
こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。お庭や空き地で、ふと気づくと自分の背丈よりも大きく育ってしまった植物を見かけることはありませんか。特に雑草の中で背が高くて茎が太い種類は、その名前がわからず、どう対処すればよいのか不安になることが多いものです。
インターネットで図鑑や写真を検索しても、茎が赤いものや黄色い花が咲くものなど似たような種類が多くて特定が難しいですよね。中には毒を持つ危険な植物も存在するため、正しい知識を持って管理することが大切です。今回はそんな巨大な雑草たちの正体と、効果的な対策についてお話しします。
ポイント
- 写真と特徴で巨大雑草の名前がすぐにわかります
- 茎が赤かったり黄色い花が咲く種類の正体に迫ります
- 毒やアレルギーのリスクがある危険な雑草を知れます
- 大きくなりすぎた雑草を根こそぎ枯らす方法がわかります
背が高く茎が太い雑草の名前と見分け方

まずは、お庭を占拠しているその植物が何者なのかをはっきりさせましょう。敵を知ることで、適切な対処法が見えてきます。ここでは、日本国内でよく見かける代表的な巨大雑草について解説します。
写真で特定する背の高い雑草の種類
「背が高い」といっても、その特徴は千差万別です。まずは、よく見かける巨大雑草の主な特徴を表にまとめてみました。お手元の雑草と見比べてみてください。
| 雑草の名前 | 草丈の目安 | 茎の特徴 | その他の目立つ特徴 |
|---|---|---|---|
| イタドリ | 1.5m〜3m | 太くて中空、竹のような節がある | 茎に赤い斑点があることが多い |
| セイタカアワダチソウ | 2m〜3m | 根元が硬く木質化する、ザラザラ | 秋に黄色い花を咲かせる |
| オオブタクサ | 3m〜4m | 太くて荒い毛があり、ザラつく | 葉がクワのように切れ込んでいる |
| ヨウシュヤマゴボウ | 1.5m〜2m | 太くて柔らかく、赤紫色になる | ブドウのような黒紫色の実がなる |
これらの雑草たちは、植物生態学の視点で見ると「競争型」という非常にアグレッシブな戦略をとるグループに分類されます。彼らの生き残り戦略はシンプルにして最強。「誰よりも早く、誰よりも高く成長し、太陽の光を独占する」ことです。そのため、春から夏にかけての成長スピードは驚異的で、1日に数センチ、条件が良ければ10センチ近く伸びることさえあります。
なぜここまで巨大化するのかというと、彼らは他の植物を「日陰」に追いやることで競争に勝とうとするからです。私たちが普段目にするシロツメクサやタンポポのような背の低い雑草は、これらの巨大雑草が生い茂ると光合成ができずに衰退してしまいます。結果として、空き地やお庭の一角が、特定の巨大雑草だけの「純群落(じゅんぐんらく)」になってしまうのです。
また、彼らの多くは「地下茎(ちかけい)」や「埋土種子(まいどしゅし)」といった、見えない地下資産をたっぷりと持っています。地上部だけを見て「今のうちに抜けば大丈夫」と油断していると、地下では着々と支配領域を広げていることがよくあります。特に、ここ数年でお庭の様子が変わってきた、今まで見たことのない大きな草が生え始めた、と感じている場合は要注意です。それは一時的な侵入ではなく、彼らがその場所を「永住の地」として定めたサインかもしれません。
放置すればするほど、根は深く張り巡らされ、茎は木のように硬くなり、駆除にかかる労力は倍増していきます。「たかが雑草」と侮らず、まずは相手の名前と性質を正確に把握することから始めましょう。次のセクションからは、それぞれの特徴をさらに深掘りしていきます。
茎が赤い巨大な雑草の正体とは
「茎が赤い」というのは、非常に分かりやすい識別ポイントです。お庭を見回したとき、緑色の中に混じる毒々しいほどの赤や、筋状に入った赤褐色はひときわ目を引きますよね。この特徴を持つ巨大雑草の筆頭は、ヨウシュヤマゴボウとイタドリの2種類であることが多いです。両者は全く異なる植物ですが、どちらも厄介な存在であることに変わりはありません。
まるで熱帯植物?ヨウシュヤマゴボウの赤

