
こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。
利休梅(リキュウバイ)を庭に植えてはいけないのかな、と気になって検索している方は、きっと植える前に後悔しないか確認したいんじゃないかなと思います。
リキュウバイは春に咲く真っ白な花が本当にきれいで、茶人にも愛されてきた非常に趣のある庭木です。
でも、いざ自分の庭に植えるとなると「意外と大きくなる?」「手入れが大変?」「枯れやすいって本当?」といった不安が尽きないものですよね。
結論から言うと、利休梅は「危険だから絶対に植えてはいけない」というような恐ろしい木ではありません。
むしろ、正しく付き合えばこれほど美しい木も珍しいです。
ただ、庭の広さや日当たり、土の状態、さらに何より「あなたが庭に何を求めているか」が一致していないと、数年後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しやすい木であることも事実なんですね。
この記事では、私がプロの視点から、利休梅の性質を深掘りし、あなたの庭に合うかどうかを落ち着いて判断できる材料をたっぷりお届けします。
ポイント
- 利休梅を庭に植えてはいけないと言われる理由の真相
- 実際にどれくらい大きくなるのか、サイズ感の目安
- 剪定や育て方で失敗しないための具体的なコツ
- もし利休梅が合わなかった場合の、おすすめの代替案
利休梅を庭に植えてはいけない理由
まずは、ネットや口コミで「利休梅を庭に植えてはいけない」と囁かれることがある理由を整理していきましょう。
ここで大切なのは、噂を鵜呑みにすることではなく、「自分の庭の環境と利休梅の個性がマッチしているか」を冷静に見極めることです。
利休梅特有の性質が、人によっては「デメリット」に感じられてしまうポイントを詳しく解説しますね。
利休梅は大きくなる庭木

利休梅を植えて後悔する最大の理由は、その「サイズ感の見誤り」にあるかなと思います。
園芸店で苗木として売られているときは、華奢で可愛らしい姿をしていますが、地植えにすると驚くほどパワフルに成長します。
一般的には「低木」に分類されることもありますが、条件が良いと3mから4m、時には5m近くまで育つこともある「しっかりとした庭木」なんです。
これを「ちょっとしたスペースに植えられる小さな花」だと思って植えてしまうと、数年後に通路を塞いだり、窓を覆い隠したりして困ることになるわけですね。
また、利休梅は縦に伸びるだけでなく、枝がふんわりと横に広がる性質を持っています。
この「しなやかな枝の広がり」こそが利休梅の最大の魅力なのですが、狭い庭や隣家との境界ギリギリに植えてしまうと、その魅力が仇となってしまいます。
枝が隣の敷地にはみ出したり、駐車場の車の出し入れの邪魔になったりして、結局は形を崩してまで強く切り詰めなければならなくなる…これは木にとっても飼い主さんにとっても悲しいことですよね。
ポイント
利休梅のサイズ感は「小さな草花」ではなく「しっかり庭木」です。
数年後の姿として「2階の窓に届く高さ」や「畳数畳分の枝の広がり」を想定できるスペースがあるかどうか。
これが、利休梅を植えて成功するかどうかの大きな分岐点になります。
さらに、利休梅は「自然な樹形」が美しい木です。
無理に四角く刈り込んだり、棒状に切り詰めたりすると、本来の良さが全く出ません。
そのため「狭い場所で無理やり小さく保つ」という管理方法には向いていないんです。
もし、あなたの庭のスペースが限られていて、どうしてもコンパクトな木を求めているなら、利休梅は少し扱いにくい部類に入るかもしれません。
同じように「庭に植えてはいけない」と検索されやすい木でも、サイズの問題は共通の悩みですね。
たとえば、和風の庭で人気ですが注意が必要な例として、梅の木を庭に植えてはいけない理由もあわせて読むと、庭木選びの考え方のヒントになるかなと思います。
スペース選びで失敗しないためのチェックリスト
- 周囲2m以内に構造物や境界線がないか
- 将来的に3〜4mの高さになっても圧迫感を感じない場所か
- 落葉した際、隣家の雨樋などを詰まらせる位置ではないか
利休梅の育て方

