ブロック塀10mの価格はいくら?新設・解体費用の相場と内訳を解説

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ブロック塀10mの価格はいくら?新設・解体費用の相場と内訳を解説

こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。

ご自宅の境界線や道路沿いのプライバシーを守るために、新しくブロック塀を設置したい、あるいは古くなった塀をリフォームしたいと検討中ですね。ただ、いざ調べ始めると「10メートル施工するのに結局いくらかかるの?」という疑問に直面しませんか?「m単価」という言葉は見かけるけれど、解体費用が含まれているのか、目隠しフェンスをつけるとどうなるのか、補助金は使えるのかなど、価格以外にも気になる要素がたくさんあるはずです。

相場感がわからないまま業者に依頼して、「想像以上に高かった…」と後悔したり、逆に安すぎる業者に頼んで手抜き工事をされたりするのは絶対に避けたいところです。今回は、工事の全体像を一緒に整理しながら、適正価格で安全な塀を作るための知識を深めていきましょう。

ポイント

  • 10mのブロック塀工事にかかる費用の総額と詳しい内訳がわかります
  • 解体や基礎工事など見落としがちな追加コストを把握できます
  • 目隠しフェンスや化粧ブロックを使った場合の価格差を知ることができます
  • コストを抑えるための補助金活用やDIYのリスク判断ができるようになります

ブロック塀10mの価格相場と内訳

まずは、皆さんが一番知りたい「お金」の話から始めましょう。10メートルという長さは、一般的な戸建て住宅の境界線として非常によくあるケースです。ここでは標準的な工事費用の全体像と、それぞれの工程でなぜその金額になるのかという内訳を詳細に解説します。

ブロック塀の解体費用の目安

ブロック塀の解体費用の目安

多くの場合、新しい塀を作る前に「古い塀を壊す」作業が必要になりますよね。この解体工事ですが、実は「単にハンマーで壊すだけ」と思っていると予想外の出費になることがあり、見積もりを見て驚かれる方が非常に多い項目です。

一般的な目安として、10mのブロック塀を解体・撤去する場合、費用は5万円から15万円程度を見ておく必要があります。なぜこれほど価格に幅があるのかというと、塀の高さや厚み、鉄筋の入り具合、そして何より「重機が現場に入れるかどうか」という立地条件で作業効率が劇的に変わるからです。

重機が入るかどうかで費用が激変する

例えば、道路が広くて敷地内に小型のショベルカー(ユンボ)が入れる場合、油圧ブレーカーという機械を使ってバリバリとスピーディーに解体できるため、人件費が抑えられ安価に済みます。一方で、階段を上がった先にある敷地や、狭い通路の奥にあるお庭など、重機が入らない場所では「手壊し(人力解体)」となります。職人さんが電動ピックやハンマーを使って手作業で解体し、さらにその瓦礫(ガラ)を手運びでトラックまで運搬する必要があるため、手間賃が跳ね上がり、費用が倍近くになることも珍しくありません。

解体条件 費用目安(10mあたり) 作業内容の特徴とコスト要因
重機併用(標準) 5万円〜10万円 ショベルカーで効率的に破砕。工期が短く人件費も抑制可能。
手壊し(人力) 8万円〜15万円 狭小地などで重機不可。解体と運搬に人数と日数がかかるため高額。
処分費のみ 3万円〜 解体したガラをトラックで運ぶ費用。鉄筋入りの場合は分別コスト増。

見落としがちな廃棄物処理費用

また、特に注意したいのが「産業廃棄物」の処理費用です。解体で出た大量のコンクリートガラは、家庭ごみのようにゴミステーションに出すことはできません。建設リサイクル法などの法律に基づき、適切な処理施設へ持ち込んで処分する必要があります。見積もりに「残材処分費」や「産廃処分費」という項目がしっかり含まれているか、あるいは「一式」の中に含まれているかを必ず確認してくださいね。不法投棄などのトラブルに巻き込まれないためにも重要なポイントです。

基礎工事にかかる費用の違い

ブロック塀の寿命と、地震が起きた時の安全性を決定づけるのが、地面の下に埋まっていて普段は見えない「基礎」の部分です。10mの施工で基礎工事にかかる費用は、およそ2万円〜5万円が相場ですが、ここをケチると後で大きなリスクを背負うことになります。

基礎には大きく分けて「I型基礎」と「L型基礎」の2種類があり、目的によって使い分けられます。

I型基礎とL型基礎の使い分け

まず「I型基礎(布基礎)」ですが、これは断面がIの字(長方形)になっているシンプルな基礎です。掘削する土の量が少なく、コンクリート量も抑えられるため、メートル単価は2,000円〜3,000円程度と比較的安価です。主に高さが低い境界ブロック(2〜3段程度)などに用いられます。