ヨウシュヤマゴボウは、成長すると茎全体が鮮やかな赤紫色(ワインレッド)に染まります。その色彩は非常にビビッドで、まるで熱帯雨林に生えている植物のような派手な見た目をしています。茎は太いですが、木のように硬くなることはなく、触ると水分を含んだ多肉質で、少しプヨプヨとした柔らかさを感じるのが特徴です。
夏から秋にかけて枝を大きく広げ、高さは2メートル近くに達します。この「茎全体が均一に赤い」「柔らかくて太い」という特徴があれば、ほぼ間違いなくヨウシュヤマゴボウです。後ほど詳しく解説しますが、この植物は全草に毒を持つため、見つけても素手で折ったりしないよう注意が必要です。
虎の模様を持つ植物、イタドリ

一方、イタドリの赤さは少し性質が異なります。茎全体が赤くなることもありますが、基本的には緑色の地に赤褐色の斑点や筋が散在しているケースが一般的です。この斑点模様が「虎の皮膚」に見えることから、漢字で「虎杖(イタドリ)」と書く由来になったとも言われています。
イタドリの最大の特徴は、その構造にあります。竹を想像してみてください。茎には明確な「節(ふし)」があり、節と節の間は空洞になっています。もし判断に迷ったら、茎を指で弾いてみるか、少し折ってみてください。「ポコン」という軽い音がして中が空洞であれば、それはイタドリで間違いありません。
その他の「茎が赤い」雑草たち
この2つ以外にも、茎が赤くなる雑草は存在します。例えば「シロザ」という植物も、秋になると茎の節や全体が赤く染まることがあります。しかし、シロザの場合は葉の裏に白い粉が吹いている(粉状毛)のが大きな特徴で、ここを見ればヨウシュヤマゴボウやイタドリとは容易に区別がつきます。また、「アメリカセンダングサ」なども茎が赤黒くなることがありますが、こちらは茎の断面が四角形をしているので、触ればすぐに分かります。
いずれにせよ、茎が赤く変色して巨大化する植物は、栄養状態が良く、活発に成長している証拠です。放置しておくと、その場所の主(ぬし)のように居座り続け、お庭の美観を損なうだけでなく、近隣への迷惑にもなりかねません。
もし「庭の手入れを長期間サボってしまって、何が生えているかわからない…」という状態になっているなら、以下の記事も参考にしてみてください。放置することのリスクと解決策をまとめています。
庭の手入れをしない人の末路と解決策!放置のリスクと庭じまい術
黄色い花を咲かせる背の高い雑草
秋口になると、空き地や河川敷、休耕田などを一面黄色く染める背の高い雑草。それがセイタカアワダチソウです。昭和の時代には「ぜんそくの原因」という濡れ衣を着せられたり、「公害植物」なんて呼ばれたこともありましたが、実は今はそこまで悪者ではないとも言われています。しかし、お庭に生えて嬉しい植物でないことは確かです。

セイタカアワダチソウ
季節外れのひまわり?秋を黄色く染める正体
セイタカアワダチソウの最大の特徴は、秋(10月〜11月頃)に咲く黄色い房状の花です。花粉を飛ばす風媒花(ふうばいか)と勘違いされがちですが、実は虫たちに花粉を運んでもらう虫媒花(ちゅうばいか)です。そのため、花粉は重く粘り気があり、風で遠くまで飛ぶことはほとんどありません。つまり、花粉症の直接的な原因になることは稀なのです。
成長すると草丈は2〜3メートルに達し、茎の根元は木のように硬く木質化します。あまりに硬くて丈夫なので、かつてはこの茎を乾燥させて簾(すだれ)や小屋の材料として利用していた地域もあるほどです。手で引き抜こうとしても、ある程度育った株はビクともしません。地下茎がしっかりと土を掴んでいるからです。
他の植物を寄せ付けない「アレロパシー」の驚異
セイタカアワダチソウが恐れられる本当の理由は、その繁殖力と「化学兵器」にあります。彼らは根から「シス-デヒドロマトリカリアエステル(CIS-DME)」などのポリフェノール系物質やポリアセチレン化合物を分泌します。これらは、周囲の他の植物の発芽や成長を阻害する作用を持っており、これを「アレロパシー(他感作用)」と呼びます。
セイタカアワダチソウが群生している場所をよく観察してみてください。ススキやオギといった在来の植物が追いやられ、セイタカアワダチソウだけがびっしりと生えている光景が見られるはずです。これは彼らが化学物質を使って競合相手を排除し、自分たちだけの楽園(純群落)を作り上げた結果なのです。
侵略的外来種ワースト100にも指定 セイタカアワダチソウは、その強い繁殖力と生態系への影響から、日本生態学会によって「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されています。また、環境省の生態系被害防止外来種リストにも掲載されており、重点対策外来種として扱われています。
(出典:国立環境研究所『侵入生物データベース セイタカアワダチソウ』) https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80600.html
しかし、興味深いことに、このアレロパシー物質は自分自身にも毒として作用します。長年同じ場所で繁殖し続けると、土壌中に毒素が蓄積し、自分たちの勢いも衰えてしまう「自家中毒」を起こすことが知られています。最近、昔ほどセイタカアワダチソウの勢いがすごくない、と感じるのはこの現象が起きているからかもしれません。とはいえ、お庭に侵入された場合は、自家中毒を待つまでもなく早急に駆除する必要があります。
オオアレチノギクと似てる雑草の違い
都会の道端、駐車場の隅、空き地などで、ひょろりと高く伸びるキク科の雑草。よく似ているのがオオアレチノギクとヒメムカシヨモギです。どちらも南アメリカや北アメリカ原産の帰化植物で、草丈は優に1.5メートルを超えてきます。「なんか背の高い草が生えてるな」と思ったら、大抵はこのどちらかです。見分けがつかなくても駆除方法は同じですが、知っておくと観察が少し楽しくなるかもしれません。
くすんだ緑の巨人、オオアレチノギク

