庭づくり

目隠しになる庭木のおすすめは?初心者でも失敗しない選び方の全知識

目隠しになる庭木のおすすめは?初心者でも失敗しない選び方の全知識

お庭やベランダのプライバシー対策として、目隠しになる庭木を探しているけれど、種類が多くてどれを選べば良いか迷っていませんか?

できれば手入れのいらない庭木が良いし、虫がつかない常緑樹が理想的ですよね。

この記事では、高さ3m程度のものから、2メートル以下の落葉樹や2メートル以下の常緑樹、さらには2mの鉢植えやプランターで簡単に設置できる手入れのいらない鉢植えまで、あなたの希望に合う一本を見つけるための情報をお届けします。

そもそも庭木はどこで買えるのか、通販での購入は可能なのかといった疑問にもお答えしながら、最適な低木や常緑樹の選び方を分かりやすく解説します。

ポイント

  • 目隠しに適した庭木の具体的な選び方がわかる
  • 手入れが楽で虫がつきにくいおすすめの樹種が見つかる
  • 鉢植えやプランターを活用した目隠しの方法がわかる
  • 目的や場所に応じた最適な庭木を選べるようになる

失敗しない目隠しになる庭木の選び方

  • 手入れのいらない庭木を選ぶポイント
  • 虫がつかない常緑樹のメリットとは
  • 一年中葉が茂る常緑樹がおすすめ
  • 管理が楽な低木を選ぶメリット
  • 2メートル以下の落葉樹も選択肢に
  • 手入れのいらない鉢植えという選択肢

手入れのいらない庭木を選ぶポイント

目隠しとして庭木を選ぶ際、最も重要なポイントの一つが「手入れが楽かどうか」です。

美しい庭を維持したいけれど、毎週末お庭の手入れに追われるのは避けたい、というのが本音ではないでしょうか?

結論から言うと、成長が緩やかで、病害虫に強く、自然に樹形が整いやすい品種を選ぶことが、後々の管理を格段に楽にしてくれます。

なぜなら、成長が早い庭木は年に2〜3回の剪定が必要になることもあり、その都度時間と手間がかかってしまうからです。

特に高くなる木の場合、専門業者に依頼する必要も出てきてコスト面での負担も増します。

また、病害虫に弱い品種を選んでしまうと、定期的な消毒作業が欠かせなくなり、薬剤の費用や散布の手間、さらには近隣への配慮も必要になります。

その点、手入れのいらない庭木であれば、美しい状態を長く維持するための労力を最小限に抑え、純粋に緑のある暮らしを楽しむことに集中できるのです。

例えば、「ソヨゴ」「ハイノキ」は成長が非常に緩やかで、数年に一度、気になる枝を整える程度の剪定で済みます。

また、「カクレミノ」は日陰や乾燥に強く、病害虫の心配もほとんどないため、これまで植物を枯らしてしまった経験がある方でも安心して育てられます。

これらの庭木は、まさに「植えっぱなし」に近い感覚で管理できるため、忙しい方や初めて庭木を育てる方に最適です。

 

手入れが楽な庭木の特徴

成長が緩やか:頻繁な剪定が不要で、樹形が乱れにくい。年間の成長が数cm〜十数cm程度の品種が理想です。
病害虫に強い:消毒の手間や薬剤コストを削減できる。葉が硬い、特有の香りがあるなどの特徴を持つ樹種が該当します。
環境適応力が高い:日陰や乾燥、やせた土地にも強く、植える場所を選ばないため、場所の制約を受けにくいです。

 

虫がつかない常緑樹のメリットとは?

虫がつかない常緑樹のメリットとは?

