トタンの塀はダサい?DIY塗装や張り替え費用・寿命とおしゃれな実例

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トタンの塀はダサい?DIY塗装や張り替え費用・寿命とおしゃれな実例

こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。

ご自宅の敷地をぐるりと囲う「塀」について、どんな悩みをお持ちでしょうか。「古くなってサビが目立ってきた」「台風のたびにバタバタと音がして、いつか飛んでいかないか不安」といった声をよく耳にします。

特に、昔ながらの「トタン塀」というと、どうしても「昭和の古い家」「安っぽい」「夏場は熱い」といったネガティブなイメージを持たれがちですよね。実は、私自身も以前はそう思っていました。しかし、最近の外構リフォームの世界では、このトタン(金属素材)が持つポテンシャルが再評価されているのをご存知でしょうか。

現在は「ガルバリウム鋼板」という、非常にサビに強く耐久性に優れた素材が主流になっており、デザインも黒やダークブラウンなどのマットな色合いを選ぶことで、驚くほどモダンでスタイリッシュな空間に生まれ変わります。ホームセンターで材料を揃えて自分で修理する「DIY」に挑戦する方も増えていますし、プロに依頼してデザイン性の高いフェンスに作り変える方もいらっしゃいます。ただ、安易に手を出すと、強風で剥がれたり、法的な高さ制限に違反してしまったりと、思わぬトラブルを招くことも。

この記事では、外構の雰囲気を一新するための具体的なヒントや、長く安心して使い続けるためのメンテナンス方法、そして気になる費用面について、私の経験と知識を総動員してお話しします。

ポイント

  • トタンとガルバリウムの決定的な違いと、それぞれの寿命・コスパ
  • 業者に依頼した場合の「カバー工法」と「張り替え」の費用相場
  • DIY初心者でも失敗しない、塗装メンテナンスと波板張り替えの完全手順
  • 建築基準法を守り、家族と通行人の安全を守るための基礎知識

トタンの塀における種類と費用

「トタン」とひと口に言っても、実は昔と今では主流になっている素材が全く異なります。ホームセンターに行くと「トタン波板」という名前で売られていますが、その素材の中身まで詳しく見ている方は少ないかもしれません。ここでは、素材による性能の決定的な違いや、実際に工事を考えたときにかかる費用の目安、そして最近のトレンドについて、私が調べた情報や実体験を交えて深掘りして解説していきますね。

ガルバリウムとトタンの違い

ガルバリウムとトタンの違い

まず最初に、絶対に押さえておきたいのが「素材の進化」です。私たちが普段「トタン」と呼んでいる波板ですが、厳密には「亜鉛めっき鋼板(トタン)」「ガルバリウム鋼板」という2つの異なる金属に分かれます。この違いを知らずに安いからといって昔ながらのトタンを選んでしまうと、後々後悔することになりかねません。

昔ながらの「トタン(亜鉛めっき鋼板)」は、鉄に亜鉛をメッキしたものです。価格は非常に安いのですが、酸性雨や海岸沿いの塩分に弱く、環境にもよりますが早ければ3年から5年、長くても10年程度で赤サビが出てボロボロになってしまうことが多いんです。昔の家屋の塀が錆びている光景は、まさにこの素材の弱点と言えます。

一方で、現在主流になっている「ガルバリウム鋼板」は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなる合金でメッキされています。この組成が重要で、亜鉛が持つ「鉄より先に溶けて傷を守る犠牲防食作用」と、アルミニウムが持つ「表面に強力な皮膜を作る不動態皮膜作用」の両方を兼ね備えています。その結果、トタンと比較して3倍から6倍もの耐久性を実現しており、適切にメンテナンスすれば20年以上長持ちすることも珍しくありません。

ここがポイント

最近のホームセンターや工事現場で見かける「トタン塀」のほとんどは、実はこの高耐久な「ガルバリウム鋼板」に切り替わっています。商品のラベルに「GL」や「ガルバ」という表記があれば安心です。「サビにくいトタン」を探しているなら、数十円〜百円程度の差額をケチらず、迷わずガルバリウムを選びましょう。

張り替えや工事の費用相場

次に、最も気になる「お値段」について詳しく見ていきましょう。「塀の修理くらい安く済ませたい」というのは誰しも思うことですが、依頼する方法や現状の劣化具合によって費用は大きく変わります。ここでは、延床30坪程度の一般的な住宅の外周(約20メートル〜30メートル程度)を想定して、専門業者さんに依頼した場合の費用感を算出してみます。