オオアレチノギク
オオアレチノギクは、全体的に「薄汚れた感じ」がします。言葉が悪くて申し訳ないのですが、葉や茎が灰色がかった緑色(灰緑色)をしていて、触ると細かい毛が密生しているため、ビロードのような、あるいはフェルトのような質感があります。この毛が光を乱反射して、全体的に白っぽく、くすんで見えるのです。
夏から秋にかけて花を咲かせますが、その花は地味そのもの。「徳利(とっくり)」のような形をしたツボ型の頭花をつけますが、花びら(舌状花)はほとんど目立ちません。「いつ咲いたの?」と思っているうちに、いつの間にか綿毛になって飛んでいく、そんな印象の植物です。
鮮やかな若草色、ヒメムカシヨモギ

ヒメムカシヨモギ
対してヒメムカシヨモギは、もう少しフレッシュな印象です。葉や茎の色は鮮やかな黄緑色や明るい緑色をしていて、オオアレチノギクに比べると毛は少なめです。そのため、見た目がスッキリとしています。別名「鉄道草(テツドウグサ)」とも呼ばれ、明治時代に鉄道の線路沿いに急速に広がったことから名付けられました。
花にも違いがあります。ヒメムカシヨモギの花は「俵型(たわらがた)」をしていて、よーく見ると小さな白い花びらや、中心の黄色い部分が確認できます。オオアレチノギクよりは「花らしい」見た目をしています。
共通する厄介な性質
見分け方を解説しましたが、お庭の管理者として知っておくべき共通点は「種子の飛散能力」です。どちらも花が終わると、タンポポのような冠毛(綿毛)を持つ種子を大量に生産します。1株から数万、時には数十万個もの種子が風に乗って近隣に散らばります。
「うちの庭の草だから関係ない」と思って放置していると、風に乗った種がお隣の庭や洗濯物に付着し、ご近所トラブルの原因になることもあります。特にオオアレチノギクは「除草剤抵抗性」を持つバイオタイプも報告されており、年々したたかになっています。花が綿毛になる前、できれば背が低いうちに抜き取るのがマナーであり、鉄則です。
毒を持つヨウシュヤマゴボウの特徴
ここだけは特に注意していただきたいのですが、先ほど紹介した「茎が赤い」ヨウシュヤマゴボウは、全草に毒を持っています。見た目がユニークで、秋になるとブドウのような黒紫色の実をつけるため、つい残しておきたくなったり、子供が興味を持ったりしやすいのですが、非常に危険な植物です。
美味しそうな実に潜む罠
ヨウシュヤマゴボウの毒成分は「フィトレッカトキシン」やサポニン類です。特に毒性が強いのは根っこ(見た目が食用のゴボウやショウガに似ているため、誤食事故が後を絶ちません)と、種子を含む果実です。
【危険】絶対に食べないでください
ブルーベリーや山ぶどうに似た黒く熟した実は、子供にとって非常に魅力的に見えます。しかし、これを食べると嘔吐、下痢、腹痛、激しい痙攣などを引き起こし、最悪の場合は心臓麻痺で死に至るケースも報告されています。お庭に生えている場合は、お子様やペットが近づかないよう、最優先で駆除してください。
落ちないシミに注意!果汁の恐怖
毒性だけでなく、物理的な被害も厄介です。熟した実を潰すと、鮮血のようなドス黒い赤紫色の果汁が出ます。この色素は非常に強力で、かつては着色料として使われていた(現在は毒性のため禁止)ほどです。
もし、白いTシャツやコンクリートの土間にこの果汁が付いてしまうと、普通の洗濯や水洗いではまず落ちません。駆除作業をする際は、汚れてもいい服を着るのはもちろん、果実が熟している場合は、実を潰さないように慎重に枝を切り落としてから袋詰めする必要があります。
素手で作業して汁が皮膚につくと、体質によっては皮膚炎を起こすこともあるので、必ずゴム手袋などを着用しましょう。
背が高く茎が太い雑草の名前と駆除方法
名前がわかったところで、次はいよいよ実践編です。背が高くて茎が太い雑草は、生命力が非常に強く、ただ鎌で刈り取るだけではすぐに再生してしまいます。彼らは地下にエネルギーを蓄えているため、地上部を切られることなど想定内なのです。ここでは、私が実際に行っている、彼らの生態を逆手に取った効果的な駆除・管理方法をご紹介します。
巨大な雑草を根こそぎ枯らす方法
イタドリやセイタカアワダチソウのような多年草(地下茎で生き残るタイプ)を完全に駆除するには、地上部だけでなく、地下にある根や茎まで枯らす必要があります。表面の草を刈るだけでは、数日後には切り株から新しい芽が出てきて、イタチごっこ(まさにイタドリごっこ)になります。そのためには、移行性の除草剤(グリホサート系など)を使うのが最も効率的です。
「葉から入って根まで枯らす」メカニズム