一方、「L型基礎」は、底盤がL字型に大きく広がっているタイプです。この広がった部分に上の土が乗ることで、その重みで塀が倒れるのを防ぐ強力な構造になっています。高さが1.2mを超えるような塀や、隣地との高低差があって土留めとしての役割も兼ねる場合は、このL型基礎が必須となります。こちらは掘削範囲が広く、鉄筋やコンクリートの使用量も増えるため、単価は4,000円〜5,000円、あるいはそれ以上になることもあります。

基礎の重要性:見えない部分こそお金をかけるべき
地震大国である日本では、基礎の手抜きは命取りになります。過去の地震被害でも、基礎が浅かったり鉄筋が不足していたりする塀が倒壊しています。極端に安い見積もりの場合、本来L型が必要な場所で簡易的なI型で見積もられていないか、あるいは基礎砕石の転圧(締め固め)が省略されていないかなど、仕様を細かくチェックすることが大切です。

基礎をしっかり作るためのコンクリート打設やポールの固定といった基本的な考え方については、DIYの記事でも詳しく解説しています。プロの強度がなぜ高いのか、その仕組みを理解する参考にしてみてください。

庭にポールを立てる方法|DIYでの設置費用と手順を解説

目隠しフェンス施工の総額

目隠しフェンス施工の総額

最近のお庭づくりのトレンドとして、ブロック塀を高く積み上げるのではなく、「下半分(2〜3段)はブロック、上半分は目隠しフェンス」というハイブリッドなスタイルが非常に人気です。これなら地震の際に上部が軽くなるので倒壊リスクを減らせますし、風通しを確保しながら視線を遮ることができるため、見た目も圧迫感がなく軽やかになります。

ただし、費用面で見るとブロック単体で施工するよりもグッと上がります。10m施工する場合の総額イメージは以下の通りです。

ブロック塀単体とフェンス併用の価格差

  • ブロック塀のみ(高さ1.2m・6段積み):約20万円〜25万円
  • ブロック(2段)+ アルミフェンス(高さ80cm):約40万円〜60万円

このように、フェンスを併用すると予算はブロック単体の2倍以上になることが多いです。これは、フェンス本体の材料費(1枚あたり1〜3万円×5枚〜)がかかるだけでなく、ブロックの穴にフェンスの柱を垂直に固定するための施工費(コア抜きやモルタル充填)が別途加算されるためです。

台風対策と強度の問題

また、目隠しフェンスは「風の影響を受けやすい」という点にも注意が必要です。完全に隙間のないタイプを選ぶと、台風の時にまともに風を受けてしまい、基礎や柱に大きな負担がかかります。強風地域では、風を通すルーバータイプを選んだり、柱の強度をワンランク上げたりする必要があり、それがコストアップの要因になることもあります。プライバシー確保と予算、そして強度のバランスをどう取るかが、プランニングの悩みどころであり、腕の見せ所でもあります。

埋め込み式のポストやインターホンなどを塀に組み込む場合は、さらに部材費や配線工事費が追加されます。ポスト交換や新規設置についての詳細は以下の記事も参考にしてください。

ブロック塀の埋め込みポストは交換できる?費用やDIYの方法を解説

化粧ブロックの種類と単価

化粧ブロックの種類と単価

「普通の灰色のブロック(CB)だと、なんだか工事現場みたいで味気ないな…」と感じる方には、表面にあらかじめデザイン加工が施された「化粧ブロック」がおすすめです。縦にラインが入ったリブタイプ、レンガのような風合いのもの、石積み調の重厚なものなど、最近はデザインのバリエーションが非常に豊富で、建物の外壁や玄関周りの雰囲気に合わせて選べるのが魅力です。

化粧ブロックのコストパフォーマンス

ただし、材料費は普通のコンクリートブロック(CB)が1個150円〜200円程度なのに対し、化粧ブロックは400円〜1,000円以上と、モノによっては5倍以上の価格差があります。10m分(高さ1mで約80個〜100個)を全て化粧ブロックで積むと、材料費だけで数万円から十数万円アップすることも珍しくありません。

「そんなに高いなら普通のでいいや」と思われるかもしれませんが、少し視点を変えてみましょう。普通のブロックを積んだ後に、綺麗に見せるために塗装(ジョリパットなど)やタイル貼りをすると、左官職人さんの手間賃がかかり、結局は化粧ブロックと同じかそれ以上の金額になることがあります。

