
庭の見切り材をホームセンターで探しているけれど、種類が多すぎてどれを選べば良いか迷っていませんか?お庭の砂利と芝生の境目をスッキリさせたくてDIYに挑戦したいけれど、カインズの庭用見切り材や、コメリで評判の砂利見切り材が具体的にどのようなものか、本当に使えるのか、気になるところです。
また、砂利の見切り材としておすすめの素材は何か、耐久性や価格はどう違うのか。憧れの「見切り石」はカインズでも手に入るのか、さらにホームセンターで見切り石を探す際の失敗しないポイントも知りたい、という方も多いでしょう。
この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。ホームセンターで賢く選ぶためのおすすめ見切り材や、初心者でも安心のDIYの方法について、一歩踏込んで詳しく解説していきます。
ポイント
- ホームセンターで手に入る見切り材の主な種類と特徴
- 初心者でも簡単な見切り材のDIY設置手順
- カインズやコメリで取り扱っている見切り材の具体例
- 庭のスタイルに合わせた見切り石の選び方
庭の見切り材はホームセンターで探そう
- 砂利の見切り材におすすめの素材
- DIYで設置する簡単な手順
- 自然な風合いの「見切り石」とは
- カインズの庭用見切り材を調査
- コメリの砂利見切り材もチェック
砂利の見切り材におすすめの素材

砂利の見切り材を選ぶ際、素材は庭の印象を大きく左右する非常に重要なポイントです。ホームセンターのガーデンコーナーには、多種多様な素材が並んでおり、それぞれに明確な特徴があります。
主な素材としては、レンガ、自然石(見切り石)、コンクリート(ピンコロ含む)、樹脂(プラスチック)、金属(アルミなど)が挙げられます。これらの素材は、単に見た目の雰囲気だけでなく、耐久性、施工のしやすさ(DIYの難易度)、そしてもちろん価格帯が大きく異なります。
例えば、アンティーク調のレンガは温かみのある洋風・カントリー風の庭にぴったりで、使い込むほどに味が出ます。自然石は、和風庭園からモダンなロックガーデンまで幅広く対応でき、一つ一つ表情が違うため、庭に落ち着いた高級感と深みを演出できます。
一方で、樹脂(プラスチック)製のエッジ材は、非常に軽量でコストを抑えられる点が最大の魅力です。さらに、柔らかく曲げられるため、曲線的な花壇やアプローチのデザインにも容易に対応できることから、DIY初心者には特におすすめの選択肢と言えるでしょう。コンクリート製のピンコロ(サイコロ状のブロック)は、モダンでシャープな印象を与え、直線的なデザインに向いています。金属製のエッジ材は、非常に薄くシャープなため、見切り材の存在感を消して、芝生や砂利そのものの美しさを際立たせたい場合に最適です。
ご自身の庭をどのようなスタイルにしたいのか、予算はどれくらいか、そしてDIYにどれくらいの手間をかけられるかを考え、それぞれのメリット・デメリットを理解して選ぶことが大切です。
| 素材 | 特徴 | メリット | デメリット | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|
| 樹脂(プラスチック) | 軽量で柔軟。直線・曲線両用タイプが多い。 | ・安価 ・軽量で扱いやすい ・曲線が作りやすい ・DIY向き | ・耐久性は石材に劣る ・紫外線で劣化する場合がある ・高級感は出にくい | 低い |
| レンガ | 温かみのある風合い。洋風デザインに。 | ・デザイン性が高い ・耐久性が高い ・色の種類が豊富 | ・重い ・水平に並べるのに技術が必要 ・割れることがある | 中程度 |
| 自然石(見切り石) | 高級感と自然な風合い。和洋問わず使える。 | ・非常に高い耐久性 ・経年変化を楽しめる ・高級感がある | ・高価 ・非常に重い ・施工が難しい | 高い |
| コンクリート | ピンコロやブロックなど。モダンな印象。 | ・比較的安価 ・頑丈で耐久性が高い ・直線的な仕上がり | ・重い ・無機質な印象になりがち ・DIYでの加工が難しい | 低い~中程度 |