移行性の除草剤とは、葉にかかった成分が植物の維管束(師管)を通って植物体内を移動し、成長点や根っこまで届いて枯らすタイプの薬剤のことです。ホームセンターなどで「根まで枯らす」「グリホサートカリウム塩」などと書かれているものがこれに当たります。
ポイントは「葉にかける」こと。土に撒いても効果がないタイプが多いので注意が必要です(土に落ちると成分が不活性化するため)。植物の生理機能を利用して、毒を全身に回らせるわけです。
頑固な雑草には「展着剤」をプラス
巨大化した雑草は、身を守るために葉の表面が硬いクチクラ層で覆われていたり、シロザのように水を弾く粉を吹いていたりします。そのまま除草剤をかけても、コロコロと水滴になって落ちてしまい、薬液が吸収されません。 そこで、除草剤の効果を高めるために、「展着剤(てんちゃくざい)」という、薬液を葉にくっつきやすくする糊(のり)のような補助剤を混ぜて使うのがプロの技です。ホームセンターの農薬売り場に数百円で売っていますので、ぜひ一緒に使ってみてください。
また、お庭に植木や大切な花がある場合、除草剤を使うのをためらう方もいるでしょう。その場合は、成分や散布方法を工夫することで、リスクを最小限に抑えることができます。詳しくは以下の記事で解説しています。
木を枯らさない除草剤おすすめ!庭木の根元や果樹に使える選び方
イタドリの地下茎を絶つ除草剤の使い方
「コンクリートさえ突き破る」と言われる最強の雑草、イタドリ。こいつを倒すには、少し手荒な真似も必要です。普通の濃度(100倍希釈など)で除草剤を撒いても、葉っぱが少し黄色くなるだけで、ピンピンしていることがよくあります。彼らの生命力は桁外れなのです。
狙うべきは「秋」のエネルギー移動時期
私がおすすめする最大の攻略法は、時期を選ぶこと。ズバリ、秋(10月〜11月)がベストシーズンです。
なぜ秋なのか? 植物は寒くなると、冬を越すために地上部にある葉で作った栄養分を、急いで地下茎に送り込もうとします(転流といいます)。この流れに乗せて除草剤を散布すると、薬剤が栄養と一緒に地下茎の奥深くまでスムーズに運ばれるのです。春や夏に撒くよりも、圧倒的に根絶率が高まります。
注入処理という奥の手