庭木を選ぶ上で「虫がつきにくい」という点は、多くの方が望む条件ではないでしょうか。

虫がつかない常緑樹を選ぶ最大のメリットは、精神的なストレスと衛生管理の手間を大幅に軽減できることです。

庭でリラックスしている時に毛虫が視界に入ったり、葉が虫に食われて見た目が悪くなったりするのは避けたいものです。

特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、害虫の発生そのものが心配ですし、かといって安易に殺虫剤を使用することにも抵抗があるでしょう。

虫がつきにくい庭木は、こうした日々の心配事を減らし、安心して緑のある暮らしを楽しむための強力な味方となります。

実際に、「虫が全くつかない木」というものは残念ながら存在しませんが、比較的被害に遭いにくい品種はあります。

例えば、「オリーブ」の葉や実にはポリフェノールなどの虫が嫌う成分が含まれていると言われています。

また、「ソヨゴ」「カクレミノ」「フェイジョア」なども病害虫に強いことで知られています。

これらの樹種は、葉が硬かったり、虫が好まない特有の香りを持っていたりするため、害虫からの被害を受けにくい傾向があるのです。

注意点:環境によっては虫がつくことも

いくら虫がつきにくいとされる庭木でも、風通しが悪い場所や、落ち葉が溜まって湿気が多い環境では、カイガラムシやうどんこ病などの病害虫が発生しやすくなります。

定期的に不要な枝を剪定して風通しを良くしたり、株元の掃除をしたりといった基本的な管理は、健康な状態を保つために重要です。

病害虫の発生を抑えることは、結果的に手入れの手間を減らすことにも繋がります。(参考:農林水産省 病害虫防除に関する情報

 

一年中葉が茂る常緑樹がおすすめ

 

一年中葉が茂る常緑樹がおすすめ

目隠しという機能を最優先するならば、一年を通して葉を落とさない「常緑樹」を選ぶのが最も確実な方法です。

常緑樹の最大の利点は、冬でも葉が青々と茂り、年間を通じて安定した目隠し効果を発揮してくれる点にあります。

これにより、季節を問わずプライバシーを守ることができます。

落葉樹の場合、冬になると葉がすべて落ちてしまい、枝だけになるため目隠しとしての機能が大幅に低下してしまいます。

プライバシーを確保したいリビングの窓の前や、お隣との境界線、道路に面した場所など、年間を通して視線を遮りたい場所には、常緑樹が最適です。

また、冬の寂しくなりがちな庭に彩りを与えてくれるという景観上のメリットもありますし、緑には人の心を癒す効果があることも知られています。

目隠しにおすすめの常緑樹としては、軽やかな印象の「シマトネリコ」や、美しい花も楽しめる「常緑ヤマボウシ」、生垣の定番である「レッドロビン」など、様々な種類があります。

葉の密度や樹形、花の有無、成長スピードなどを総合的に考慮し、ご自宅の雰囲気やかけられる手間と相談して選ぶと良いでしょう。

 

常緑樹のデメリットも知っておこう

一年中葉が茂っているということは、冬でも庭に日差しが入りにくいという側面もあります。

リビングなど、冬の暖かい日差しを取り込みたい部屋の前には、葉の密度がそれほど高くない品種を選んだり、落葉樹と組み合わせたりする工夫も有効です。

また、常緑樹は一斉に落葉はしませんが、春先などに古い葉と新しい葉が入れ替わる時期があり、意外と多くの葉が落ちることがあります。

落ち葉掃除が全く不要というわけではない点は理解しておきましょう。

 

