
こんにちは、お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。
せっかくのマイホーム、庭でゆっくり過ごしたいけれど隣の庭からの視線が気になって落ち着かないということはありませんか?
リラックスできるはずの場所で人目が気になると、リビングのカーテンも開けられず、なんとなくストレスが溜まってしまいますよね。
そんなときに検討したいのが隣の庭との間の目隠しですが、いざフェンスを立てようと思っても、費用がどのくらいかかるのか、DIYで安く済ませられるのか、あるいは法律で決まりがあるのかなど、意外と悩みどころが多いものです。
この記事では、プライバシーをしっかり守りつつ、隣近所とも良好な関係を保てるような目隠しの選び方や、おしゃれで機能的な対策について、私の経験を交えてお話ししていこうかなと思います。
ポイント
- 目隠し設置に関する民法の1メートルルールや建築基準法の高さ制限
- 自分にぴったりの目隠しフェンスを見極めるための費用相場と素材選び
- 視線を遮りつつ圧迫感や日照不足を解消するためのデザインの工夫
- 2023年の民法改正を踏まえた枝の越境問題や近隣トラブルの回避術
隣の庭からの視線を防ぐ目隠しの選び方
まずは、どのような基準で目隠しを選べばいいのかを整理してみましょう。
見た目のおしゃれさも大切ですが、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、法律的なルールや適切な高さ、保持しておきたいメンテナンス性などの基本を押さえておくことが重要です。
私自身、いろいろな庭を見てきましたが、やはり基本がしっかりしていると長く満足できる庭になりますね。
ここでは専門的なことよりも、私たちが実際に暮らす中で「これだけは知っておきたい」というポイントを掘り下げていきます。
民法で定められた目隠し設置義務と距離のルール

隣の庭との境界付近に何かを作る際、まず知っておきたいのが民法第235条です。
これは、境界線から1メートル未満の距離に、他人の宅地を見通せる窓やベランダを作る場合、目隠しを付けなければならないという決まりです。
これはプライバシーを守るためのルールですが、逆に言えば、自分の家の窓が境界に近いなら、相手から「目隠しを付けてほしい」と言われる可能性もあるということです。
この「1メートル」という距離ですが、実は測り方にも決まりがあります。
窓やベランダの最も隣地に近い点から、垂直に境界線までを測ることになっています。
例えば、出窓がある場合はその先端から測ることになりますし、ベランダなら手すりの外側が起点になるのが一般的ですね。
この法律は、私たちが安心して私生活を送るための「プライバシー権」を守るためのものですが、実は絶対的なものでもありません。
民法第236条では、その地域に「異なる慣習」がある場合は、そちらの慣習が優先されると定められています。
例えば、古い城下町や特定の建築様式が保存されている地域、あるいは分譲時の規約で「目隠しは設けない」と決まっているような場所では、民法の規定よりもそちらが重視されることもあるんです。
こうした慣習は、日本の共同体が生み出した「お互い様」の知恵なのかもしれませんね。
もしこれから設置を考えているなら、まずは自分の家の窓が境界からどれくらい離れているか、メジャーを持って測ってみることから始めるのがいいかなと思います。
トラブルを未然に防ぐためにも、この基本的なルールを知っておくだけで、隣人との話し合いもスムーズに進むはずですよ。
法律の詳細は、政府の広報や公的な条文を確認するのが一番確実です。(出典:e-Gov法令検索「民法」)
相隣関係を調整する法律の考え方
民法は「相隣関係(そうりんかんけい)」といって、お隣さん同士が仲良く、かつ公平に土地を利用するためのバランスを保とうとしています。
一方的に「壁を立てる権利がある」と主張するのではなく、相手の光を奪いすぎていないか、風を止めていないかといった配慮も含まれているんです。