リキュウバイの育て方で、植える前に絶対に知っておいてほしいのが「場所との相性」です。
利休梅は比較的丈夫な部類ですが、実は意外と「デリケートな一面」も持っています。
具体的には、日当たりと水分のバランスにうるさいところがあるんですね。
理想は「日向から明るい半日陰」ですが、これがなかなか難しい。
真夏の強烈な西日がガンガン当たる場所や、常に地面がカラカラに乾いてしまうような場所は、利休梅にとっては過酷すぎて、葉が焼けてしまったり、花付きが極端に悪くなったりします。
一方で、水はけが極端に悪い「粘土質のじめじめした場所」も苦手です。
根腐れを起こしやすく、成長が止まってしまうこともあるんです。
つまり、利休梅は「適度な湿り気がありつつ、水はけも良い」という、わがままな(笑)好条件を求める傾向があります。
この環境を整えてあげられない庭だと、植えた後に「全然大きくならない」「花が咲かずに枯れ込んできた」といった不満につながりやすいんですよ。
これが「植えてはいけない(育てにくい)」と言われる一因かもしれませんね。
利休梅を元気に育てるコツは、植え付け時の土壌改良にあります。
水はけが悪い場合は川砂やパーライトを混ぜ、乾燥しやすい場合は腐葉土をたっぷりすき込んで、保水性と排水性のバランスを整えてあげましょう。
肥料についても少しお話ししておきますね。
利休梅はそれほど多くの肥料を必要としませんが、花後のお礼肥や冬の寒肥を適切に与えることで、翌年の花付きが劇的に良くなります。
ただし、窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂って花が咲かない「観葉植物状態」になってしまうこともあるので注意が必要です。
私としては、まずは肥料に頼るよりも「土そのものの力」を高めてあげることをおすすめしています。
また、利休梅は移植(植え替え)を非常に嫌う木としても知られています。
一度根付いた場所から動かすと、根を痛めて枯れてしまうリスクが高いんです。
そのため「とりあえずここに植えて、大きくなったら考えよう」という安易な計画は禁物。
最初の場所選びが、そのままその木の運命を決めてしまうと言っても過言ではありません。
剪定時期

利休梅の剪定は、この木の魅力を引き出せるか、それとも「ただの暴れた藪」にしてしまうかの分かれ道になります。
剪定で後悔しないための鉄則は、とにかく「時期を間違えないこと」。
これに尽きます。
利休梅の花芽は、夏(だいたい7月から8月頃)には既に来年の準備を始めています。
そのため、冬に「形を整えよう」と思ってバッサリ切ってしまうと、その夏に準備した花芽をすべて落としてしまうことになるんです。
その結果、春になっても「あれ?花が一つも咲かないぞ」という悲しい状況になってしまいます。
理想的な剪定時期は、花が終わった直後の5月から6月にかけてです。
花が終わったらすぐに、伸びすぎた枝を整理したり、内側に混み合っている細い枝を抜いたりして、風通しを良くしてあげましょう。
この時期なら、まだ来年の花芽が作られる前なので、多少強く切ってもダメージが少なく、翌春の花にも影響が出にくいんです。
このサイクルを理解していないと、「剪定のたびに花が咲かなくなる木」というレッテルを貼ってしまい、植えなきゃよかったと後悔することになります。
注意ポイント
冬の強剪定は花を捨てているのと同じです。
落葉期の冬は枝の形が見やすいため、ついつい切りたくなりますが、基本的には「枯れ枝を落とす」程度にとどめましょう。
形を大きく変えたい場合は、必ず花後の初夏に行うのが利休梅との上手な付き合い方です。
また、剪定の手法としても、刈り込みバサミで丸く整えるのではなく、ハサミで一本一本枝を抜いていく「透かし剪定」が向いています。
利休梅の枝は非常にしなやかで、そのラインが美しいので、自然な流れを活かすように意識してみてください。
自分でやるのが不安な場合は、プロの植木屋さんに頼むのも一つの手です。
ただし、利休梅の性質をよく知っている職人さんにお願いしないと、ただ短く切り詰められてしまうこともあるので、事前に「花を楽しみたいので透かし剪定でお願いします」と伝えておくのが誠実な対応かなと思います。
剪定のポイントまとめ