工事の方法は大きく分けて、既存の塀の上から新しい素材を被せる「カバー工法(重ね張り)」と、古い塀を撤去して新しく作り直す「張り替え」の2パターンがあります。

工法 費用目安(全体) メリット デメリット
カバー工法 100〜180万円 解体・処分費が抑えられる。 工期が短い(3〜5日)。 壁が厚くなるため敷地がわずかに狭くなる。 下地が腐っている場合は施工不可。
張り替え 120〜250万円 下地から新品にできるため寿命が長い。 デザインを根本から変えられる。 既存の塀の撤去・処分費がかかる。 工期が長くなる(1週間以上)。

「えっ、塀だけで100万円もするの?」と驚かれるかもしれません。しかし、これには材料費だけでなく、職人さんの人件費、そして意外と見落としがちな「足場代」「既存物の処分費」が含まれています。特に、隣の家との隙間が人が通れないほど狭い場合や、塀の高さが2メートルを超えるような場合は、安全確保のためにしっかりとした足場を組む必要があり、それだけで15万〜30万円ほど加算されるケースも少なくありません。

また、古いトタンやブロック塀を撤去する場合、産業廃棄物としての処理費用が発生します。安すぎる見積もりを出す業者は、この処分を不法投棄したり、手抜き工事をしたりするリスクもあるため、「適正価格」を知っておくことは身を守るためにも非常に重要ですね。

おしゃれなデザインの実例

「トタン塀=昭和の古い家=ダサい」というイメージは、もう過去のものとして捨て去ってしまいましょう。最近のリノベーションや新築外構では、この金属特有の質感をあえて活かした「インダストリアルデザイン」「ブルックリンスタイル」が大人気なんです。

具体的にどのようなデザインが選ばれているのか、いくつかトレンドをご紹介します。

1. マットカラーでモダンに引き締める

マットカラーでモダンに引き締める

昔のような青やシルバーのテカテカした波板ではなく、ツヤを消した「マットブラック」や「チャコールグレー」、「モスグリーン」といった色のガルバリウム鋼板を使うスタイルです。これらはモダンな住宅の外壁とも相性が良く、庭の緑(植栽)を背景として非常に綺麗に引き立ててくれます。

2. 温かみのある木材とのハイブリッド

温かみのある木材とのハイブリッド

全てを金属にするのではなく、柱や枠(フレーム)に防腐処理をした天然木や人工木を使い、面材としてガルバリウムを張る方法です。金属の「クールさ」と木の「温かみ」が融合し、カフェのような洗練された雰囲気になります。私が特におすすめしたいスタイルですね。

3. アメリカンフェンス風の無骨な演出

アメリカンフェンス風の無骨な演出

単管パイプや亜鉛メッキされた金網と波板を組み合わせ、ガレージのような「秘密基地感」を演出するスタイルです。ステンシルで英字を入れたり、ヴィンテージの看板を飾ったりして、趣味の空間として楽しむ方が増えています。

素材の選び方と色の組み合わせ一つで、「隠したい恥ずかしい塀」から「人に見せたくなる自慢の塀」へと劇的に変わるのは、リフォームの醍醐味と言えるでしょう。

遮熱や耐久性に優れた波板

遮熱や耐久性に優れた波板

塀は、家の外壁以上に過酷な環境にあります。365日、雨風や直射日光、そして地面からの湿気にさらされ続けているからです。特に近年の猛暑では、金属製の塀は直射日光で焼かれ、手で触れないほど熱くなることがあります。これが原因で、塀のすぐ近くに植えている大切な植木が熱で弱ってしまったり、照り返しで庭全体の温度が上がってしまったりすることもあります。

そこで私が注目してほしいのが、単なる耐久性だけでなく「機能性」を持った波板選びです。

最近のガルバリウム鋼板には、表面に特殊な遮熱塗料がコーティングされた製品や、裏面に断熱材(フォーム)が貼り付けられた製品が存在します。これらを選ぶことで、塀の表面温度の上昇を抑え、お庭の環境を少しでも快適に保つことができます。

また、板の「厚み」も非常に重要です。ホームセンターで一番安い波板は厚さ0.2mm未満のものが多いですが、これだと台風の時の飛来物で簡単に凹んだり、強風で変形したりします。少し価格は上がりますが、厚さ0.27mm以上、できれば0.35mm程度のものを選ぶと、強度が格段に上がり、バタつき音も軽減されます。「安物買いの銭失い」にならないよう、厚みチェックは必須ですよ。

ホームセンターで揃う材料

ホームセンターで揃う材料

「まずは自分で直してみたい」「DIYでコストを抑えたい」と考えている方なら、まずは近所の大型ホームセンターを覗いてみましょう。資材館の「波板・トタン」コーナーに行くと、想像以上に色々な材料が並んでいてワクワクするはずです。