管理が楽な低木を選ぶメリット

目隠しというと背の高い木を想像しがちですが、「低木」を上手に活用することには多くのメリットがあります。

特に、自分の手で管理しやすいという点は、庭木を長く楽しむ上で非常に大きな利点です。

庭木は植えて終わりではなく、そこから長く付き合っていくパートナーのような存在。

管理のしやすさは、その関係を良好に保つ秘訣です。

樹高が2mから3m程度に収まる低木であれば、特別な道具や技術がなくても、家庭用の剪定バサミやノコギリで手軽に作業ができます。

高木の剪定は専門業者に依頼すると1本あたり数万円の費用がかかることもありますが、低木であれば自分で管理できるため、維持コストを大幅に抑えることが可能です。

また、高木のような圧迫感がなく、庭空間を広く見せ、風通しを良く保てる効果も期待できます。

例えば、玄関周りのさりげない目隠しや、腰高窓の視線対策には、「アベリア」「ジンチョウゲ」のようなコンパクトな低木がぴったりです。

「ナンテン」は株立ちで自然なボリュームが出るため、1本でもピンポイントの目隠しとして活躍します。

これらの低木は、成長しても大きくなりすぎないため、隣家との距離が近い都市部の住宅など、狭いスペースにも安心して植えることができます。

2メートル以下の落葉樹も選択肢に

2メートル以下の落葉樹も選択肢に

一年中しっかり目隠しをしたい場所には常緑樹が最適ですが、場所によっては「2メートル以下の落葉樹」も非常に魅力的な選択肢となります。

落葉樹の最大のメリットは、季節の移ろいを豊かに感じさせてくれる点と、冬には葉を落として室内に暖かい日差しを取り込んでくれる点です。

このメリハリが、暮らしにリズムと快適さをもたらします。

春の芽吹き、初夏を彩る花、夏の新緑、秋の美しい紅葉、そして冬のすっきりとした枝ぶり。

落葉樹は四季折々の表情で庭を彩り、日々の暮らしに潤いを与えてくれます。

夏場は豊かな葉が厳しい西日を遮る天然のカーテンとなり、室内の温度上昇を抑えることで冷房効率を高めます。

逆に冬は、貴重な太陽光を遮ることなくリビングの奥まで届けてくれるため、部屋を明るく暖かく保ち、暖房の助けとなります。

これは省エネの観点からも非常に合理的と言えるでしょう。

例えば、繊細で涼しげな樹形が人気の「アオダモ」や、ツバキに似た上品な白い花を咲かせる「シャラ(ナツツバキ)」は、シンボルツリーとしても人気が高く、さりげない目隠しとして最適です。

冬場は葉が落ちますが、細かく分岐した枝がスクリーンとなり視線をある程度遮ってくれるため、完全な目隠しは不要な場所におすすめです。

 

手入れのいらない鉢植えという選択肢

手入れのいらない鉢植えという選択肢

「庭に地植えできるスペースがない」「賃貸なので木を植えられない」「コンクリートやタイル張りのテラスをおしゃれにしたい」といった場合には、「鉢植え」での目隠しが有効な解決策となります。

鉢植えの最大のメリットは、土のないベランダや玄関先など、好きな場所に緑の目隠しを設置できる手軽さと自由度の高さです。

また、気分や季節、ライフスタイルの変化に合わせて配置を変えられるのも鉢植えならではの魅力。

おしゃれなプランターを選べば、それ自体がエクステリアの素敵なアクセントになります。

手入れのいらない鉢植えを選ぶポイントとしては、地植えと同様に成長が緩やかで病害虫に強く、そして乾燥に強い品種を選ぶことが挙げられます。

特に「オリーブ」「シマトネリコ」は鉢植えでも育てやすく、軽やかな樹形がおしゃれな目隠しとして人気です。

ローズマリーなどのハーブ類も、コンパクトながら葉が密に茂るため、低い位置の目隠しとして活用できます。

これらの樹種は、鉢の大きさを制限することで、ある程度成長をコントロールできるのも利点です。

鉢植え管理の注意点

地植えと違い、鉢植えは土の量が限られているため、水切れや根詰まりを起こしやすいです。

特に夏場は朝夕2回の水やりが必要になることもあります。

また、土の中の養分も流れ出てしまうため、定期的な肥料やりや、2〜3年に一度の植え替えといったメンテナンスが不可欠です。

この手間を考慮した上で、鉢植えでの目隠しを計画しましょう。

 

目的別!おすすめの目隠しになる庭木

  • 2メートル以下の常緑樹でおしゃれに
  • 3mまで育つ庭木の種類と特徴
  • 2mの鉢植えで目隠しはできる?
  • プランターで簡単に設置できる庭木
  • 庭木はどこで買える?通販の活用法
  • 理想の目隠しになる庭木を見つけよう

2メートル以下の常緑樹でおしゃれに

圧迫感なく、おしゃれに目隠しをしたい場合、樹高2メートル以下の常緑樹が最適です。

人の視線の高さ(約1.5m〜1.8m)を効果的に遮りつつ、大きすぎないため庭全体のバランスを崩しません。空間に抜け感を与えながら、プライバシーを確保できるのが魅力です。ここでは、特におすすめの3種類を紹介します。