専門家に相談すると難しい言葉が並びますが、要は「お互いに気持ちよく暮らしましょう」という精神が根底にあるということですね。
隣の庭との間に目隠しを後付けする際の費用相場

気になる費用ですが、一般的に外構業者に依頼する場合、フェンスの設置は「素材代+工事費+基礎代」の合計で決まります。
10メートルから20メートル程度の範囲であれば、だいたい30万円から120万円くらいが目安になることが多いですね。
この金額の幅が大きいのは、選ぶ素材や、地面が土なのかコンクリートなのか、あるいは古い塀を壊す必要があるのかといった条件で大きく変わるからです。
例えば、既存のコンクリートブロックに穴をあけて支柱を立てる「コア抜き」という作業だけで済むなら費用は抑えられます。
しかし、ブロックそのものが古くて強度が足りない場合は、基礎から作り直す必要があります。
そうなると、ブロックの解体費用や廃材の処分費用として、別途3万円から10万円ほど上乗せされることも珍しくありません。
また、職人さんの人件費も、工期が長引けばその分増えていきます。
一般的なフェンス設置なら2〜3日で終わりますが、コンクリートを乾かす時間などを含めると、トータルで1週間ほど見ておいたほうがいいでしょう。
私が庭をリフォームした際も、事前の見積もりと現地の状況確認は本当に大切だと実感しました。
ネットの激安価格だけで判断せず、現地調査をしっかりしてくれる業者さんを選んで、納得のいくプランを立ててほしいなと思います。
| 素材の種類 | 1mあたりの概算費用 | 耐久性の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アルミフェンス | 1.5万 〜 3.0万円 | 30年以上 | 最も一般的でサビに強い |
| 樹脂(人工木) | 2.0万 〜 4.5万円 | 15 〜 25年 | 腐食せず質感も良い |
| 天然木(ハード) | 2.5万 〜 5.0万円 | 20 〜 30年 | 質感最高だが高価 |
| 天然木(ソフト) | 0.8万 〜 1.5万円 | 2 〜 5年 | 安価だが塗装が必要 |
見積もり時にチェックすべき追加費用
基本料金以外にかかりがちなのが、運搬費や現場管理費、さらには狭い場所での作業に伴う「小運搬費」です。
トラックが家の前まで入れない場合、人力で資材を運ぶため追加料金が発生することがあります。
後から「聞いていなかった!」とならないように、見積書の内訳は細かく確認しておきましょう。
正確な情報は信頼できる外構専門業者に確認してくださいね。
プライバシーを守るフェンスの最適な高さと設計
目隠しは高ければいいというわけではありません。
あまりに高いと、庭が暗くなったり風通しが悪くなったりして、逆に居心地が悪くなることもあるからです。
高さ選びのポイントは、「誰の視線を、どの姿勢で遮りたいか」を考えることです。
これ、意外と忘れがちなのですが、家の中にいる時と庭にいる時では、目線の高さが全然違うんですよね。
例えば、隣の庭で立っている人の視線を完全に遮りたいなら、地面から180cmから200cm程度の高さが必要になります。
成人の平均的な目線の高さが150cmから160cmくらいなので、180cmあれば大抵の場合は安心です。
一方で、自分が庭のウッドデッキで椅子に座って過ごす時だけ隠れればいい、というのであれば120cmから140cmくらいでも十分だったりします。
この高さだと、立った時にはお隣さんの景色が見えて開放感がありつつ、座れば自分だけのプライベート空間になるという、絶妙なバランスが保てるんです。
また、家の中のリビングからの視線を気にする場合は、建物の「基礎」の高さを忘れてはいけません。
家が地面から50cmくらい高くなっているなら、フェンスもその分高くしないと、室内からは丸見えになってしまいます。
注意ポイント
建築基準法による制限に注意!
