ガーデニング

庭に造花は後悔する?外での耐久性・寿命、掃除や害虫対策を徹底解説

庭に造花は後悔する?外での耐久性・寿命、掃除や害虫対策を徹底解説

こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。

「庭に造花」って、すごく気になりますよね。水やりや草むしりの手間を考えずに、ずっとキレイな景観を保てるなら最高だな、と私も思います。

でも、いざ屋外に置くとなると、「庭に造花を置いて後悔しないかな?」「すぐに色褪せしたり、安っぽくバレるんじゃないか」「耐久性や寿命は?」「虫がわくって本当?」「掃除はどうするの?」「風水的には大丈夫?」といった、たくさんの疑問やデメリットが頭をよぎるかも。

こうした不安って、導入に踏み切れない大きな理由になりますよね。私も最初は同じで、色々と調べたり試したりしました。

この記事では、そうした屋外での使用に関する不安を一つひとつ解消するために、庭に造花を導入するメリットとデメリットを、私の経験も踏まえながらしっかり比較します。

後悔しないための選び方から、リアルな耐久性、手入れが楽な植物との比較まで、詳しく掘り下げていきますね。

ポイント

  • 庭に造花を置くメリットと後悔する理由
  • 屋外で失敗しない造花の選び方と耐久性
  • 虫や掃除、風水に関する疑問への回答
  • 造花以外のローメンテナンスな選択肢

庭に造花を置く前に知るべきこと

庭に造花を導入してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、まずはメリットとデメリット、そして品質を見極めるポイントをしっかり押さえておきましょう。ここが一番のキモかもしれません。

庭に造花を置くと後悔する?

「庭に造花を置いて後悔した」という話、気になりますよね。私のまわりで聞く「後悔」の理由は、そのほとんどが「期待と現実のギャップ」から来ているかなと思います。

「魔法のアイテム」のように期待しすぎると、ちょっとした現実が見えたときに「失敗した!」と感じやすいんです。

たとえば、こんな感じです。

  • 期待①:「何もしなくていい」現実:物理的な掃除(ホコリや泥汚れ)が必要で、意外と面倒になった。葉っぱの隙間に溜まった土埃が雨で固まると、結構ガンコなんですよね…。

何もしなくていい

  • 期待②:「ずっとキレイが続く」現実:安価な製品を選んでしまい、紫外線ですぐに色褪せてしまった。半年で白っぽくカサカサになり、かえって景観を損ねる結果に。

ずっとキレイが続く

  • 期待③:「虫が来ないから安心」現実:葉っぱの隙間やプランターの底が、ダンゴムシやナメクジ、クモの絶好の「隠れ家(寝床)」になってしまった。植物を食べる虫は来ないんですが、別の問題が出てきたわけです。

こうした「後悔」は、事前に造花の特性と正しい選び方、そして適切な設置方法を知っておけば、ほとんど防げるものなんです。

「手入れゼロ」ではなく「(生物学的な)手入れゼロ」、「永久」ではなく「(高品質品なら)数年間キレイ」という正しい認識を持つことが、後悔を避ける第一歩ですね。

デメリットとメリットを比較

導入を迷っているなら、メリットとデメリットを天秤にかけてみるのが一番ですね。それぞれを少し詳しく解説します。

庭に造花を設置する明確なメリット

  • 究極のローメンテナンス これが最大のメリットですね。水やり、剪定、施肥、病害虫対策といった、生きた植物には必須の生物学的な手入れが一切不要です。旅行などで長期間家を空けても、庭が荒れる心配がありません。
  • 環境を選ばない設置自由度 日照ゼロの北側、雨が全く当たらない軒下、コンクリートやタイルの上など、植物の生育が不可能な場所でも、自由に緑化できるのは大きな強みです。
  • 安定した美観の維持 季節(落葉期など)や天候(猛暑、寒波)に一切左右されず、常に理想とする完璧な景観をキープできます。花壇に「常に満開の花」を咲かせておく、なんてことも可能です。
  • 即時性とデザイン性 植栽して「育つのを待つ」プロセスが不要です。設置した瞬間に、目隠しフェンスなどの完成形の景観が手に入ります。
  • 安全性(毒性・アレルギー) 庭木には、スズラン、キョウチクトウ、スイセンなど、美しい反面、強い毒性を持つ植物も少なくありません。(出典:厚生労働省「有毒植物による食中毒に注意しましょう」) 造花なら、こうした毒性植物によるお子様やペットの誤飲リスクをゼロにできます。また、花粉アレルギーの心配もありません。