- 基本は花後すぐ(5月〜6月)に行う
- 「刈り込み」ではなく「透かし」で風通しを確保
- 古い枝(3〜4年経過)は花付きが悪くなるので、根元から更新する
枯れる原因
せっかく植えた利休梅が枯れてしまう…これは庭を愛する人にとって最も避けたい事態ですよね。
利休梅が枯れる原因として最も多いのは、実は「水管理の失敗」です。
特に植え付けてから2年目くらいまでの「根付くまでの期間」に水切れを起こすと、ダメージを回復できずにそのまま枯れ込んでしまうことがよくあります。
逆に、水はけの悪い場所で常に根が水浸しの状態になると、根腐れを起こして葉が黄色くなり、バラバラと落ちてしまいます。
また、気候の変化も大きな要因です。
近年の日本の夏は異常に暑く、利休梅も熱中症のような状態になることがあります。
特に、コンクリートの照り返しが強い場所や、エアコンの室外機の風が直接当たるような過酷な環境では、一気に弱ってしまいます。
こうした環境的なストレスが重なると、抵抗力が落ちて病害虫の被害も受けやすくなり、最終的に枯れてしまうという悪循環に陥るわけです。
(参照元:みんなの趣味の園芸『リキュウバイ』)
| 枯れる主な原因 | 症状・予兆 | 改善・防止策 |
|---|---|---|
| 極度の水切れ | 新芽が垂れる、葉の縁が茶色くなる | 植え付け後1〜2年は土の表面が乾いたらたっぷりと水やり |
| 根腐れ(過湿) | 下の方の葉が黄色くなって落ちる、土が臭う | 高植えにするか、土壌改良で水はけを改善する |
| 夏の西日・葉焼け | 葉が白っぽくカサカサになる、株全体が弱る | 西日を遮る構造物を作るか、午前中だけ日が当たる場所に植える |
| カミキリムシの食害 | 株元に木屑(おがくず)が落ちている | 早期発見し、薬剤注入や捕殺を行う |
もし、枝先が枯れてきても、株元が生きていれば復活のチャンスはあります。
まずは落ち着いて、原因が「水不足」なのか「水のやりすぎ」なのか、あるいは「虫」なのかを見極めてください。
肥料不足で枯れることは稀ですので、弱っているときに慌てて肥料をあげるのは逆効果。
まずは環境を整え、そっと見守ってあげることが、利休梅を救う近道になるかもしれませんね。
私に相談される方でも、多くの場合は「植える場所がちょっと厳しかったかな」というケースが多いですよ。
利休梅の病害虫と毒性
利休梅を庭に植えるにあたって、病害虫や毒性の心配をされる方も多いと思います。
結論から言うと、利休梅は非常に「虫がつきにくい木」の部類に入ります。
これが利休梅が庭木として重宝される理由の一つでもあるんですね。
毛虫がびっしりついて、洗濯物が干せない!なんて事態にはなりにくいので、その点は安心して良いかなと思います。
ただし、全くゼロというわけではありません。
特に注意したいのは、風通しが悪くなったときに発生する「カイガラムシ」や、株を弱らせる「カミキリムシ(テッポウムシ)」の幼虫です。

カイガラムシ
カイガラムシは枝にへばりついて樹液を吸い、株をじわじわと弱らせます。
また、カミキリムシは幹の中に侵入して中を食べてしまうため、発見が遅れると致命傷になりかねません。
これらを防ぐには、やはり「適切な剪定」で風通しを良くし、日頃から株元に変な穴が開いていないか、木屑が落ちていないかをチェックする習慣をつけることが大切です。
特別な薬剤を定期的に撒くほどではありませんが、日々の観察が最高の防除になります。
安全性と毒性について
利休梅そのものに、トリカブトや彼岸花のような強い急性毒性があるという報告は一般的ではありません。
しかし、庭木はあくまで観賞用であり、食用ではありません。
特にお子さんやペットがいるご家庭では、実や葉を口に入れないよう指導・注意することが基本です。
万が一誤食し、体調に異変を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
同じように「毒性やトゲなどの安全性」が気になる庭木の話で言うと、ノイバラなどもよく話題に上がります。
お庭全体の安全性を考えたい方は、ノイバラを庭に植えてはいけない理由も読んでおくと、植物の「負の側面」との向き合い方がより深まるはずです。