ブロック塀とフェンスを組み合わせる場合、全体の高さは原則として2.2メートル以下に制限されています。
さらに、塀の高さが1.2メートルを超える場合は、3.4メートルごとに「控壁(ひかえかべ)」という補強壁を作らなければなりません。
また、2メートルを超えるフェンスを設置する際は、自治体への「工作物」としての確認申請が必要になる場合もあります。
安全のために、必ずルールを守って設計してくださいね。
防犯面での「落とし穴」
高い目隠しを作ると、一度不審者が侵入したときに外から全く見えなくなるというデメリットもあります。
防犯の専門家は「人の気配がわかる程度の隙間」を推奨することが多いです。
150cmから180cm程度の高さに抑え、格子の隙間から光や影が動くのがわかるようにしておくと、プライバシーと防犯を両立しやすくなりますよ。
おしゃれで機能的な目隠しフェンスの素材選び

素材選びは、庭の雰囲気だけでなく、将来のメンテナンスの手間にも大きく関わってきます。
私のおすすめは、やはりアルミ製か樹脂製(人工木)ですね。
今のアルミフェンスは本当に進化していて、一見すると本物の木にしか見えないようなリアルな木目調のものもたくさんあります。
アルミの最大の特徴は、何といってもその「強さ」です。
空気に触れると酸化被膜というバリアを張るので、雨ざらしでも赤サビが発生せず、30年以上持つと言われるほど長持ちします。
年に数回、水洗いして汚れを落とすだけで、新品のような美しさを保てるのは嬉しいですよね。
また、温かみのある雰囲気が好きなら樹脂製(人工木)が有力候補です。
これはプラスチックに木粉を混ぜたもので、天然木のように腐ったりシロアリに食べられたりする心配がありません。
ペンキを塗り直す手間もいらないので、忙しい人にはぴったりです。
もし、どうしても本物の「天然木」にこだわりたいのであれば、ウリンやサイプレスといった「ハードウッド」を選んでください。
これらは「鉄の木」と呼ばれるほど硬く、無塗装でも30年近く腐らないと言われています。
逆に、安価なスギやマツなどのソフトウッドを選んでしまうと、1〜2年で色が変わり、こまめに塗装しないとあっという間に腐ってしまうこともあります。
素材選びで初期費用をケチってしまうと、後々のメンテナンスでかえって高くついてしまうこともあるので、長期的な視点で選ぶのがコツかなと思います。
注意ポイント
素材によっては、夏場に表面温度が非常に高くなるものもあります。
特にお子さんやペットがいるご家庭では、サンプルを取り寄せて実際に触ってみたり、色味による熱の吸収率(黒っぽいほど熱い!)を確認したりするのが安心です。
質感とコストのバランス
「見た目にはこだわりたいけど、予算も抑えたい」という場合は、目立つ道路側やリビングの前だけ高価な樹脂フェンスを使い、あまり見えない裏側は安価なアルミのメッシュフェンスにする、といった使い分けも賢い方法です。
外構の全体バランスを考えながら、優先順位をつけて選んでみてください。
安い費用で設置できるDIY目隠しの注意点

少しでも安く済ませたいなら、ホームセンターで材料を買ってきてDIYに挑戦するのも一つの手です。
ラティスや突っ張り棒タイプの目隠しなら、数千円から数万円でそれなりの形にできます。
自分の手で作ると愛着もわきますし、週末の趣味としても楽しいですよね。
でも、DIYで一番注意してほしいのが、実は「風の影響」。
フェンスというのは、実は巨大な「帆」のような役割を果たします。
風を真っ向から受けるため、見た目以上に大きな力が支柱にかかるんです。
プロの工事では、支柱を地中深くコンクリートで固めますが、素人作業で「地面に刺しただけ」や「結束バンドで留めただけ」だと、台風のときにあっけなく倒れてしまうことがあります。
もし倒れたフェンスが隣の家の車を傷つけたり、通行人に怪我をさせたりしたら大変ですよね。
DIYをするなら、せいぜい120cmくらいの低いものに留めるか、既存の頑丈な構造物にしっかりと固定する方法を考えましょう。
また、古いブロック塀の上に後付けでフェンスを立てて高さを出すのは、ブロックそのものの耐荷重を超えてしまう恐れがあるので超危険!