デメリットと「後悔」する一般的な理由

  • 経年劣化(色褪せ・破損) 屋外の紫外線や風雨は過酷です。UV加工が施されていない安価な製品は、数ヶ月~1年で色褪せ、「安っぽい」見た目に…。また、強風で枝葉が折れたり、脱落することもあります。
  • 「不自然さ」がもたらす景観の違和感 製品の品質によっては、周囲の自然(本物の土や他の植物)から浮き、「作り物感」が際立ってしまうことがあります。特に、真冬なのに満開の花が咲いているなど、季節感の欠如が不自然さを強調することも。
  • 初期費用の問題 広範囲を「高品質な」造花で覆おうとすると、生花の苗を買う場合に比べて、初期費用が非常に高額になる傾向があります。
  • 隠れたメンテナンス(清掃)の必要性 前述の通り、屋外では埃、土埃、泥はね、鳥のフンなどが容赦なく付着します。この物理的な清掃を怠ると、不衛生な見た目になり、後述する風水的にも良くないとされます。
  • 誤った設置による害虫の発生 これが最重要の誤解ポイントです。造花自体が虫を呼ぶのではなく、プランターの底などの「湿気と隠れ場所」が、ナメクジやダンゴムシなどの「住処」となるんです。

最大のメリットは「生物学的な手入れがゼロ」になること最大のデメリットは「経年劣化(色褪せ)」「物理的な清掃が必要」になることですね。この2点をどう捉えるかが、導入の判断基準になりそうです。

安っぽい?バレる?品質の見極め方

「造花って、安っぽく見えたり、すぐにバレたりしない?」という心配、すごくよく分かります。

正直なところ、屋外用の造花の品質は、価格にかなり比例するかなというのが私の印象です。「安っぽい」「バレる」製品には、いくつか共通点があります。

「安っぽく」見える製品の特徴

色が単調すぎる 本物の葉っぱって、一枚の中でも濃淡があったり、葉脈が透けて見えたり、微妙なグラデーションがありますよね。でも安価なものは、緑一色でのっぺりしていることが多いです。光沢が強すぎる(テカテカしている)ものも、ビニールっぽさが強調されてしまうので要注意ですね。

形状が単純すぎる 特に葉っぱのフチ(縁)が、ただ型抜きしただけのようにツルッとしていると、一気に作り物感が出ます。本物はもっとギザギザしていたり、自然なカーブを描いていたりしますからね。茎から葉へのつながり方が不自然なものも、安っぽく見えがちです。

素材がペラペラ 特に花びらや薄い葉が、見るからに薄いポリエステル(布)だと、屋外の風雨ですぐにほつれたり、汚れを吸って黒ずんだりしやすいです。屋外用の葉は、ある程度肉厚なポリエチレン(PE)製のものが耐久性もあっておすすめです。

材質ごとの特徴(屋外使用)

材質ごとの特徴(屋外使用)

材質 特徴 屋外適性
ポリエチレン (PE) 硬めのプラスチック。肉厚な葉(観葉植物、多肉植物など)の表現が得意。 (高い) UV加工と併用で最も耐久性が高い。汚れも拭き取りやすい。
ポリエステル (布) 花びらや柔らかい葉の表現が得意。質感がリアル。 (条件付き) 雨水を吸いやすく、汚れやカビが付着しやすい。紫外線で布地が劣化しやすい。
塩化ビニル (PVC) 安価な製品に多い。初期の光沢が強い。 ×(非推奨) 紫外線で硬化しやすく、割れや変色が非常に早い。

お店やネットで選ぶときは、「色の濃淡やグラデーションがあるか」「葉脈など細部が再現されているか」「葉や茎に適度な厚みがあるか」をチェックするのがおすすめです。

最近の高品質なフェイクグリーン(特にPE素材のもの)は、かなり精巧に作られていて、近くで見ても本物と見間違うほどのクオリティのものもたくさんありますよ。

「本物っぽさ」を演出する設置のコツ

品質の良い造花を選んだら、次は「設置方法」でリアルさをアップさせましょう。

  • 足元を隠す: プランタータイプの場合、造花の根本の「いかにも」な土台部分が見えると一気に不自然になります。本物の土や、ウッドチップ、化粧砂利などで足元を隠す(マルチングする)だけで、格段にリアルに見えます。
  • 本物と混ぜる: これ、結構おすすめです。花壇の一部に、手入れが楽な本物の植物(グランドカバーなど)と高品質な造花を「混植」すると、お互いが引き立て合って、どれが本物か見分けがつきにくくなります。
  • 置き場所を厳選する: 目線に一番近い場所よりも、少し離れた場所や、日陰など「もともと植物が育ちにくい」場所にピンポイントで使うと、不自然さが目立ちにくくなります。