利休梅に関しては、トゲもなく、毒性も低いため、庭木としての安全性ランクはかなり高い部類だと、私は考えています。
利休梅を庭に植えてはいけない?「不向きな庭」の特徴
さて、ここまでは木そのものの特徴を見てきましたが、ここからは「あなたの庭」にフォーカスしてみましょう。
利休梅がどんなに素晴らしい木でも、どうしても「相性が悪い庭」というのがあります。
無理に植えても、お互いに不幸になってしまうだけ。
もしあなたの庭が以下の条件に当てはまるなら、利休梅を植えるのは一度立ち止まって考えたほうがいいかもしれません。
利休梅と半日陰の相性

利休梅は「日向」を好みますが、一方で「明るい半日陰」でも育つことができる柔軟な木です。
しかし、この「半日陰」という言葉には少し罠があります。
もし、あなたの庭の半日陰が「建物の北側で、一日中ほとんど直射日光が入らず、常に湿っているような暗い場所」だとしたら、利休梅には向いていません。
こうした場所では、枝だけがひょろひょろと間延びしてしまい(徒長と言います)、肝心の花がほとんど咲かない残念な姿になってしまいます。
利休梅が美しく咲くための「明るい半日陰」とは、例えば「午前中はしっかり日が当たるけれど、午後のきつい西日は遮られる」といった場所や、「落葉樹の木漏れ日が差し込む」ような環境です。
利休梅の魅力は、なんといっても春のあの溢れるような白い花。
日照が不足すると、その最大の魅力が半減してしまいます。
花を楽しみたいなら、一日最低でも3〜4時間は直射日光が当たる場所を確保してあげたいところですね。
ポイント
日当たりチェックのコツ
植えたい場所に立ち、空を見上げてみてください。
空が広く見えますか?
周りに高い建物や大きな常緑樹が迫っていませんか?
「なんとなく明るい」ではなく、光が差し込む時間帯を具体的に把握することが、利休梅選びの成功の秘訣です。
逆に、南向きの広すぎる庭で、一日中日光を遮るものがない場所も、日本の近年の猛暑を考えると少しリスクがあります。
利休梅は、山野の涼しい場所に自生していた系統の植物なので、極端な暑さや乾燥はストレスになります。
もしそういった場所に植えるなら、足元に下草を植えて地温の上昇を防いだり、夏場だけ遮光ネットを張ったりといった工夫が必要になるかもしれません。
「植えっぱなしでOK」とはいかないのが、利休梅の少し気難しいところでもありますね。
苗木選び
「よし、利休梅を植えよう!」と決めたとき、次に重要になるのが「どの苗を選ぶか」です。
ここで妥協してしまうと、その後の成長に大きな差が出てしまいます。
ホームセンターや園芸店で苗木を選ぶときは、花がついているかどうかに目が行きがちですが、本当に見るべきなのは「枝ぶり」と「根元」です。
枝が四方にバランスよく出ているか、ひょろひょろと一本だけ伸びていないかを確認しましょう。
また、鉢を持って軽く揺らしたときに、株元がグラグラしているものは根張りが弱いため、避けたほうが賢明です。
利休梅は「株立ち(一本の主幹ではなく、地面から数本の幹が出ている形)」の姿が一般的で美しいとされます。
苗の段階から、将来どんな形にしたいかをイメージして選ぶのがポイント。
主役としてドーンと植えたいなら少し大きめの1.5mクラスを、じっくり育てたいなら手頃な1m以下の苗から始めるのが良いでしょう。
ただし、先ほども言った通り利休梅は移植を嫌うので、通販などで購入して届いた苗を、さらに鉢で数年育ててから地植えに…という方法は、あまりおすすめしません。
届いたらすぐに、決めておいた場所に定植してあげるのが、成功への一番の近道です。
通販で苗木を買う場合は、信頼できるショップを選ぶのはもちろんですが、できれば「現品発送(写真の個体そのものが届く)」のものを選ぶと、樹形のミスマッチが防げますよ。
価格の安さだけで選ぶと、届いたときに枝が折れていたり、根がスカスカだったりすることもあるので注意です。
また、利休梅には「真珠花(パールブッシュ)」という別名もあります。
この名の通り、蕾が真珠のように丸くて可愛いのですが、苗木を選ぶ時期によっては、花が終わって葉だけになっていることもあります。
葉のツヤが良いか、病気の跡(茶色い斑点など)がないかもしっかりチェックしましょう。