特に震災以降、ブロック塀の安全基準は厳しくなっています。
「安く済ませる」ことと「安全を削る」ことは違いますので、不安な箇所はプロに診断してもらうことを強く推奨します。
参考
自分で設置した工作物が原因で他人に損害を与えた場合、所有者の責任(工作物責任)を問われることがあります。
DIYはあくまで自己責任の世界。台風シーズン前には必ずネジの緩みやグラつきがないかチェックする習慣をつけてくださいね。
DIYで失敗しないためのコツ
まずは小さな範囲から試してみるのがいいでしょう。
プランター付きのフェンスなら、置くだけで設置できて倒れる心配も少なく、手軽に目隠しが作れます。
本格的な工事になる前に、まずはこうした簡易的なもので「どれくらいの高さがあれば視線が隠せるか」を実験してみるのも、失敗を防ぐ良い方法ですよ。
圧迫感を与えないルーバーや採光パネルの活用

プライバシーを守るために高い壁を作るのはいいけれど、それによって自分の庭が狭く感じたり、昼間でも暗くなったりするのは避けたいですよね。
これを解決するのがデザインの工夫です。
私がよくおすすめするのは、板と板の間に隙間がある「横貼りタイプ」や、視線を遮りつつ風を通す「ルーバータイプ」です。
ルーバーというのは、板が斜めに取り付けられた構造のことで、正面からの視線は100%カットしつつ、隙間から風がスッと通り抜けます。
これなら風圧も逃がせるので、構造的にも安心です。
また、最近人気なのがポリカーボネート製の「採光パネル」です。
これは、いわゆる「すりガラス」のような透け感のある素材で、向こう側の景色はぼやけて見えませんが、太陽の光はしっかり通してくれます。
北側の庭や、お隣との距離が近い狭いスペースにこのパネルを使うと、驚くほど明るい印象になります。
隙間の幅についても、実は10mm(1cm)もあれば十分な目隠し効果が得られます。
20mmくらいに広げると開放感が出ますが、角度によっては中が見えるようになるため、実際に板を並べてみて「これなら気にならない」という間隔を見つけるのが一番です。
色は白やアイボリーなどの明るい色を選ぶと、光を反射して周囲を広く見せる効果がありますよ。
暗い色はモダンでかっこいいですが、狭い場所だと圧迫感が出やすいので、建物の外壁との相性を考えながら慎重に選んでみてくださいね。
| デザインタイプ | 目隠し効果 | 通風・採光 | おすすめの場所 |
|---|---|---|---|
| 完全目隠し | ◎ | × | 人目が激しい道路面 |
| ルーバー | ○ | ○ | 風通しを良くしたい庭 |
| 採光パネル | ◎ | ◎(光のみ) | 日当たりの悪い北側 |
| 横・縦格子 | △〜○ | ◎ | 開放感を出したい場所 |
視線誘導というテクニック
壁を高くする代わりに、フェンスの前に一箇所だけ「おしゃれな鉢植え」や「小さな照明」を置いてみてください。
人の目は動くものや明るいもの、美しいものに惹きつけられます。
視線をそちらに誘導することで、フェンスの向こう側への関心を自然に減らすことができるんです。
実はこれ、プロも使うテクニックなんですよ。
隣の庭との目隠し:トラブルを防ぐ施工とマナー
物理的な目隠しができても、それが原因で隣の人との関係が悪くなってしまっては元も子もないですよね。
目隠しというのは、ある意味「境界線」をはっきりさせる行為
なので、伝え方一つで「拒絶」と受け取られてしまうこともあるんですよね。
ここからは、植物を使った優しい目隠しのアイデアや、知っておかないと怖い法律の改正、そして(めんどくさい)ご近所さんと笑顔で過ごすためのマナーについて詳しくお話しします。
植栽や生垣で隣の庭の目隠しを作るおすすめの樹種

無機質なフェンスよりも、緑がある方が落ち着くという方には植栽による目隠しが最適です。
植物は四季折々の変化を楽しめますし、フェンスほど「壁を立てた」という威圧感を与えないのがいいところですね。
ただし、目隠しとして使うなら、冬に葉が落ちる「落葉樹」ではなく、一年中葉がついている常緑樹を選ぶのが基本。
落葉樹だと、一番庭を楽しみたい春先や、視線が気になる冬場にスッカスカなっちまいますからね。