ソヨゴ

ソヨゴ

風に葉がそよぐ様子から名付けられた、非常に軽やかで涼しげな印象の庭木です。

成長がとても緩やかで、自然に樹形が整うため、ほとんど剪定の手間がかからないのが最大の魅力

秋には雌の木にかわいらしい赤い実がつき、冬の庭を彩ります。

この実は野鳥たちの貴重な食料となり、バードウォッチングの楽しみももたらしてくれます。

和風・洋風どちらの住宅にも自然に馴染む、飽きのこない佇まいが人気です。

 

ハイノキ

ハイノキ

繊細でナチュラルな雰囲気が持ち味の、まるで高原の雑木林から切り取ってきたかのような庭木です。

こちらも成長がゆっくりで、自然な枝ぶりが美しいため、無理に剪定する必要がありません。

5月頃には白い小さな花を枝いっぱいに咲かせ、その可憐な姿は見る人の心を和ませます。

常緑樹でありながら重たい印象を与えず、洗練された上品な空間を演出してくれるため、デザイナーズ住宅などにもよく用いられます。

 

アオキ

アオキ

日陰に非常に強く、建物の北側や高木の足元など、他の植物が育ちにくい日照条件が悪い場所の目隠しに最適な「日陰の救世主」です。

一年を通して艶のある美しい緑の葉を保ちます。

葉に黄色や白色の斑が入る「フイリ」品種を選べば、暗くなりがちな空間をパッと明るく見せる効果も期待できます。

日本の気候風土に適しており、非常に丈夫で育てやすいのも嬉しいポイントです。

樹種 特徴 メリット 注意点
ソヨゴ 軽やかで涼しげ。秋に赤い実がなる。 成長が非常に遅く、手入れが楽。自然樹形が美しい。 実がなるのは雌木のみ。雌雄の指定ができるか確認が必要。
ハイノキ 繊細でナチュラルな樹形。初夏に白い花が咲く。 自然樹形が美しく、ほぼ剪定不要。上品な雰囲気。 成長が遅い分、価格がやや高め。夏の西日や乾燥を嫌う。
アオキ 艶のある緑葉。日陰に非常に強い。斑入り品種も人気。 日当たりが悪い場所でも元気に育つ。丈夫で育てやすい。 直射日光に当たると葉焼けすることがある。成長はやや遅め。

 

3mまで育つ庭木の種類と特徴

もう少し高さが欲しい場合や、しっかりとした目隠し壁を作りたい場合には、最終的に3m程度まで育つ庭木が適しています。

1階のリビングだけでなく、2階の窓からの視線を遮るなど、より高い位置でのプライバシー確保に役立ちます。

ただし、成長後のサイズを考慮して、建物や隣地との距離を十分に確保して植えることが重要です。

常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシ

清楚な白い花が美しいヤマボウシの常緑品種です。

5月から6月にかけて、まるで枝に雪が積もったかのように木全体を覆うように花を咲かせ、その姿は圧巻です。

自然に円錐形の美しい樹形に整うため、難しい剪定は必要ありません

秋にはイチゴやマンゴーのような甘い実もつけ、食べることもできます。花、実、常緑の葉と、一年を通して楽しめる、まさにシンボルツリーにもふさわしい庭木です。

 

プリペット

プリペット

初夏に白い穂状の花を咲かせる、非常に丈夫な庭木です。

甘い香りを放ち、庭を華やかにします。成長が早く、萌芽力も強いため、生垣に最適です。

葉の密度も高く、しっかりとした目隠しになりますが、樹形が乱れやすいため定期的な剪定が必要です。

年に2回ほど刈り込むと美しい生垣を維持できます。放置すると風通しが悪くなり、害虫が発生しやすくなるため注意しましょう。

 

ツゲ

ツゲ

古くから生垣の王道として利用されてきた、緻密で小さな葉が特徴の庭木です。

「Japanese Boxwood」とも呼ばれ、和風庭園だけでなく洋風の庭にもマッチします。

刈り込みに非常に強く、隙間のない壁のような重厚感のある目隠しを作ることができます。

成長が比較的緩やかなため、一度形を整えれば長く維持できます。

トピアリーなど、造形を楽しむことも可能です。

 

緑化による環境改善効果

庭木を植えることは、プライバシー保護だけでなく、ヒートアイランド現象の緩和など、周辺環境の改善にも繋がります。

植物の蒸散作用により、夏場の気温上昇を抑える効果が期待できます。(出典:国土交通省 都市の緑化

 

2mの鉢植えで目隠しはできる?

