎ 温かみがある | △ 腐りやすい | × 毎年塗装が必要 | ◎ 安い |
| 天然木(ハード) | ◎ 高級感がある | ◎ 極めて高い | ◎ ほぼ不要 | × 高い・加工困難 |
| 人工木(樹脂) | ○ 均一で美しい | ○ 高い | ◎ 水洗いのみ | ○ 中程度 |
幅が150cm〜180cmを超えるような大型の縁台タイプを窓際に設置すれば、そこはもう立派なセカンドリビング。室内からの視覚的な広がりも生まれるので、部屋が広く見える効果も期待できますよ。
ニトリ等のアルミ製は熱と高さに注意
「とりあえず今の不便さを解消したい」「予算はあまりかけたくない」という場合、ホームセンターの園芸コーナーやニトリなどでよく見かけるアルミ製の踏み台(アルミステップ)は、非常に強力な味方です。価格は数千円から手に入りますし、何より軽いので、買ってきたその日にポンと置くだけで設置が完了します。女性一人でも簡単に持ち運べるので、庭の掃除をする時や、ちょっと場所を移動させたい時にもストレスがありません。
しかし、その「手軽さ」の裏には、実際に使ってみて初めて気づく落とし穴がいくつかあります。特に夏場の使用と、設置の安定性については注意が必要です。
夏場の「やけど」リスクと対策
アルミニウムという素材は、熱伝導率が非常に高い金属です。フライパンがすぐに熱くなるのと同じで、真夏の直射日光を浴び続けたアルミステップの表面温度は、簡単に50度〜60度を超えてしまいます。これ、本当に危険なんです。ちょっと洗濯物を取り込もうとサンダルや素足で乗った瞬間、「アチッ!」と飛び上がることになりかねません。小さなお子様やペットがいるご家庭では、火傷事故につながる可能性もあります。
具体的な熱対策
アルミ製を選ぶ場合は、表面に熱くなりにくい樹脂コーティングが施されている製品を選ぶのがベストです。もし既に持っているアルミステップが熱くなる場合は、ホームセンターで売っている人工芝の切れ端や、屋外用のゴムマットをステップの天板に合わせてカットし、両面テープで貼り付けるなどのDIY対策を強くおすすめします。
「ガタつき」と高さ調整の限界
もう一つの問題が「ガタつき」です。庭の地面というのは、見た目は平らに見えても、実際には微妙に凸凹しています。軽量なアルミステップは、自身の重さで安定することができないため、地面の凹凸の影響をモロに受けてカタカタと動いてしまいがちです。多くの製品には脚の長さを微調整できる「アジャスター」が付いていますが、調整幅は数センチ程度。地面が土の場合は、雨で土が緩むと片方の脚だけ沈んでしまうこともあります。これを防ぐには、ステップの足の下にコンクリート平板やレンガを敷いて、面で支える工夫が必要です。
また、市販のアルミステップは1段あたりの高さが高めに設定されている(例:30cmなど)ことが多く、掃き出し窓の高さによっては「帯に短し襷に長し」になることも。購入前にはメジャーを持って、実際の段差をシミュレーションすることが失敗しないコツですね。
耐久性ならコンクリートやレンガの階段
「庭のデザインにこだわりたい」「一度作ったら一生使える頑丈なものがいい」という方には、コンクリートやレンガ、タイルを使った造作階段(組積造)が最強の選択肢です。これらは建築物の一部として庭に溶け込むため、後付け感がなく、非常に高級感のある仕上がりになります。
最大のメリットは、その圧倒的な耐久性と安定感です。雨風はもちろん、紫外線による劣化もほとんどなく、大人が飛び乗ってもビクともしません。汚れても高圧洗浄機で一気に洗えますし、木製のように腐る心配も皆無です。形状も自由自在で、四角いステップだけでなく、アール(曲線)を描いた優しいデザインにしたり、踏み面を広く取ってテラスのように仕上げたりすることも可能です。
DIYで作るか、プロに頼むか
ただし、このタイプは導入のハードルが少し高くなります。DIYで作ることも不可能ではありませんが、モルタルやコンクリートを扱う「左官(さかん)」の技術が必要になるからです。特に、綺麗な形を作るための「型枠(かたわく)」を組んだり、水平を正確に出したりする作業は、日曜大工初心者には少々難易度が高いかもしれません。
コンクリートDIYの難しさ
コンクリートは一度固まってしまうと、やり直しがききません。「失敗したから壊そう」と思っても、ハツリ機という専用工具が必要な大工事になってしまいます。もしDIYで挑戦される場合は、基礎の作り方やコンクリートの配合について、事前にしっかりと学ぶ必要があります。当サイトの花壇をコンクリートで埋めるDIY解説記事では、コンクリートの基本的な扱い方を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