| 金属(アルミ・ステンレス) | シャープなエッジ材。目立たない仕上がり。 | ・非常にシャープ ・曲線にも対応(アルミ) ・錆びにくい(ステンレス) | ・樹脂製よりは高価 ・土に挿すタイプは強度が低い場合も ・端部が鋭利な場合がある | 中程度 |
DIYで設置する簡単な手順

見切り材の設置は、プロに依頼すると高額になりがちですが、DIYでも十分可能です。特にホームセンターで手に入る樹脂製のエッジ材や、モルタルを使わない簡易的な見切り石の設置は、初心者にもおすすめです。
ここでは、代表的な2つの簡易設置方法を、もう少し詳しく紹介します。
樹脂製エッジ材の設置手順
樹脂製のエッジ材は、その手軽さからDIYで最も人気のある見切り材の一つです。軽量で加工しやすいため、週末の作業にも適しています。
【準備するもの】
- 樹脂製エッジ材(本体)
- 固定用アンカーピン(付属品または別売)
- ゴムハンマーまたは金槌
- スコップ(またはシャベル)
- ノコギリ(またはカッター ※製品による)
- 水糸と杭(直線を出す場合)
【設置手順】
- 設置場所の整地: 見切り材を設置したいラインを決めます。直線なら杭と水糸で正確なラインを出しましょう。ラインに沿ってスコップで浅く(5〜10cm程度)溝を掘るか、地面を平らにならします。この時、小石や雑草の根をしっかり取り除くことが、後の仕上がりに影響します。
- 仮置きとカット: エッジ材を設置ラインに仮置きします。曲線の場合は、製品の指示に従って(例えば、連結部分のブリッジをカットして)ゆっくりと曲げてください。急に曲げると割れることがあるので注意が必要です。必要な長さでノコギリなどでカットします。
- アンカーピンでの固定: エッジ材を溝に置き、高さを調整します。指定された穴にアンカーピンを差し込み、ゴムハンマーで地面にしっかりと打ち込み固定します。ピンは斜めに打ち込むと抜けにくくなります。
- 連結と仕上げ: 複数のエッジ材をつなげる場合は、連結部分をまたぐようにピンを打つなど、製品の指示に従って固定します。最後に、エッジ材の周りを土や砂利で埋め戻し、足で踏み固めて安定させます。
見切り石の簡易設置手順
モルタルを使わず、土と石の重さで固定する簡易的な方法です。重さがあるため、ある程度の固定力は期待できますが、本格的な固定には劣るため、人が頻繁に通らない場所などに向いています。
【準備するもの】
- 見切り石(ピンコロ、レンガ、延石など)
- スコップ
- ゴムハンマー
- 水糸と杭(水平を出すため)
- 水平器
- (あれば)砕石と転圧用のタコや板
【設置手順】
- 溝掘り: 見切り石の高さや幅に合わせて、スコップで地面に溝を掘ります。石の頭をどれくらい出すか(例えば、芝生と同じ高さにするか、少し高くするか)を決め、その分を考慮して深さを調整してください。
- 基礎(省略可): より安定させたい場合は、掘った溝の底に砕石を薄く敷き、板切れなどを当ててゴムハンマーで叩くか、転圧用のタコで突き固めると、地盤が締まって安定します。
- 水糸を張る: 設置ラインに沿って水糸をピンと張ります。これが仕上がりの高さを決める重要なガイドラインとなります。水平器を使って、水糸が水平になっているか必ず確認してください。
- 石を並べる: 掘った溝に見切り石を一つずつ並べていきます。石同士の隙間(目地)を一定に空けると美しく仕上がります。
- 水平の確認と固定: 石の上に水平器を置き、水糸の高さと合っているか確認します。ゴムハンマーで石の頭や側面を軽く叩きながら高さを微調整し、石を安定させます。
- 埋め戻し: 石が動かないよう、周りを土や砂利でしっかり埋め戻して固めます。目地に乾燥した砂を入れると、より安定性が増します。
DIYの注意点
これらの方法はあくまで簡易的な設置です。車が乗る場所のアプローチ、高さのある花壇(土留め)、傾斜地など、強い力がかかる場所では、モルタルや土間コンクリートを使用して基礎を作る本格的な施工が必要です。無理をせず、難しい場合は専門業者への依頼も検討しましょう。
自然な風合いの「見切り石」とは?