私が特におすすめしたいのが、垂直に伸びて横幅をあまり取らない「スカイロケット」や「スカイペンシル」です。
これらは住宅の横の狭い通路(犬走り)などでも邪魔にならず、シュッとしたモダンな印象を与えてくれます。
また、花も楽しみたいなら「トキワマンサク」が素敵です。

春には白やピンクのリボンのような花が咲き、葉も密に茂るので目隠し効果はグンバツ。
手入れを楽にしたいなら、成長がゆっくりな「ヒメシャリンバイ」や、日陰に強い「アオキ」も頼もしい存在です。
ただし、植物は生き物。
枝が境界を越えてしまったり、落ち葉がお隣に飛んでいったりするとトラブルの元になります。
植えるときは境界から少し余裕を持って配置し、年1〜2回は剪定をしてサイズをコントロールする「覚悟」も必要です。
その手間も含めて愛せるなら、植物の目隠しは最高の癒しになりますよ。
目隠しに人気の常緑樹カタログ
・スカイロケット:青みがかった葉がおしゃれ。スリムに育つので狭い場所に。
・トキワマンサク:密度が濃い。強剪定にも耐えるので生垣に最適。
・シルバープリペット:明るい色の葉が洋風の家に合う。成長は早いのでこまめな剪定を。
・アオキ(斑入り):日陰でも枯れにくい。建物の北側の目隠しに重宝します。 ・ヒメシャリンバイ:ピンクの可愛い花が咲く。成長が遅く形が整いやすい。
バイオフィリックデザインの効果
「バイオフィリックデザイン」という言葉をご存知でしょうか。
人は本能的に自然とのつながりを求めるという考え方で、視界に緑が入るだけでストレスが軽減されるという研究結果もあります。
目隠しを単なる「壁」ではなく「庭の一部」として捉えることで、自分たちの心の健康にもプラスの効果があるかもしれませんね。
境界を越える枝の切除に関する2023年民法改正
隣の庭から枝が伸びてきて、「目隠しフェンスを立てたいのに邪魔で設置できない!」とか、「落ち葉がひどくて困っている」という悩みは本当によく聞きます。
これまでは、たとえ枝が境界を越えていても、勝手に切ることは法律で禁止されていました。
隣の人に「切ってください」とお願いして、相手が切ってくれるのを待つしかなかったんです。
でも、2023年4月の民法改正で、このルールが大きく変わりました。
新しいルール(民法第233条)では、一定の条件を満たせば、越境された側が自ら枝を切ることができるようになったんです。
その条件とは、
- 隣人に切るようにお願い(催告)したのに、相当な期間(一般的には2週間程度)放置された場合
- 隣人が誰だかわからない場合
- 急いで切る必要がある緊急の場合
のいずれかです。
これにより、連絡が取れない空き家の枝に悩まされていたケースなども解決しやすくなりました。
ただし、切る際にかかった費用を相手に請求できるかどうかや、どこまで切っていいのかについては、依然として慎重な判断が必要です。
また、切るために隣の敷地に入る権利(民法第209条)も認められていますが、まずは穏便に話し合うのが一番。
法律はあくまで「話が通じない時のための守り」として考えておきましょう。
注意ポイント
枝を切る権利が認められたとはいえ、勝手に切った枝を隣の敷地に投げ入れたりすると「不法投棄」と言われてしまうリスクもあります。
作業をする際は、事前に「〇月〇日に、ここの枝を切らせていただきますね」と通知し、処分まで適切に行うのが大人のマナーですね。
最終的な判断は、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
自治体の補助金や助成金を活用した安全な塀作り

「目隠しをしたいけど予算が……」という方に、ぜひ調べてほしいのが自治体の助成金制度です。
最近は地震対策や街の景観向上のために、外構工事にお金を出してくれる市町村が増えているんですよ。
例えば、一番多いのが「ブロック塀の撤去補助」です。
古いブロック塀は地震で倒れると非常に危険なため、それを壊して軽いアルミフェンスなどに作り替える場合、工事費の半分(上限10万円〜20万円など)を補助してくれることがあります。
また、ヒートアイランド現象の対策として「生垣の設置補助」を行っている自治体もあります。
苗木代や植栽の工事費をサポートしてくれるので、フェンスよりもずっと安く、しかも緑豊かな目隠しを作ることができます。