元気な苗を選べれば、それだけで「庭に植えてはいけない(枯れてしまう)」というリスクの半分は解消されたようなものです。
利休梅の株立ち
利休梅を庭に取り入れる際、多くの人が憧れるのが「株立ち」の樹形です。

一本の太い幹があるのではなく、細い幹が数本スッと立ち上がり、その先に白い花が霞のようにかかる姿は、本当に上品で美しいものです。
和風の庭にはもちろんなのですが、実は最近のシンプルモダンな住宅や、ナチュラルな雑木風のお庭にもすごく相性がいいんですよ。
でも、この「株立ち」を選ぶ際にも、庭の広さとの相談が必要になります。
株立ちは、一本立ち(単幹)に比べて、どうしても横幅を必要とします。
株元から枝が広がるため、足元のスペースも専有します。
もし、狭い通路の脇に株立ちの利休梅を植えてしまうと、通るたびに枝に体が当たったり、服を引っ掛けたりすることになりかねません。
また、幹が複数あるということは、それだけ葉の量も多くなり、風通しが悪くなりやすいという側面もあります。
内側の細い枝を定期的に抜いてあげないと、せっかくの繊細な樹形が「ボサボサの藪」に見えてしまうんです。
ポイント
株立ちを美しく保つ「余白」の考え方
株立ちの木は、その周囲に何も置かない「余白」があってこそ, そのシルエットが際立ちます。
利休梅を植えるなら、周囲に他の植物を詰め込みすぎず、そのしなやかな枝が自由に踊れるだけのスペースを用意してあげてください。
それが、この木を「植えてよかった」と思えるコツです。
さらに、株立ちの利休梅は、年数が経つと古い幹から順に勢いがなくなってくることがあります。
これを放置すると、株全体の形が崩れてしまいます。
数年に一度、古くなった幹を根元から切り、地面から新しく出てきた「ひこばえ」を後継ぎとして育てる「更新」という作業が必要になります。
これを「自然の姿だから放置でいい」と思っていると、10年後には魅力のない姿になってしまうことも。
株立ちを選ぶなら、こうした少し専門的なお手入れも楽しむ心の余裕があるといいですね。
花言葉と由来

利休梅という名前、響きからして風流ですよね。
名前に「利休」と入っていることから、多くの人が「千利休が愛した花なんだろうな」と考えがちですが、実はこれにはちょっとした歴史のズレがあります。
利休梅が日本に渡ってきたのは明治時代と言われており、千利休が生きていた安土桃山時代には、まだ日本にはなかった木なんですよ。
意外ですよね!
それなのに、なぜ「利休」の名を冠しているのかというと、その花の姿があまりにも清らかで気品があり、利休が完成させた「茶の湯」の世界観、つまり侘び・寂びの精神にぴったり合うから、という理由で名付けられたと言われています。
この由来を知ると、利休梅を庭に植える意味が少し変わってきませんか?
単なる「きれいな花を咲かせる木」としてではなく、日常の喧騒の中に「静寂」や「品格」をもたらしてくれる存在として迎え入れる。
そんな気持ちで植えるなら、この木はあなたの庭にかけがえのない価値をもたらしてくれるはずです。
花言葉もそのイメージを裏切らず、「控えめな美しさ」「気品」「清潔」といった、凛とした言葉が並びます。
ポイント
茶庭(露地)によく植えられるのは、派手すぎない白花が、茶室に向かう人の心を落ち着かせる効果があるからだと言われています。
あなたの庭の一角に、小さな「利休の精神」を呼び込む。
そんな素敵なガーデニングもアリだと思いませんか?
また、英名の「パールブッシュ」は、真珠のような丸い蕾に由来しています。
花が開く直前の、あの純白の粒が枝に並ぶ姿は、まさに真珠のネックレスのよう。
花言葉や由来を知ることで、ただ「植えてはいけない理由」に怯えるのではなく、その木の持つ背景まで愛でるようになれば、多少の手間も楽しく感じられるようになるかもしれません。
植物を育てるということは、その歴史や物語を自分の庭に引き継ぐことでもあるんですよね。
利休梅の代わりの庭木

ここまで読んでみて、「利休梅は素敵だけど、うちの庭にはちょっと大きすぎるかも…」「夏の西日が避けられないから無理かな…」と、諦めモードになってしまった方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です!