屋外での耐久性はどのくらい?

これが一番気になるところですよね。屋外用の造花の耐久性を決めるのは、「UV加工(耐光・耐候処理)」がされているかどうか、これに尽きると言ってもいいです。

屋外は、私たちが思う以上に紫外線が強烈です。プラスチックや布といった高分子材料は、紫外線のエネルギーを吸収すると分子の結合が切断され、ボロボロになってしまいます。これが色褪せや硬化・脆化(もろくなる)の正体です。

UV加工とは、この紫外線のエネルギーを吸収したり、反射させたりする薬剤を素材に練り込んだり、表面にコーティングしたりする処理のこと。この加工の有無、そして加工の質が、耐久性を大きく左右するわけです。

「屋外用」と書かれていても注意!

安価な製品だと、UV加工が不十分だったり、そもそも加工されていなかったりするケースも稀にあります。製品仕様に「UV加工済み」「耐候性試験実施」といった表記があるか、しっかり確認することが重要です。

言うまでもありませんが、室内用(インテリア用)は紫外線対策が一切されていないので、屋外に置くと本当にあっという間に色が変わってしまいます。必ず「屋外専用」または「UV加工済み」と明記された製品を選んでください。

UV加工以外の劣化要因

紫外線だけでなく、屋外には他にも劣化要因があります。

  • 風(物理的破損): 特にフェンスタイプや大型の樹木タイプは、風の抵抗を強く受けます。結束バンドでの固定が甘いと、揺さぶられて枝が折れたり、葉がちぎれて飛んでいったりします。
  • 雨と汚れ(カビ・シミ): 雨自体が問題なのではなく、雨によって付着した土埃や排気ガスの汚れが、カビの栄養源になったり、シミとして残ったりすることが問題です。
  • 温度変化(熱膨張・収縮): 夏の高温と冬の低温を繰り返すことで、素材の膨張と収縮が起こり、小さなヒビ(マイクロクラック)が入って、そこから劣化が進むこともあります。

寿命と交換時期の目安

「耐久性」と関連しますが、「じゃあ具体的に何年持つの?」という寿命も知りたいですよね。

これは「製品の品質(UV加工の有無)」「設置場所(日当たり)」の掛け算で大きく変わってきます。あくまで私の経験上の目安ですが、参考にしてみてください。

【設置環境別】寿命の目安(※高品質な屋外専用品の場合)

  • 日陰・軒下(紫外線や雨風が少ない): 約3年~5年。劣化が最も穏やかです。品質の良いものなら、5年以上キレイな状態を保てることもあります。
  • 直射日光下(特に南向き): 約1~3年。高品質なUV加工品でも、毎日強烈な紫外線を浴び続けると、2年目あたりから徐々に色褪せが目立ち始めることが多いかなと思います。
  • 西日が強く当たる場所: 約1~2年。西日は紫外線が強く、温度も非常に高くなるため、最も過酷な環境です。劣化が一番早いと思ったほうがいいですね。

(※低品質品(UV加工なし)を直射日光下に置いた場合は、約3ヶ月~1年程度で、色褪せや破損が目立ち始めることも…)

造花は「永久に使える魔法のアイテム」ではなく、「景観を維持するための消耗品」として、数年単位での交換は必要、とあらかじめ計画に組み込んでおくのが現実的かなと思います。

交換のサインは?