購入時に迷わないためのチェックリスト

  • 波板のサイズ(尺): 最も一般的なのは「6尺(約182cm)」です。大人の身長が隠れる丁度いい高さですね。他にも7尺、8尺とありますが、軽トラを借りないと持ち帰れない長さになるので注意が必要です。
  • 留め具の種類: 下地が「木」なら「傘釘(かさくぎ)」や「波板用ビス」、下地が「鉄パイプ(アングル)」なら「フックボルト」を選びます。ここで数百円をケチって鉄製を選ぶとすぐ錆びるので、必ず「ステンレス製」か「ポリカ座金付き」を選んでください。
  • 山数(ピッチ): 鉄板小波(32mmピッチ)が一般的ですが、たまに規格の違うものがあります。既存の補修なら、今の波板の山の幅を測ってから行きましょう。

プロが使うような特殊な長さや特注色は取り寄せになることもありますが、基本的な補修や一般的なサイズの張り替えなら、ホームセンターの材料だけで十分にプロ顔負けの仕上がりにすることが可能です。まずは売り場に行って、実物の質感や色を確認してみることから始めてみませんか。

トタンの塀をDIYや塗装で直す

ここからは、業者に丸投げするのではなく、自分で手を動かして修理やメンテナンスをしたい方向けの、より具体的で実践的なお話です。DIYは費用を大幅に抑えられるのが最大のメリットですが、高所作業の危険性や、施工不良による雨漏りリスクなど、注意すべき点もたくさんあります。

DIYで施工する際の手順

波板の張り替えを自分で行う場合、ただ古いものを剥がして新しいものを打ち付ければ良いというわけではありません。雨漏りを防ぎ、強風でも飛ばされないようにするための、先人たちが築き上げた「施工の絶対ルール」があります。

  1. 古い波板の撤去: まず、バールや釘抜きを使って既存の釘を抜きます。古いトタンは錆びていて鋭利になっていることが多いので、必ず厚手の革手袋を着用してください。錆びた釘が折れて木材に残ってしまった場合は、無理に抜かずに金槌で叩き込んで平らにしてしまうのも一つの手です。
  2. 下地(胴縁)の確認と補修: 波板を剥がすと、それを支えていた横木(胴縁・どうぶち)が現れます。ここが雨水で腐っていると、新しい釘が効きません。指で押して沈むようなら、その部分の木材も交換する必要があります。
  3. 新しい波板の加工: 必要な長さにカットします。金切りバサミでも切れますが、枚数が多いと手が痛くなるので、ディスクグラインダーなどの電動工具があると便利です。
  4. 留め付け(最重要ポイント): ここが初心者が一番間違えやすいポイントです。波板の釘やビスは、必ず「山」の部分に打ちます。「谷」に打つと、雨水が流れる通り道に穴を開けることになり、そこから雨漏りして下地を腐らせてしまいます。必ず「山」に打つ、これを覚えておいてください。

重ね代のルール 波板同士を横に繋いでいくときは、必ず「2.5山以上」重ねてください。材料を節約しようとして1山しか重ねないと、隙間から雨が入り込んだり、強風の際にそこから風が入り込んでめくれ上がったりする原因になります。端の部分は風の影響を受けやすいので、特にしっかり固定しましょう。

塗装によるメンテナンス方法

塗装によるメンテナンス方法

「まだ穴は開いていないけれど、色があせてチョーキング(白い粉が手につく現象)が起きている」という場合は、張り替えではなく「塗装」で寿命を延ばすのが賢い選択です。ただし、金属への塗装は、木材へのペンキ塗りとは訳が違います。「下地処理」が命です。

まず、ワイヤーブラシやサンドペーパー、ナイロンタワシなどを使って、古い塗膜や浮いているサビを徹底的に落とします。これを専門用語で「ケレン作業」と言います。この作業をサボって、サビの上からいきなりペンキを塗ると、数ヶ月もしないうちに塗膜がボロボロと剥がれ落ちてしまいます。塗装作業の7割はこのケレン作業だと思ってください。

ケレンが終わったら、金属用の「サビ止めプライマー(下塗り材)」を塗り、その上から「上塗り塗料」を2回塗って仕上げます。塗料には、扱いやすい「水性」と耐久性の高い「油性(溶剤)」がありますが、最近は水性でも性能の良いシリコン系やフッ素系の塗料が出ています。DIYなら、臭いが少なく道具の後片付けも水でできる「水性シリコン塗料」がおすすめです。