世界には利休梅以外にも、素晴らしい白花を咲かせる庭木がたくさんあります。
無理に利休梅を植えて枯らしてしまうより、あなたの庭の条件にぴったり合う「似た雰囲気の木」を選ぶほうが、結果的に幸せなガーデンライフを送れるはずですよ。
例えば、スペースが限られているなら「ヒメウツギ」が超おすすめです。

ヒメウツギ
利休梅と同じく春に白い花を咲かせますが、高さはせいぜい60cmから1m程度。
これなら小さな花壇でも十分に楽しめます。
また、利休梅のようなしなやかな枝ぶりが好きなら「コデマリ」も良い選択肢です。
小さな白い花が手毬のように集まって咲く姿は、利休梅とはまた違った華やかさがあります。
さらに、日陰に強い木を探しているなら「バイカウツギ」も検討の価値あり。
梅に似た花は香りがとても良く、少し暗い場所でも健気に咲いてくれます。
| 代わりの庭木名 | 利休梅との共通点 | ここが違う!(メリット) |
|---|---|---|
| ヒメウツギ | 清楚な白花、春開花 | 圧倒的にコンパクト。剪定がほぼ不要。 |
| コデマリ | しなやかな枝、和洋どちらも合う | 花密度が高く華やか。利休梅より丈夫。 |
| バイカウツギ | 梅に似た白花 | 素晴らしい香りがある。半日陰に強い。 |
| ジューンベリー | 白花、落葉樹の雰囲気 | 花だけでなく、実も紅葉も楽しめる。 |
もし、もっと華やかなものをイメージしているなら、バラの仲間も気になりますよね。
でもバラにはトゲや病気の悩みもつきものです。
そんな時は、バラを庭に植えてはいけない理由と対策を参考にしてみてください。
庭木選びは「消去法」ではなく「より良い出会い」を探す作業です。
利休梅を基準にして、自分の庭の環境というフィルターを通したときに、最後に残った一本こそが、あなたにとっての最高のパートナーになりますよ。
利休梅を庭に植えてはいけない?まとめ

最後にまとめとして、利休梅を庭に植えてはいけない、あるいは避けるべき「決定的な条件」を整理しておきます。
これらに当てはまる場合は、残念ながら利休梅の魅力を引き出すのは難しいと言わざるを得ません。
でも、逆に言えば、これらをクリアできるなら、あなたは利休梅を植える資格が十分にあるということです!
第一に、「将来的なスペースの確保ができない場所」。
周囲1.5m〜2m、高さ3m以上の空間をこの木のためだけに捧げられないなら、植えてはいけません。
無理に小さく切り続けると、花は咲かず、樹形も乱れ、ストレスだけが溜まってしまいます。
第二に、「極度の乾燥地や、強烈な西日が遮れない場所」。
利休梅は、砂漠のような過酷な環境には耐えられません。
そして第三に、「数年以内に庭の改造や引越しで、移植をする可能性がある場合」。
利休梅は一度植えたら、そこを終の棲家にする覚悟が必要です。
動かすことは、その木の命を奪うことになりかねないからです。
利休梅を植えてはいけない5つのNO
- 狭い場所(幅1m以下など)での管理
- コンクリートに囲まれた超乾燥地
- 暗すぎる日陰
- 「植え替え」を前提とした植栽
- 「一生剪定したくない」という放置主義
いかがでしたか?
「植えてはいけない理由」は、実はどれも「この木の個性を尊重してあげられますか?」という問いかけのようなものです。
大きくなること、場所を選ぶこと、剪定にコツがいること。
これらはすべて、あの圧倒的に美しい白い花を咲かせるための、利休梅なりの「こだわり」なんですよね。
そのこだわりを受け入れ、楽しむことができるなら、利休梅はあなたの庭に、春の訪れを告げる最高の輝きをもたらしてくれるはずです。
庭作りは、自分と植物との対話です。
この記事が、あなたと利休梅との良い出会い、あるいはもっと相応しい庭木との出会いのきっかけになれば、私としてこれほど嬉しいことはありません。
あなたの庭が、笑顔と緑で溢れる素敵な場所になることを心から応援しています!