庭のデザインにおいて、「見切り石」は単なる仕切り材以上の、非常に重要な役割を果たします。これは、主に砂利と芝生、土と砂利、花壇とアプローチといった、異なる素材が接する境界線に設置される「石材」全般を指します。
見切り石の最大の魅力は、疑いようもなくプラスチックやコンクリート製品にはない、本物の自然な風合いと高級感です。天然石ならではの不揃いな形、一つとして同じものがない色合いや模様が、庭に深みと落ち着き、そして格調を与えてくれます。
主な役割は以下の通り、機能面とデザイン面の両方にあります。
- 境界の明確化: 異なるエリアを視覚的にくっきりと分けることで、だらしなくなりがちな庭の境界線を整え、全体のデザインを引き締めます。
- 素材の混在防止: これが最も実用的な役割です。砂利が芝生エリアに侵入して芝刈り機を痛めたり、花壇の土が雨でアプローチに流出したりするのを物理的に防ぎます。
- 雑草の抑制: 地中に石を埋め込むことで、境界線を越えてくる雑草の根の伸長をある程度防ぐ効果も期待できます。
- デザイン性(縁取り): 見切り石自体が庭のアクセントとなります。例えば、白い砂利のエリアを黒い見切り石で縁取ることで、強いコントラストが生まれ、モダンな印象を与えます。
見切り石として使われる石材には、様々な種類があります。
見切り石の主な種類
- ピンコロ石: 約10cm角のサイコロ状の石。コンクリート製もありますが、御影石などの天然石製が人気です。曲線にも並べやすく、DIYでも扱いやすい代表格です。
- 延石(のべいし): 細長い形状の石材。和風庭園でよく使われますが、直線的なラインを強調したいモダンな庭にも合います。
- 割栗石(わりぐりいし): 岩を大きく割っただけの、ゴツゴツとした石。ロックガーデンや、ナチュラルでワイルドな雰囲気の見切りに適しています。
- 敷石(しきいし): ステップストーン(飛び石)にも使われる板状の石。アプローチと砂利の仕切りなど、境界線でありながら人が歩く場所にも使えます。
これらの石材は、色も白、黒、グレー、ピンク系、サビ色など非常に多様で、庭全体のテイストや、隣り合う砂利や芝生の色とのバランスを考えて選ぶことができます。
カインズの庭用見切り材を調査

大手ホームセンターのカインズでは、庭のDIYに適した様々な資材が非常に豊富に取り扱われています。ただし、エクステリア専門のオンラインショップとは異なり、「見切り材」という専用カテゴリで商品がまとめられていることは少ないです。そのため、「仕切りとして代用できるアイテム」を探す方が効率的です。
カインズの庭用見切り材として活用できる主な商品は、主に以下のカテゴリに分類されます。
レンガ・ブリック類
花壇の縁取りやアプローチの仕切りとして最も一般的に使われるアイテムです。「プレストーン」(コンクリート製)や「デコレーションレンガ」、「アンティークブリック」といった商品名で、様々な色、形、サイズ(通常サイズ、ハーフサイズなど)のものが販売されています。これらを地面に並べたり、半分埋めたりするだけで、簡単に見切りを作ることが可能です。価格も比較的安価なものから揃っています。
平板・ステップストーン
「ジョイント平板」や「木目調平板」、「コンクリート製ステップストーン(飛び石)」も、見切り材として利用価値が高いです。これらは30cm角や50cm角、あるいは20x90cmといったように幅があるため、単なる仕切りとしてだけでなく、芝生や砂利の中に設置して人が歩くための通路(アプローチ)としても機能します。
ロックストーン(割栗石)
近年人気のロックガーデン用の「割栗石」や「ガーデンロック」も、見切り材として非常に人気があります。特にカチッとした直線的な仕切りではなく、ナチュラルでラフな雰囲気を出したい場合に最適です。あえて不揃いな石をランダムに並べることで、おしゃれな境界線を作ることができます。カインズでは袋詰めで様々な色や大きさのものが販売されています。
コメリの砂利見切り材もチェック
コメリもまた、庭づくりや農業資材に関する商品ラインナップが非常に豊富なホームセンターです。コメリでは、砂利の見切り専用として設計された、DIYに最適な商品も取り扱われています。
砂利ぴたエッジ