2mの鉢植えで目隠しはできる?

結論として、2mの鉢植えで目隠しを作ることは十分可能です。

地植えができないベランダやテラス、玄関アプローチなどでも、鉢植えを上手に使えば、プライベートで心地よい緑の空間を創り出すことができます。

最近では軽量でおしゃれな鉢も多く、気軽に始められるのが魅力です。

ただし、成功させるためには、地植えとは異なるいくつかの重要なポイントがあります。

鉢植えで目隠しを成功させる3つのポイント

  1. できるだけ大きく深い鉢を選ぶ
    土の量が少ないと、水切れや根詰まりを起こしやすくなり、2mの木を安定して支えることができません。目安として、10号鉢(直径30cm)以上、できれば直径・深さともに40cm以上あると安心です。素材は、通気性の良いテラコッタや、軽量で扱いやすいFRP(繊維強化プラスチック)などがおすすめです。
  2. 水やりと肥料を欠かさない
    地植えと違い、根が伸ばせる範囲が限られているため、水分や養分が不足しがちです。特に夏場は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。肥料も定期的に必要で、春と秋の成長期に緩効性の化成肥料を施すのが簡単でおすすめです。
  3. 転倒防止策を講じる
    背が高くなると、風の影響を強く受けやすくなります。陶器製などの重い鉢を選んだり、鉢の中に重石を入れたり、鉢スタンドで安定させたりする工夫が必要です。台風など強風が予想される日には、あらかじめ横に倒しておくか、室内に避難させるなどの対策をしましょう。

 鉢植えにおすすめの樹種としては、乾燥に強く管理しやすい「オリーブ」や、軽やかな葉が人気の「シマトネリコ」、南国風の雰囲気が楽しめる「フェイジョア」などが挙げられます。

これらの樹種は、鉢のサイズによって成長をある程度コントロールしやすいというメリットもあります。

プランターで簡単に設置できる庭木

プランターで簡単に設置できる庭木

鉢植えよりもさらに手軽に、そして広範囲に目隠しを作りたい場合には、横長の「プランター」の活用がおすすめです。

プランターを使えば、複数の苗を並べて植えることで、簡単に「移動できる小さな生垣」のような目隠しを作ることができます。

工事不要で、思い立ったらすぐに設置できるのが最大の利点です。

プランターのメリットは、設置や撤去が簡単なこと、そして比較的安価に始められることです。

玄関先で人の動線を確保しつつ視線を遮ったり、ベランダで隣家との境界に設置したり、駐車場の無機質なコンクリート壁を緑で彩ったりと、様々なシーンで活躍します。

プランターには、樹高が1m〜1.5m程度に収まるコンパクトな樹種で、かつ刈り込みに強いものが向いています。

例えば、以下のようなものがおすすめです。

  • アベリア:初夏から秋まで長く可愛らしい花を咲かせ、剪定にも非常に強い丈夫な低木。病害虫の心配もほとんどありません。
  • ローズマリー:葉に芳香があり、ハーブとしても利用できる人気の植物。乾燥に強く、プランター栽培に適しています。立性の品種を選びましょう。
  • シルバープリペット:斑入りの明るい葉が美しく、洋風の庭によく合います。萌芽力が強く、刈り込むことで密な生垣状に仕立てられます。

 

見た目をワンランクアップさせるコツ

見た目をワンランクアップさせるコツ

プランターの土の表面を、ウッドチップやバークチップ、くるみの殻などで覆う「マルチング」を行うと、見た目がおしゃれになるだけでなく、土の乾燥防止や雑草抑制、さらには泥はね防止の効果も期待できます。