化粧ブロックなら積むだけで仕上がるので、メンテナンスフリーで長期間美観を保てるというメリットがあります。初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスも含めたトータルコストで判断するのが賢い選び方かなと思います。

10mのブロック塀DIYの費用

ホームセンターに行けばブロックもセメントも売っているので、「自分でやれば材料費だけで安く済むのでは?」と考えるDIY派の方もいるかと思います。確かに、人件費がかからない分、材料費と道具代だけで済むので、10m施工しても5万円〜8万円程度に大幅にコストダウンできる可能性はあります。

しかし、お庭マエストロとしての私の見解をお伝えすると、10m規模、特に高さのあるブロック塀に関しては、DIYでの施工を強くおすすめしません。

DIYをおすすめしない理由とリスク

命に関わるDIYのリスクと限界
高さが1m(5段積み)を超える塀には、建築基準法に基づいた厳格な施工ルールがあります。適切な太さの鉄筋を縦横に入れ、決められた間隔で控え壁(倒壊防止の支え)を設置しなければなりません。 もし素人の施工でモルタルの配合が悪かったり、鉄筋のかぶり厚(コンクリートの厚み)が不足していたりすると、数年で鉄筋が錆びて強度が落ち、地震の際に倒壊して通行人を巻き込む恐れがあります。これは賠償問題にも発展しかねない重大なリスクです。

また、技術的な難易度も非常に高いです。10mという長い距離を、糸一本を頼りに水平かつ垂直に積み上げるのは、熟練の職人さんでも集中力を要する作業です。最初の一段目が数ミリずれただけで、5段目になる頃には数センチの傾きになり、見た目も悪く強度もガタ落ちになってしまいます。DIYは花壇の囲いなど、万が一崩れても被害が少ない低いもの(2段程度)に留めておき、境界ブロックはプロに任せるのが安全策です。

ブロック塀10mの価格を抑える方法

ここまで見てきて、「やっぱりブロック塀ってお金がかかるなぁ」と感じた方も多いはずです。そこで記事の後半では、安全性をしっかりと確保しつつ、少しでも費用を抑えたり、賢く工事を進めたりするための具体的なポイントをご紹介します。

ブロック塀の塗装と補修の相場

もし今ある塀が、傾きや大きなひび割れがなく構造的にまだしっかりしているなら、解体して一から作り直すのではなく「リフォーム」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。高圧洗浄で長年の汚れや黒ずみを落とし、専用の塗料で塗り直すだけでも、新築のように見違えるほど綺麗になりますよ。

10m(高さ1.6m・約16㎡)程度の洗浄と塗装工事であれば、足場代や養生費を含めても5万円〜10万円程度で済むことが多いです。これなら新設工事の半額以下、場合によっては3分の1程度の予算で外観を一新できます。

塗装前の下地処理が命

ただし、単にペンキを塗ればいいというわけではありません。塗装の前には、カビやコケを根元からしっかり落とし、小さなクラック(ひび)をパテで埋める下地処理が非常に重要です。ここを怠ると、すぐに塗膜が剥がれてきてしまいます。ご自身で軽微な洗浄メンテナンスを考えている場合は、家庭にある洗剤のリスクや正しい洗浄方法について解説したこちらの記事もチェックしてみてください。

ブロック塀にキッチンハイターは危険?塩害や変色リスクと正しい洗い方

危険ブロック塀の撤去補助金

これは絶対に知っておいてほしい、費用削減の「切り札」とも言える制度です。2018年の大阪府北部地震によるブロック塀倒壊事故を受けて、現在、全国の多くの自治体が「危険ブロック塀等の撤去」に対する手厚い補助金制度を用意しています。

条件は各自治体によって異なりますが、一般的には「道路に面している」「高さが1m(または80cm)以上」「ひび割れや傾きがある」といった条件を満たす塀を撤去する場合、工事費用の1/2から2/3程度(上限10万〜20万円など)が補助されるケースが多いです。場合によっては、撤去後のフェンス新設にも補助が出る自治体もあります。

補助金申請の絶対的ルール

申請の鉄則:必ず「契約前・着工前」に相談!
補助金をもらうための最大のルールは、業者と工事の契約をする前、そして工事を始める前に自治体に申請することです。工事が終わった後に「知らなかったのでこれから申請したい」と言っても、残念ながら1円ももらえません。 解体やリフォームを考え始めたら、まずは市役所のホームページで「ブロック塀 補助金 〇〇市」と検索するか、建築指導課などの窓口に問い合わせてみましょう。