「寿命かな?」と感じる交換のサインは、こんな感じです。

  • 近づかなくても、3mほど離れた場所から見ても「あ、色褪せてるな」と分かるようになった時。
  • 葉や花びらのが白っぽく、カサカサした質感になってきた時。
  • 素材が硬化して、触るとポロポロと葉が折れたり、割れたりし始めた時。

こうなると、かえって庭の美観を損ねてしまうので、潔く交換するのがおすすめです。

色褪せは防げる?屋外での劣化

残念ながら、屋外に置く以上、紫外線による色褪せや劣化を「完全に防ぐ」ことは不可能です。UV加工は、あくまでそのスピードを「遅らせる」ための技術ですね。

ただ、その「遅らせる」効果を最大限に引き出し、できるだけ長持ちさせるための工夫はいくつかあります。

色褪せを遅らせる工夫

UV加工済みの製品を選ぶ(大前提) これが一番重要ですね(何度も言ってしまいますが…)。初期費用を惜しまないことが、結果的に「キレイな期間」が長くなり、買い替え頻度が減るので、長期的なコストパフォーマンスは良くなります。

市販のUVカットスプレーを活用する 設置前や、年に1〜2回(春先や梅雨明けなど)の清掃後に、造花にも使えるUVカット(コーティング)スプレーを吹き付けておくと、表面を保護して色褪せを軽減する効果が期待できます。ホームセンターや通販などで、「プラスチック用」「屋外用」と書かれたものを選ぶと良いですね。

市販のUVカットスプレーを活用する

 

設置場所を工夫する 可能であれば、一日中直射日光がガンガン当たる場所よりは、半日陰や軒下、午前中だけ日が当たる東側など、少しでも紫外線が和らぐ場所に置くのがベストです。特に過酷な「西日」が当たる場所は、できるだけ避けるのが賢明です。

一度色褪せてしまったものは元に戻せないので、「いかに長持ちさせるか」という視点が大切ですね。

庭に造花を設置した後の疑問解消

無事に設置できた後も、「どうやって手入れするの?」「本当に虫は来ない?」といった疑問が出てきますよね。ここでは、設置後のメンテナンスやよくある疑問について、さらに詳しくお答えしていきます。

掃除は必要?メンテナンス方法

はい、生物学的な手入れ(水やりなど)は不要ですが、物理的な掃除は必須です!

屋外は、土埃、砂、排気ガスのスス、雨による泥はね、鳥のフン、クモの巣など、結構汚れます。放置するとホコリが溜まって見た目が悪くなるだけでなく、カビの発生原因にもなりかねません。

基本的な掃除ステップ

払う・飛ばす(軽いホコリ・チリ) 月に1回程度、または汚れが気になった時に、柔らかいブラシ(毛先が細かく柔らかい習字の筆やメイクブラシが便利です)で表面のホコリを優しく払います。葉の隙間や根本など、ブラシが届きにくい場所は、ドライヤーの「冷風」やPC清掃用の「エアダスター」で吹き飛ばすのが効率的です(※熱風は変形の原因になるので厳禁!)。

拭く(表面の汚れ・雨染み) 葉の表面がツルツルした素材(ポリエチレンなど)なら、固く絞った濡れ雑巾で拭き上げます。汚れが少し気になる場合は、水で薄めた中性洗剤を布に含ませ、固く絞ってから拭き、その後に水拭きで洗剤をしっかり拭き取ります。

落とす(頑固な汚れ・泥はね) 屋外で一番厄介なのが「泥はね」です。これは、濡れている時に触ると汚れが繊維や素材の凹凸に入り込んで、取れないシミになるので、絶対に触らないこと! 天気の良い日にカピカピに乾いてから、使い古しの歯ブラシなどで優しく叩いたり、こすったりして、泥を剥し落とすのが鉄則です。鳥のフンなども、乾かしてから割り箸などで物理的に取り除き、残ったシミを中性洗剤を薄めた布で叩き拭きします。

掃除を楽にする「予防」策

清掃後に静電気防止スプレーを軽く吹いておくと、ホコリの付着をかなり抑えられるのでおすすめですよ。また、泥はねが起きやすい地面(土がむき出し)に直接置かず、化粧砂利やウッドチップを敷いた上や、プランタースタンドで底上げして設置するだけでも、泥汚れは格段に減らせます。

虫はわく?害虫問題の真実

これは、庭に造花を置くうえで最もよくある誤解ポイントですね。

結論から言うと、「植物を食べる虫(アブラムシ、ケムシ等)はわかない」けれど、「隠れ家にする虫(ダンゴムシ、ナメクジ、クモ等)は寄ってくる可能性がある」というのが正解です。