コストと長期的な視点
業者に依頼する場合、素材や大きさにもよりますが、レンガ積みやタイル貼りのステップ設置には数万円〜十数万円の費用がかかります。アルミ製ステップなら数千円で済むことを考えると高額ですが、「20年、30年とメンテナンスフリーで使い続けられる」「庭の資産価値が上がる」という長期的な視点で見れば、決して高い投資ではないかもしれません。
特に、外構全体のリフォームを考えているタイミングであれば、他の工事と合わせて依頼することでコストを抑えられる場合もありますよ。
収納付きストッカーで段差解消と整理
日本の住宅事情、特に都市部の狭小地では「庭のスペースをいかに有効活用するか」が切実な課題ですよね。そこで人気急上昇中なのが、踏み台の内部が空洞になっていて収納ボックスとして使える「ガーデンストッカー(収納庫付きステップ)」です。
これは本当に合理的なアイテムで、ただのデッドスペースになっていた踏み台の下に、園芸用の土や肥料、子供の砂場セット、洗車道具、あるいは冬場にしか使わない灯油ポリタンクなどをたっぷりと収納できます。「庭に物置を置く場所はないけれど、収納は欲しい」という方には、これ以上ない解決策と言えるでしょう。
「何を入れるか」で決まる選び方
ストッカータイプを選ぶ際、絶対に確認しなければならないのが「内寸(中の広さ)」と「有効高さ」です。よくある失敗が、「外寸(外側のサイズ)」だけを見て買ってしまい、いざ物を入れようとしたら蓋の裏側の補強リブ(出っ張り)が干渉して閉まらない……というパターンです。
特に注意が必要なのが「灯油ポリタンク」です。実は灯油タンクには、関東で主流の「赤色(18L)」と、関西で主流の「青色(20L)」があり、それぞれ微妙にサイズが異なります。さらに、電動ポンプを付けっぱなしにして収納したい場合は、その分の高さも計算に入れる必要があります。「ポリタンク収納可能」と書かれていても、ご自身の持っているタンクが入るかどうか、内寸の数値をしっかりとチェックしてください。
防水性と耐久性のチェックポイント
もう一つ重要なのが「防水性」です。多くの樹脂製ストッカーは「雨水が入りにくい構造」にはなっていますが、完全防水ではない製品も多々あります。台風のような横殴りの雨の日には、中が濡れてしまうこともあるため、濡れては困るものを入れる場合は、パッキンが付いた密閉性の高いものを選ぶか、濡れても良いものを収納するようにしましょう。
また、踏み台として人間が乗るわけですから、蓋(座面)の耐荷重も重要です。安価なプラスチック製品の中には、大人が乗るとベコベコとたわんで不安なものもあります。耐荷重100kg以上のしっかりとした構造のもの(アルミ製筐体など)を選ぶと、ベンチとしても安心して使えますよ。
掃き出し窓に合う踏み台の安全な寸法
踏み台選びにおいて、デザインや素材以上に大切なのが「寸法(サイズ)」です。ここを適当に決めてしまうと、使いにくいだけでなく、転倒事故の原因にもなりかねません。建築学や人間工学の視点から、安全に上り下りできる「黄金比」とも言える数値が存在します。
「蹴上げ」と「踏面」のバランス
階段の寸法には「蹴上げ(けあげ=1段の高さ)」と「踏面(ふみづら=足を乗せる奥行き)」という2つの重要な要素があります。日本の一般的な住宅の掃き出し窓は、地面から約40cm〜55cmほどの高さにあります。これを無理なく解消するには、どのような寸法が良いのでしょうか。
国土交通省のガイドラインによる基準
国土交通省が定めている『高齢者が居住する住宅の設計に係る指針』では、屋外の階段について以下のような寸法を推奨しています。
- 蹴上げ(高さ):18cm以下(推奨レベル)
- 踏面(奥行き):26cm以上(推奨レベル)
(出典:国土交通省『高齢者が居住する住宅の設計に係る指針』)
もし窓の高さが50cmある場合、1段の踏み台(高さ25cm)を置いただけでは、残り25cmの段差が生じます。25cmという高さは、若くて元気な人なら登れますが、洗濯カゴを持って降りる時や、高齢者、子供にとっては「よっこいしょ」が必要なきつい段差です。理想的には、2段のステップを設置して、50cmの高さを「約16.6cm × 3段(地面→1段目→2段目→室内)」といった具合に分散させるのが、最も体に負担の少ない設計となります。