様々な素材のものが園芸店で手に入るので、ぜひ試してみてください。

庭木はどこで買える?通販の活用法

庭木はどこで買える?通販の活用法

いざ庭木を購入しようと思っても、「どこで買えばいいの?」と迷う方も多いでしょう。

庭木の主な購入先には、ホームセンター、園芸専門店、そしてオンライン通販の3つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

自分の目的や知識レベルに合わせて最適な購入先を選ぶことが、満足のいく庭木選びの第一歩です。

購入先 メリット デメリット
ホームセンター ・価格が比較的安く、手軽に購入できる
・園芸資材も一緒に揃えられる
・品揃えが定番商品に限られる傾向がある
・専門知識を持つ店員が少ない場合がある
園芸専門店 ・品揃えが豊富で、その土地の気候に合った品種が見つかる
・専門家から具体的なアドバイスを受けられる
・ホームセンターより価格が高めな傾向
・店舗数が少なく、アクセスしにくい場合がある
オンライン通販 ・全国のショップから選べるため、品揃えが非常に豊富
・自宅まで届けてくれるので、大きな木でも運搬の手間がない
・実物を見て選べないため、樹形や状態に当たり外れがある
・送料がかかる
・配送時の梱包状態に不安が残る場合がある

近年、特に利用者が増えているのがオンライン通販です。

家にいながら全国のショップから豊富な品揃えの中から選べるのは大きな魅力です。

ただし、実物を見ずに購入するため、信頼できるショップ選びが非常に重要になります。

通販で購入する際は、ショップの評価やレビューを必ずチェックしましょう!特に、実際に購入した人が投稿した写真付きのレビューは、届いた苗の樹形や大きさ、梱包の状態を知る上でとても参考になりますよ。また、育て方に関する詳しい説明ページがあったり、購入後の質問に丁寧に答えてくれたりするような、サポート体制が整っているショップを選ぶと安心です。

 

理想の目隠しになる庭木を見つけよう

この記事では、目隠しになる庭木の選び方から、目的別のおすすめ樹種まで詳しく解説してきました。

最後に、理想の一本を見つけるためのポイントをまとめます。

ただ木を植えるだけでなく、これからの暮らしを豊かにするパートナーを選ぶような気持ちで、じっくりと検討してみてください。

  • 目隠しの目的はまず手入れのいらない庭木を選ぶこと
  • 消毒の手間を省きたいなら虫がつかない常緑樹が第一候補
  • 年間を通して視線を遮るなら一年中葉が茂る常緑樹が最適
  • 自分で手軽に剪定したいなら管理が楽な低木がおすすめ
  • 冬の日差しを大切にするなら2メートル以下の落葉樹も検討価値あり
  • 地植えできない場所では手入れのいらない鉢植えが活躍する
  • 圧迫感を避けたいなら2メートル以下の常緑樹がおしゃれ
  • しっかり高さを出したいなら3mまで育つ庭木を選ぶ
  • ベランダなどでは2mの鉢植えでも十分に目隠しは可能
  • 手軽な生垣を作るならプランターで簡単に設置できる庭木が良い
  • 庭木の購入はホームセンターや園芸店、通販などどこで買えるか比較する
  • 通販を利用する際はショップのレビューや評価をしっかり確認する
  • 庭木の特性だけでなく植える場所の日当たりや風通しも考慮する
  • 成長後の大きさをイメージして十分なスペースを確保する
  • 最終的には自分の好みや家の雰囲気に合ったお気に入りの一本を選ぶことが大切

これらのポイントを踏まえ、ぜひあなたの暮らしを豊かにしてくれる、理想の目隠しになる庭木を見つけてくださいね。

  • この記事を書いた人

なおと

はじめまして! 知識ゼロからDIYでの庭づくりに挑戦し、たくさんの失敗を乗り越えてきた経験を元に、初心者さんがつまずきやすいポイントを丁寧に解説しています。雑草だらけだった庭が、少しずつお気に入りの空間に変わっていく喜びを、あなたと分かち合えたら嬉しいです。 詳しいプロフィールはこちら »

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