【造花が寄せ付けない虫(餌がないため)】 アブラムシ、カイガラムシ、ケムシ、ハチ、チョウ(産卵)、コバエ(土壌の有機物から発生)など → 植物に寄生・摂食する害虫の心配はゼロです。これが大きなメリットですね。

【造花を住処にする虫(隠れ場所・湿気を好む)】 ダンゴムシ、ワラジムシ、ナメクジ、クモ(巣を張る)、カメムシ(越冬場所)、アリ(巣作りの場所として)など → 暗く湿った場所を好む不快害虫の「寝床」になる可能性があります。

造花自体は蜜も樹液もないので、植物を「餌」とする害虫の心配は本当にないんです。

問題は、プランターの底や受け皿、密集した葉の隙間が、雨水が乾きにくい「ジメジメした快適な隠れ場所」を提供してしまうことにあります。これは造花そのものの問題ではなく、庭に置かれた石やブロックと同じで、「設置方法」の問題なんです。

虫を「寝床」にさせない具体的な対策

虫を「寝床」にさせない具体的な対策

対策はとても簡単で、「風通しと排水性を確保する」こと。これに尽きます。

  • 底上げする(最重要): プランターや鉢植えタイプの造花を、地面に直置きしないこと。プランタースタンドに乗せる、レンガやブロックでかさ上げするなど、地面との間に隙間を作って風を通すだけで、湿気が溜まらなくなり、虫の住処になるリスクは激減します。
  • 水が溜まる構造をなくす: プランターの受け皿は使わないか、使っても水が溜まらないようにこまめにチェックします。
  • 定期的な清掃と点検: 第4部の掃除の際に、プランターをどかして裏側をチェックしたり、葉の密集部をかき分けて点検する習慣をつけると安心です。
  • 忌避剤の活用: どうしても虫が気になる場所なら、造花そのものではなく、虫が隠れやすいプランターの底や周囲の地面に、置き型の忌避剤や虫よけスプレーを使用するのも一つの手ですね。

風水への影響と対策

「造花は死んだ花だから、風水的に良くない」と聞いたことがあるかもしれません。

私も気になって少し調べたんですが、現代の風水における解釈では「条件付きでOK」であり、むしろ生花の管理が難しい場所(トイレなど)で積極的に活用できる、とされていますね。

風水でNGとされる本当の理由 風水で一番嫌われるのは「生気がない」ことよりも「ホコリ」なんです。ホコリは「悪い気」や「死んだ気」の象徴とされます。つまり、ホコリまみれの薄汚れた造花や、色褪せて壊れた造花が、運気を下げる元凶とされているんですね。

逆に言えば、「常に清潔で美しい状態」を保っていれば、風水的な問題はクリアできる、ということです。

生花は枯れてしまうと、それこそ「死んだ気」を放ちますが、造花は常に美しい状態をキープできます。こまめに掃除された美しい造花は、良い気の「呼び水」として活躍してくれるそうですよ。

運気アップのための造花活用術

清潔な造花は、特定の方角や場所の運気を補完するアイテムになります。

  • 玄関: 「運気の入り口」であり、最も推奨される場所。生花を飾るのがベストですが、管理が難しい場合は、華やかな造花で常に良い気を呼び込むのが吉とされます。
  • トイレ: 「健康運、金運」に影響するデリケートな場所。生花は管理が難しく、悪い気が溜まりやすいですが、清潔を保ちやすい造花は最適なアイテムとされています。
  • 西: 「金運」を司る方角。黄色やゴールドの丸い形の花(ヒマワリ、マリーゴールドなど)の造花を飾ると良いとされます。
  • : 「仕事運、勉強運」を司る方角。青や緑、上へ伸びる形の造花(アイビーなど)と相性が良いとされます。

色褪せたり、壊れたりしたものを放置するのは、ホコリ以上に悪い気を放つそうなので、定期的な清掃と、劣化したら潔く交換することが開運のコツですね。

風水に関する記述についての補足 ここで紹介した風水に関する情報は、あくまで一般的な解釈や考え方の一つを紹介するものであり、特定の効果や金運・健康運などの向上を保証するものではありません。お庭づくりの楽しみ方の一つとして、参考程度にお読みいただけますと幸いです。