幅と奥行きの実用性
また、見落としがちなのが「踏み台の幅(横幅)」です。市販のコンパクトな踏み台(幅60cm程度)だと、窓から出る時に足を踏み外すリスクがあります。特に、窓の左右どちらからでも出入りする可能性がある場合は、窓枠の幅に合わせた広いステップ(幅90cm〜150cm)を選ぶか、小さいステップを2つ並べて連結するなどの対策が必要です。
奥行き(踏面)に関しても、サンダルや庭履きのような脱げやすい靴で降りることを考えると、最低でも30cm、できれば35cm〜40cmあると安心感が違います。奥行きがあれば、降りる時に一時停止して体勢を整える余裕が生まれるからです。安全は「余裕」から生まれます。ギリギリのサイズではなく、ゆとりのある寸法計画を心がけてくださいね。
リビングから庭への踏み台をDIYや犬用に自作
市販品ではどうしてもサイズが合わなかったり、愛犬のために特別な仕様にしたかったりする場合は、DIYでの自作にチャレンジしてみるのも一つの手です。既製品にはない、我が家だけのオリジナルステップを作る楽しみは格別です。ここでは、安全で長持ちする手作りのポイントや、大切な家族であるワンちゃんのための工夫について深掘りしていきましょう。
本格的な手作りDIYは基礎と転圧が鍵
「レンガやブロックを積むだけでしょ?簡単じゃん」と思われがちなDIYステップですが、実は一番重要で、かつ一番失敗しやすいのが「基礎(きそ)」作りです。構造物の寿命は、見えない地面の下で決まると言っても過言ではありません。
地面に直接置くのは絶対NG!
初心者がやってしまいがちな最大のミスは、庭の土の上に直接コンクリートブロックやレンガを置いてしまうことです。設置した直後は良くても、雨が降ると土が緩み、ステップの重みで徐々に沈んでいきます。結果、数ヶ月後には踏み台が斜めに傾いたり、ブロックがガタガタになったりしてしまいます。これを防ぐためには、しっかりとした「路盤(ろばん)」を作る必要があります。
プロも実践する基礎作りの手順
本格的なステップを作るなら、以下の手順は省略できません。
- 掘削(くっさく):設置する場所の土を、厚み分(約10cm〜15cm)掘り下げます。
- 砕石(さいせき)敷き:掘った穴に「砕石(クラッシャーラン)」と呼ばれる、大きさの不揃いな石を敷き詰めます。砂利(丸い石)ではなく、角張った砕石を使うのがポイントです。石同士が噛み合って固まるからです。
- 転圧(てんあつ):ここが最重要!敷いた砕石を上から叩いて締め固めます。プロは「プレートコンパクター」という機械を使いますが、DIYなら「タンパー」という道具や、無ければレンガなどを利用して、全体重をかけて親の仇のように(笑)叩きまくってください。地面がカチカチになるまで行います。
- モルタルで水平出し:固めた地面の上にモルタルを敷き、その上にブロックやレンガを並べていきます。この時、水準器(水平器)を使って水平を出すのが綺麗に仕上げるコツです。
この「転圧」という作業については、庭の見切り材やレンガの選び方の記事でも解説していますが、どんなに良い素材を使っても、この足元がグラグラでは全てが台無しになってしまいます。「基礎8割、仕上げ2割」くらいの気持ちで、下準備に時間をかけてください。
犬の関節を守るスロープの選び方

愛犬家の方にとって、リビングの段差は非常に深刻な問題です。特にミニチュアダックスフンドやコーギーといった胴長短足の犬種、あるいはチワワやトイプードルなどの小型犬にとって、40cm〜50cmの段差から飛び降りる行為は、人間に換算すると2階から飛び降りるような衝撃があるとも言われます。これは「椎間板ヘルニア」や「膝蓋骨脱臼(パテラ)」の大きな原因となり得ます。
階段よりも「スロープ」が優しい理由
若くて健康な犬なら低めの階段(ステップ)でも上り下りできますが、将来的なシニア期のことまで考えると、足腰への負担を最小限に抑える「スロープ(坂道)」がベストな選択です。スロープなら、段差の衝撃を受けることなく、歩く動作の延長でスムーズに庭へ移動できるからです。
勾配(角度)と滑り止めが命
スロープを自作、あるいは選定する際に最も重要なのは「勾配(角度)」です。急すぎる坂道は、逆に足腰への負担となり、下りでスピードが出て怪我をする恐れがあります。バリアフリー法などの基準を参考にすると、理想的な勾配は「1/8(約7度)〜1/12(約5度)」程度とされていますが、庭のスペース的にそこまで緩やかにするのは難しい場合も多いでしょう。現実的なラインとしては、角度を15度〜20度以内に抑えることを目指してください。