また、「サビの上からそのまま塗れる」という便利な高機能塗料も販売されていますが、それでもボロボロと崩れるような厚いサビだけは落としてから使うようにしましょう。

音やサビなどの修理と対策

音やサビなどの修理と対策

設置してから時間が経つと、様々なトラブルが発生します。中でも多いのが、「風によるバタつき音」と「部分的なサビ」です。

バタつき音の対策 「風が吹くたびにバタンバタンとうるさい!」という場合、原因の多くは「釘の間隔が広すぎる」か「釘が浮いてきている」こと、あるいは「波板自体が薄すぎる」ことです。対策としては、既存の釘と釘の間に新しくビス(波板用ビス)を追加して固定箇所を増やすのが最も効果的です。また、波板の重ね目にコーキング材(シリコンなどの隙間充填剤)を少量注入して接着することで、板同士がぶつかる音を劇的に抑えることができます。

サビの対策 亜鉛メッキやガルバリウムの表面に白い粉のようなものが出る「白サビ」なら、まだ素材が守られている証拠なので緊急性は低いです。しかし、赤茶色の「赤サビ」が出たら要注意。放置すると鉄が酸化して穴が開きます。小さな穴なら、ホームセンターで売っている「アルミテープ」や「ブチルテープ」を貼ることで応急処置ができますが、見た目も悪くなるので、基本的には早めの塗装か、その1枚だけを交換することをお勧めします。

お庭の雑草抜きをする際に、ついでに塀の足元もチェックしてあげてください。地面に近い部分は跳ね返りの雨や泥で特に錆びやすくなっています。雑草対策をしっかり行うことで湿気を減らし、塀の寿命を延ばすことにも繋がりますよ。

法律を守った高さと基礎

最後に、DIYで塀を作る際やリフォームする際に、絶対に無視できないのが「安全性と法律」です。特に、古いブロック塀を基礎にして、その上に高くトタン塀を設置しようとしている方は要注意です。

2018年の大阪府北部地震でブロック塀が倒壊し、痛ましい事故が起きたことを覚えている方も多いと思います。これを受けて、建築基準法における塀の安全基準は非常に厳しくチェックされるようになりました。自分の敷地内だからといって、好き勝手に高い塀を作って良いわけではないのです。

これだけは守ってください(建築基準法等の遵守)

  • 高さ制限: ブロック塀の場合、原則として地盤面から2.2メートル以下にする必要があります。
  • 控え壁(ひかえかべ): 高さ1.2メートルを超える塀には、地震時の転倒防止のために3.4メートルごとに、壁を支えるための「控え壁」を設置する義務があります。
  • 基礎の構造: 地中にしっかりとしたコンクリート基礎が必要です。地面の上にただブロックを置いただけのような基礎は違法であり、極めて危険です。

もし、既存のブロック塀が傾いていたり、ヒビが入っていたりする場合は、その上にトタンやフェンスを設置するのは絶対にやめてください。風圧が加わって倒壊するリスクが高まります。このような場合は、無理にDIYで何とかしようとせず、必ず専門家に相談して安全点検を受けてください。

(出典:国土交通省『建築物の既設の塀(ブロック塀や組積造の塀)の安全点検について(PDF)』)

トタンの塀を快適に保つ総括

トタンの塀を快適に保つ総括

今回は「トタンの塀」をテーマに、素材の進化から費用の現実、そしてDIYで修理する際の具体的なポイントまで、かなり踏み込んでお話ししました。

昔ながらの「安かろう悪かろう」なイメージとは違い、現在のガルバリウム鋼板を使った塀は、耐久性が非常に高く、デザインの工夫次第で家の外観をグレードアップさせる素晴らしいエクステリアになります。費用を抑えるためにDIYや部分的な塗装を行うのも、愛着が湧きますし素晴らしいことですが、高さや基礎の強度といった「安全面」だけは、絶対に妥協してはいけません。

適切な素材を選び、正しい手順でメンテナンスを行えば、金属製の塀は15年、20年と長く家と家族を守ってくれます。「そろそろウチの塀も何とかしなきゃな」と思ったら、まずはホームセンターで最新の波板を見てみるか、信頼できる地元の業者さんに見積もりを依頼してみてください。

この記事が、あなたの家の外構をより美しく、より安全にするための第一歩になれば嬉しいです。

※本記事の費用目安や工法は一般的な事例に基づいています。現場の状況(敷地の広さ、高低差、既存の塀の状態など)によって費用は変動しますので、正確な金額や施工可否については、必ず専門業者による現地調査と見積もりをご確認ください。

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