これらの制度の共通点は、「必ず工事を始める前に申請すること」。
もう工事が終わってから「助成金ください」と言っても通らないので、まずは住んでいる街の役所のホームページで「外構 補助金」「ブロック塀 助成」といったキーワードで検索してみてください。
予算には限りがあるため、年度の初めに相談に行くのがコツですよ。
私が見てきた中でも、この制度をうまく使って、自己負担を最小限に抑えながら安全でおしゃれな庭を手に入れた方はたくさんいらっしゃいます。
申請の流れや必要書類(図面や写真など)は意外と多いので、早めに窓口で相談してみるのがいいかなと思います。
隣人との良好な関係を保つ事前相談と挨拶のコツ

どんなに素晴らしい、おしゃれな目隠しフェンスができたとしても、お隣さんとの関係がギスギスしてしまったら、その庭で楽しく過ごすことはできませんよね。
目隠しを立てるという行為は、少なからず「相手の視界を遮る」ことでもあります。
だからこそ、物理的な壁を作る前に、心の壁を取り除くための「事前の声掛け」が何よりも大切。
私はこれが、外構工事で最も重要な工程だと思っています。
コツは、「こちらの都合」だけでなく「共通の利益」として伝えることです。
「最近、私たちが庭でゴソゴソしているのがお宅からも見えてしまって、ご迷惑かなと思いまして……。
お互いのプライバシーのために、このくらいの高さのフェンスを立てようと考えているんですが、いかがでしょうか?」という風に。
こう言われれば、相手も「拒絶された」とは感じず、「気を使ってくれているんだな」と思ってくれます。
また、工事が始まれば騒音やホコリが出て洗濯物も干せなくなるかもしれません。
着工の1週間前、そして前日には必ず挨拶に行き、工期や作業時間、緊急時の連絡先(施工業者の電話番号)を伝えましょう。
最後に、工事が終わった後にも「ご協力ありがとうございました」と小さなお菓子でも持っていけば完璧!
この丁寧なプロセスが、高いフェンスを「冷たい壁」ではなく、お互いの平穏を守る「安心の境界線」に変えてくれるんですよ。
| 時期 | 伝えるべき内容 | マナーのポイント |
|---|---|---|
| 計画段階 | 設置の理由、高さ、デザインの相談 | 相手の意見を聞く姿勢を見せる |
| 契約・着工前 | 工事日程、作業時間、業者の連絡先 | 書面(メモ)を渡すと親切 |
| 工事当日 | 今日から始まりますという一言 | 車両の出入りなどへの配慮を伝える |
| 完了時 | 無事終わった報告と感謝 | 不具合や汚れがないか一緒に確認するとなお良し |
隣の庭との間に目隠しを設置:後悔しないための全知識

さて、ここまで隣の庭の目隠しについて、費用や法律、デザイン、そしてマナーと幅広くお伝えしてきました。
目隠しは単に「隠すための壁」ではなく、お互いの生活を尊重し、穏やかに暮らすための大切な境界線です。
後悔しないために大切なことを最後にもう一度まとめますね。
まずは法律(民法・建築基準法)を守ること。
これは自分の財産と安全を守るための最低限のルール。
そして、自分たちの生活スタイルに合った「適切な高さ見極めること。
素材は30年先を見据えて、メンテナンスが楽なもの(アルミや樹脂、ハードウッド)を選ぶのが、結果的に一番安上がりになります。
そして何より、隣人との丁寧なコミュニケーション。
これを怠ると、どんなに立派なフェンスもトラブルの種になってしまいます。
物理的な目隠しは業者さんが作ってくれますが、近隣との「心地よい距離感」は、私たち自身の配慮で作っていくものかなと思います。
この記事を参考に、皆さんが「庭に出て深呼吸したくなるような」、そんな素敵なプライベート空間を手に入れられることを心から願っています。
何かわからないことがあれば、信頼できるお近くの外構屋さんにぜひ相談してみてくださいね。
自分一人で抱え込まず、プロの知恵も借りながら、理想の庭づくりを楽しんでいきましょう!
※この記事で紹介した数値や費用、法律に関する情報はあくまで一般的な目安です。
お住まいの地域や土地の状況によってルールが異なる場合があります。
正確な情報は必ず各自治体の公式窓口や、資格を持った専門家、施工業者にご確認の上、ご自身の責任で判断を行ってください。