また、スロープの表面素材も重要です。ツルツルの木材やプラスチックでは、肉球が滑って踏ん張れず、余計に関節を痛めてしまいます。
- 人工芝を貼る:爪がかかりやすく、見た目も自然。
- ゴムマットを敷く:グリップ力が高く、雨の日でも安心。
- 横桟(よこざん)をつける:一定間隔で細い木を横に打ち付け、足掛かりを作る。
こういった滑り止め対策を施すことで、ワンちゃんが安心して通れる「ご機嫌な動線」が完成します。
カインズ等のホームセンター資材で自作
一からコンクリートを練るのはハードルが高い……という方におすすめなのが、ホームセンター(カインズ、コーナンPro、コメリなど)で売っている既製のコンクリート製品を組み合わせる「置くだけDIY」です。これなら特別な工具も技術もほとんど必要ありません。
おすすめ資材1:コンクリート平板(へいばん)
30cm×30cmや、30cm×60cmといったサイズの平らなコンクリート板です。これを積み重ねるだけで、安定感抜群のステップが出来上がります。専用の「コンクリート用接着剤(ナルシルバーなど)」を使えば、モルタルを使わずに強力に固定することも可能です。表面が石材風に加工されたおしゃれな製品も多く販売されています。
おすすめ資材2:U字溝(ユーじこう)の裏技
本来は道路の側溝として使われる「U字溝」ですが、これをひっくり返して伏せると、非常に頑丈な台になります。サイズも豊富で、幅や高さを用途に合わせて選べます。見た目は無骨ですが、強度はお墨付き。その上に人工木の板を渡せばベンチ風になりますし、塗装してインダストリアルな雰囲気に仕上げるのも面白いですよ。
おすすめ資材3:ピンコロ石
9cm角くらいのサイコロ状の石です。これを積んで花壇のような枠を作り、中に土を入れて固めれば、可愛らしいアンティーク風のステップになります。少し手間はかかりますが、曲線を描いたデザインも作れるので、洋風のお庭にはぴったりです。
滑り止めテープで雨天時の転倒防止
最後に、どんな踏み台を選んだとしても、絶対に忘れてはいけないのが「雨の日の対策」です。晴れている時は何ともなくても、雨に濡れたアルミや塗装された木材、タイルは、まるで氷の上のようにツルツル滑ることがあります。ゴミ出しなどで両手が塞がっている時に滑ったら……想像するだけで恐ろしいですよね。
「段鼻」に貼るのがポイント
最も手軽で効果的な対策は、ホームセンターやネット通販で購入できる「屋外用滑り止めテープ(ノンスリップテープ)」を貼ることです。表面がサンドペーパーのようにザラザラした鉱物粒子のタイプが、グリップ力が高くておすすめです。
貼る位置は、ステップの踏み面の先端部分、専門用語でいう「段鼻(だんばな)」です。ここにテープがあることで、靴底がしっかりと引っかかり、滑りを防止できます。また、黒や黄色などの目立つ色のテープを選べば、「ここが段差の端っこですよ」という視覚的なサインにもなり、踏み外し防止にも役立ちます。
最近では、透明(クリア)タイプの滑り止め塗料スプレーや、夜になるとぼんやり光る「蓄光(ちっこう)テープ」なども販売されています。お庭の雰囲気を壊したくない場合は透明タイプを、夜間の利用が多い場合は蓄光タイプを選ぶなど、ライフスタイルに合わせて安全対策をプラスしてみてください。
理想的なリビングから庭への踏み台
ここまで、様々な素材やDIYの方法をご紹介してきましたが、結局のところ理想的な踏み台とは「家族みんなが無理なく、安全に、そして笑顔で使えるもの」に尽きます。
見た目のおしゃれさももちろん大切ですが、まずは「1段の高さを15cm〜18cm程度に抑える」「奥行きは30cm以上確保する」という基本ルールを意識してみてください。その上で、メンテナンスの手間を減らしたいなら人工木を、収納不足を解消したいならストッカータイプを、愛犬がいるならスロープを……といった具合に、あなたの生活スタイルにパズルのピースをはめるように選んでいくのが正解です。
たかが踏み台、されど踏み台。この小さな段差解消が、リビングと庭の心理的な距離をグッと縮めてくれます。「ちょっと庭に出てみようかな」。そんな気持ちにさせてくれる素敵なステップを、ぜひ手に入れてくださいね。
※本記事で紹介した施工方法や寸法は一般的な目安です。現場の状況(地盤の固さ、既存の構造物など)によって最適な工法は異なりますので、不安な場合は外構の専門家に相談されることをおすすめします。