コメリのプライベートブランド(または関連商品)として特に有名なのが「砂利ぴたエッジ」シリーズです。これは樹脂(ポリエチレンなど)で作られたロール状または棒状のエッジ材で、その名の通り、まさに砂利と芝生、砂利と土の境界を作るために設計されています。
その特徴は、DIYユーザーにとって非常に魅力的です。
- 簡単な施工: 軽量で、地面に差し込むか、浅く埋めるだけで設置できます。多くの場合、専用のプラスチックペグ(杭)が付属または別売りされており、ハンマーで打ち込むだけで固定が完了します。
- 圧倒的な柔軟性: この製品の最大の特長の一つです。本体のベース部分にあるスリット(切れ込み)をハサミやカッターでカットすることで、直線だけでなく、滑らかな曲線にも自由に形作ることができます。円形の花壇を作ることも容易です。
- 目立たないデザイン: 地面に埋め込むと、上部の細い縁(高さ数cm)しか見えなくなります。そのため、見切り材の存在を主張させず、砂利や芝生の素材感そのものを活かしたスッキリとした景観を実現できます。
- 連結可能: 本体同士を簡単に連結できる構造になっており、駐車場脇の長いアプローチなど、長距離の設置にも問題なく対応可能です。
(出典:コメリドットコム「砂利ぴたエッジ」)
その他の見切り材
もちろん、前述の「砂利ぴたエッジ」のほかにも、カインズと同様に「御影石ピンコロ」(白、黒、さくら色など)や、「ロータスブリック(レンガ)」、「ガーデンストーン」なども豊富に取り揃えられています。これらも砂利の見切り材として十分活用できます。
見切り材(庭)をホームセンターで賢く選ぶ
- カインズの砂利見切り材と価格帯
- 見切り石はカインズで買える?
- 見切り石をホームセンターで探すコツ
- その他のおすすめ見切り材
- 見切り材を庭に使いホームセンターで選ぶコツ
カインズの砂利見切り材と価格帯
カインズで砂利の見切り材を探す場合、前述の通り「レンガ」や「平板」、「ロックストーン」を代用するのが主流となります。これらの価格帯は、選ぶ商品のグレード(例:通常のレンガか、アンティーク加工されたレンガか)やサイズ、材質によって大きく変動します。
一般的な価格帯の目安としては、以下のようになります。価格は常に変動するため、あくまで参考としてご覧ください。
| 商品カテゴリ | 商品例 | 価格帯(1個・1袋あたり) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| レンガ・ブリック | デコレーションレンガ プレストーン | 約150円~400円程度(1個) | 最も手軽で種類も豊富。コストを抑えやすい定番商品。色や形で価格が変わります。 |
| 平板・敷石 | ジョイント平板 (50x50cm) 木目調平板 (20x90cm) | 約2,000円~3,000円程度(1枚) | 面積が大きいため単価は高いですが、仕切り兼通路として使える付加価値があります。 |
| ロックストーン | ガーデンロック (10kg袋) 割栗石 (22kg袋) | 約500円~4,500円程度(1袋) | 袋単位での販売。ナチュラルな見切りに。量が必要な場合は総額が高額になることもあります。 |
例えば、スタンダードなレンガ(1個150円、長さ約20cm)を使って、10メートルの直線に見切りを作る場合を考えてみましょう。横置きにするなら50個必要となり、単純計算で「150円 × 50個 = 約7,500円」となります。一方、ガーデンロック(1袋10kg 500円)を並べる場合は、石の大きさや並べる密度にもよりますが、数袋〜十数袋必要になることが予想されます。
価格に関する注意点
これらの価格はあくまで目安であり、店舗やオンラインストア、セールの時期によって大きく変動します。特に輸入物の自然石やデザイン性の高い平板は価格が上がりがちです。購入前には必ず店頭またはカインズの公式オンラインストアで最新の価格を確認してください。
コストパフォーマンスを最優先するなら、コメリなどで扱っている樹脂製エッジ材が有利になるケースが多いです。しかし、カインズではレンガ類がコストとデザイン性のバランスが取れた選択肢として非常に充実していると言えるでしょう。
見切り石はカインズで買える?