造花以外の選択肢

もし、あなたの庭づくりの目的が「とにかく手入れを楽にしたい」「雑草対策をしたい」ということなら、造花以外にも有力な選択肢はたくさんあります。

  • 人工芝: 景観が均一で美しく、防草シートと併用すれば雑草も生えません。初期費用や施工費はかかりますが、ドッグランにも適しています。ただし、夏場の照り返しによる高温化には注意が必要です。
  • 砂利+防草シート: 最強の雑草対策の一つ。コストも比較的安価で、防犯効果(音が鳴る)も期待できます。ただし、景観が単調になったり、落ち葉の掃除がしにくいのが難点です。
  • ウッドチップ+防草シート: 砂利より温かみのある景観になります。素材(ヒノキなど)によっては防虫効果も期待できますが、数年で土に還るため補充が必要です。
  • グランドカバープランツ: 「生きた植物」で地面を覆う方法です。雑草抑制効果もあり、最も自然な景観になりますが、広がるまでに時間がかかり、「ノーメンテ」ではなく「ローメンテ」です。
  • レンガやタイル: 舗装して、雑草が生える面積そのものを減らします。おしゃれで歩きやすく耐久性も高いですが、施工コストが非常に高いのがネックです。

 

手入れが楽な植物との比較

「造花以外」の選択肢として、特に「手入れが楽な植物(ローメンテナンスプランツ)」と造花(フェイク)を比較してみましょう。最大の違いは、「メンテナンスの質」「景観の変化」ですね。

「本当に、全く何もしなくていい」を望むなら造花ですが、「最低限の手間はかけてもいいから、自然な景観や季節の移ろいを楽しみたい」なら、ローメンテナンスな植物が向いているかもしれません。

比較項目 造花(フェイク) 手入れが楽な植物(リアル)
メンテナンス 不要(生物学的メンテ) 必要(物理的清掃) 必要(ローメンテ) (水やり、たまの施肥、切り戻し等)
メリット ・日陰OK ・即時性 ・美観が不変 ・自然な景観 ・季節感 ・初期費用が安い
デメリット ・経年劣化(色褪せ) ・初期費用が高い ・不自然さ ・育つまで時間がかかる ・日照条件が必要 ・最低限の手間はかかる
景観の変化 なし(常に一定) あり(新芽、開花、紅葉、落葉など)

 

賢く選ぶ、庭に造花を取り入れるコツ

賢く選ぶ、庭に造花を取り入れるコツ

 

これまで見てきたように、庭に造花を取り入れるのは「アリ」か「ナシ」かではなく、「どう賢く使うか」が全てかなと私は思います。

私の考える、庭に造花を取り入れて満足度を高めるコツは「ハイブリッド(組み合わせ)」で使うことです。「すべて造花」にしようとすると、不自然さやコストの問題が大きくなってしまいます。

庭に造花を賢く使う「ハイブリッド」例

  • ベース(広範囲): 雑草対策として「防草シート+砂利」や「ウッドチップ」でしっかり固める。景観の土台を作ります。
  • 彩り(局所的): 人目につく玄関先やリビング前の花壇など、「見せ場」には管理しやすい「手入れが楽な宿根草」やグランドカバーを植えて、季節感を楽しみます。
  • ピンポイント(悪条件): どうしても植物が育たない日陰や、すぐに目隠ししたいフェンス、管理の手が回らない場所など、「機能」が求められる場所に限定して、高品質な「屋外用造花」を戦略的に使う。

すべてを造花にすると、どうしてもコストもかかりますし、清掃も大変になります。でも、生きた植物や砂利などの他の素材と「適材適所」で組み合わせることで、造花の「手軽さ」と「便利さ」というメリットだけを上手に活かせるんじゃないかな、と思うんです。

造花は「何もしなくていい魔法のアイテム」ではなく、「景観を維持するための高度なツール」の一つ。その特性をしっかり理解して、デメリットを対策しつつ、メリットを最大限に引き出す使い方をすることが「後悔しない」一番のコツですね。

この記事が、あなたの「庭に造花」計画の参考になれば嬉しいです。

  • この記事を書いた人

なおと

はじめまして! 知識ゼロからDIYでの庭づくりに挑戦し、たくさんの失敗を乗り越えてきた経験を元に、初心者さんがつまずきやすいポイントを丁寧に解説しています。雑草だらけだった庭が、少しずつお気に入りの空間に変わっていく喜びを、あなたと分かち合えたら嬉しいです。 詳しいプロフィールはこちら »

-ガーデニング