(出典:国土交通省『ブロック塀等の安全対策について』)

施工期間とリフォームの流れ

工事期間中、駐車場が使えなくなったり、お庭への出入りが制限されたりと、生活への影響も気になりますよね。10mのブロック塀新設工事の場合、標準的な工期は5日〜1週間程度を見ておく必要があります。

「たった10mなのに、そんなにかかるの?」と思うかもしれませんが、これはブロック塀作りにおいて、コンクリートやモルタルが固まるのを待つ「養生期間(ようじょうきかん)」が絶対に必要だからです。

具体的な工事スケジュールの例

  • 1〜2日目:解体・基礎工事 古い塀を撤去し、地面を掘って砕石を敷き、基礎のコンクリートを流し込みます。
  • 3日目:基礎の養生(作業休み) コンクリートが固まるのを待ちます。職人さんは来ませんが、重要な工程です。
  • 4〜5日目:ブロック積み 1日あたり数段ずつ積んでいきます。一気に上まで積むと重みで沈んだり歪んだりするため、分けて積むこともあります。
  • 6日目:仕上げ・清掃 目地を綺麗に整え、フェンスを取り付け、現場を掃除して完了です。

雨が降ればセメント作業ができないため工期は延びますし、冬場はコンクリートが乾きにくいため、養生期間を長めに取る必要があります。余裕を持ったスケジュールを組み、ご近所さんへの工事挨拶も忘れずにしておきましょう。

見積もりの内訳と業者選び

最後に、失敗しない業者選びのポイントです。適正価格を知るためにも、必ず3社程度から相見積もりを取りましょう。その際、提示された金額の「総額」だけを比べて安いところに決めるのは非常に危険です。

良い見積もりと悪い見積もりの見分け方

チェックすべきは、内訳が具体的に書かれているかどうかです。 例えば、「ブロック工事一式:20万円」とだけ書かれている見積もりは要注意です。一方で、信頼できる業者の見積もりには以下のような詳細が記載されています。

  • 基礎の仕様「ベース基礎(L型)」や「コンクリート打設」など、基礎の形や施工法が明記されているか。
  • 鉄筋の量「縦筋・横筋 D10 @400」のように、鉄筋の太さや間隔(ピッチ)が適切に記載されているか。
  • 処分費「産業廃棄物収集運搬・処分費」が含まれているか。

「一式」でどんぶり勘定を出してくる業者よりも、細かく内訳を出してくれる業者の方が、工事内容に自信を持っており、追加料金などのトラブルも少ない傾向にあります。不明点があれば「この基礎はどういう形状ですか?」「鉄筋はすべての穴に入りますか?」と質問し、丁寧に答えてくれる業者を選びましょう。

ブロック塀10mの価格まとめ

ブロック塀10mの価格まとめ

今回は「ブロック塀 10m 価格」というテーマで、費用の内訳や安く抑えるコツについて詳しくお話ししてきました。情報量が多かったと思いますので、最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。

  • 標準相場を知る新設のみなら約20万円〜、目隠しフェンス併用なら40万円〜60万円が一般的な目安です。
  • 解体費用は変動する重機が入るかどうかで大きく変わります。10mで5〜15万円程度の予算取りが必要です。
  • DIYは慎重に高さのある塀は安全確保が難しく、法的な基準もあるため、プロへの依頼が最も確実で安全です。
  • 補助金をフル活用解体工事には自治体の補助金が使える可能性が高いです。必ず「契約前」に確認してください。

たかがブロック塀、されどブロック塀です。安さだけで選んで安全性を損なってしまっては、大切な家族や家を守る役割を果たせませんし、万が一の事故につながれば元も子もありません。適正な価格で、長く安心して使える丈夫な塀を作ってくださいね。この記事が、あなたのお庭づくりの参考になり、納得のいく工事ができることを心から願っています。

※本記事の費用は一般的な目安です。現場の地盤状況、前面道路の幅、地域ごとの人件費相場によって金額は変動します。正確な金額を知るためには、必ず現地の専門業者に見積もりを依頼して確認してください。

  • この記事を書いた人

なおと

はじめまして! 知識ゼロからDIYでの庭づくりに挑戦し、たくさんの失敗を乗り越えてきた経験を元に、初心者さんがつまずきやすいポイントを丁寧に解説しています。雑草だらけだった庭が、少しずつお気に入りの空間に変わっていく喜びを、あなたと分かち合えたら嬉しいです。 詳しいプロフィールはこちら »

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