周囲に他の植物があってスプレーできない場合や、あまりに巨大化してしまった場合は、イタドリの中空構造を利用した「注入法」が有効です。 イタドリの茎を地際から少し上の位置で切ります。 スポイトや専用の注入器を使って、除草剤の原液、または濃い希釈液(5倍〜10倍など)を、中空になっている茎の中に直接数ミリリットル注入します。 雨が入らないようにテープなどで蓋をします。
この方法なら、薬剤が飛散する心配がなく、成分がダイレクトに根に行き渡ります。手間はかかりますが、確実性は非常に高い方法です。竹の除草などでも使われるテクニックですね。
セイタカアワダチソウの刈り取り時期
除草剤を使いたくない、あるいは使えない場所では、刈り取り(草刈り)での対応になりますが、これにはタイミングが命です。適当な時期に刈っても徒労に終わります。セイタカアワダチソウの場合、花が咲く前(9月頃まで)に刈り取ることが鉄則です。
「黄色くなる前」が勝負の分かれ目
もし、黄色い花が満開の状態や、綿毛になってから刈り取るとどうなるでしょうか? 草刈り機の振動や衝撃で、熟した種子が周囲に爆発的に撒き散らされることになります。つまり、草を刈っているつもりが、実は「種まき」を手伝っているのと同じことになってしまうのです。これでは翌年、さらに密度を増して生えてくるという本末転倒な結果になりかねません。
つぼみが膨らむ前、まだ緑色の段階で刈り取れば、その年の種子生産をゼロにできます。これを数年続ければ、土の中にある種子のストック(シードバンク)も徐々に減っていき、発生数を抑えることができます。
兵糧攻めで地下茎を弱らせる
多年草であるセイタカアワダチソウは、地上部を刈られても地下茎が生きていれば再生します。しかし、再生にはエネルギーを使います。 春〜夏に伸びてきたら刈る(エネルギーを使わせる)。 再生してきたら、また刈る(光合成でエネルギーを回復させる暇を与えない)。 これを年に3〜4回繰り返す。
このように執拗に刈り続けることで、地下茎に蓄えられた貯金を使い果たさせ、枯死に追い込む「兵糧攻め」も有効な戦略です。根気がいりますが、確実に株は弱っていきます。
花粉症を引き起こすオオブタクサの処理
オオブタクサは日本にある草本植物の中で最大級の高さ(3〜4m)になりますが、イタドリやセイタカアワダチソウとは違い「一年草」です。つまり、冬になれば株自体は必ず枯れます。地下茎で増えることもありません。

オオブタクサ
「種を落とさない」が唯一にして最大のミッション
一年草の弱点は「種」です。種さえ残せなければ、その家系はそこで途絶えます。しかし、オオブタクサは1株から膨大な数の種を生産し、その種は土の中で20年以上も生き続けると言われています(シードバンク)。今年生えている1本を放置することは、向こう20年間の雑草との戦いを確定させることと同義です。
理想は、まだ背が低く、手で抜けるうちに引き抜いてしまうこと。大きくなってしまった場合は、花粉が飛ぶ前(7月〜8月)に刈り倒してしまうのが正解です。花粉が飛んでからでは遅いのです。
作業時の注意点:完全防備で挑め
オオブタクサを駆除する際は、決して軽装で挑んではいけません。彼らは秋の花粉症の主要なアレルゲン源です。 作業時は必ず花粉用マスクとゴーグルを着用してください。また、茎や葉の表面にはガラス質のような硬くて荒い毛が生えており、素肌に触れるとミミズ腫れになったり、かぶれたりすることがあります。暑くても長袖長ズボン、厚手の手袋での作業が必須です。彼らは物理的にも攻撃的なのです。
背が高く茎が太い雑草の名前と管理まとめ
ここまで、お庭を悩ませる巨大雑草たちについて解説してきました。最後に要点を振り返っておきましょう。
- まずは特定を:茎が中空で斑点があればイタドリ、赤紫で実があるならヨウシュヤマゴボウ、黄色い花ならセイタカアワダチソウ。
- タイミングが重要:花が咲いて種ができる前、あるいは地下へ養分を送る秋が攻め時。
- 根まで枯らすなら:秋口に移行性の除草剤(+展着剤)を使うのが効果的。
- 安全第一で:毒や花粉、トゲなどのリスクを理解して装備を整える。
「雑草 背 が 高い 茎 が 太い 名前」で検索されたということは、きっと現地にはかなり立派に育った雑草があるのだと思います。相手は手強いですが、正しい知識で挑めば必ず管理できます。まずは一本、確実に処理することから始めてみてください。
そして、無事に駆除が済んだら、二度と同じ苦労をしないために「防草対策」を検討することをお勧めします。土を固めてしまえば、物理的に雑草が生える余地をなくすことができます。以下の記事で、DIYでできる土の固め方を詳しく解説していますので、ぜひ次のステップとして参考にしてください。
無理をして怪我をしないよう、少しずつ、確実にお庭を取り戻していきましょうね。 ※除草剤の使用や大規模な伐採に不安がある場合は、無理をせず造園業者などの専門家に相談することをおすすめします。