「見切り石」という特定の名称(例えば「造園用 延石」など)で商品が陳列されていることは少ないかもしれませんが、実質的に見切り石として使用できる石材はカインズで購入可能です。
カインズのガーデン・エクステリアコーナーでは、以下のような石材が「見切り石」の代わりとして、多くのDIYユーザーに選ばれています。
ロックガーデン用の石
最も代表的な選択肢です。「割栗石(わりぐりいし)」や「ガーデンロック」といった商品名で、10kgや22kgなどの袋詰めで販売されています。これらはゴツゴツとした自然な形状が特徴で、直線的にきっちり並べるのではなく、少しランダムに並べるだけでナチュラルな雰囲気の見切りが完成します。大きさや色(黒、白、グレー、ピンク系など)も様々あり、庭のテイストに合わせて選べます。
ステップストーン(飛び石)
「ステップストーン」や「敷石」として販売されている板状の石材も、見切りとして非常に有効です。例えば、カインズの「ジャワ鉄平石」のような自然石の平板は、アプローチと砂利の境界など、仕切りつつもその上を歩く場所を確保したい場合に適しています。高さが出ないため、スッキリとした仕上がりになります。
ピンコロ石・レンガ
厳密には「石」ではない素材も含まれますが、用途は「見切り石」と全く同じです。コンクリート製や石製(御影石など)の「ピンコロ石」(サイコロ状の石)や、「レンガ」も、見切り石と同様の用途で使われます。カインズではこれらの取り扱いも非常に豊富で、色やサイズを選べます。
参考
結論として、造園業者が使うような「見切り専用の加工された細長い延石」を探すのは難しいかもしれません。しかし、庭の仕切りとして十二分に機能し、かつデザイン的にも優れた石材(ロックストーンやステップストーン、ピンコロ)はカインズで十分見つかります。「何と何の境界に使いたいか」を用途を伝えて店員さんに相談してみるのも良いでしょう。
見切り石をホームセンターで探すコツ

ホームセンターで見切り石を選ぶ際には、いくつか事前に押さえておきたいコツがあります。品揃えが豊富な反面、直感だけで選んでしまうと、「重すぎて運べない」「庭の雰囲気に合わなかった」といった失敗につながりがちです。
ホームセンターで見切り石を選ぶ3つの重要なコツ
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デザインのテイストを明確に合わせる まず、ご自身の庭が「和風」なのか「洋風」なのか、「モダン」なのか「ナチュラル」なのかを明確にしておきましょう。この軸がブレると、チグハグな印象になります。 ・和風・ナチュラル: 不揃いな形の自然石、ゴロタ石、割栗石、サビ色のピンコロ ・洋風・モダン: 加工された直線的な石、ピンコロ石(白・黒・グレー)、レンガ
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実物で「重さ」と「質感」を必ず確認する ホームセンター最大のメリットは、実物を見て触れることです。特に石材は、写真やネットでは伝わらない「重さ」「質感」「色の微妙な違い」があります。 DIYで自分で運搬・設置が可能か、重さを必ず確認してください。1袋10kg~20kgのものが多く、これを10袋運ぶのは大変な重労働です。必要な量を計算し、自分の車で運べるか、台車は必要か、といった運搬手段も具体的に考えておく必要があります。
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必要な「量」を正確に計算しておく 来店前に、見切りを設置したい場所の「全長」をメジャーで正確に測っておきましょう。これが曖昧だと、材料が足りなくなったり、逆に余りすぎたりします。 ・ピンコロ石(約10cm角)なら、隙間なく並べると1メートルに10個必要です。 ・レンガ(通常サイズ約20cm)なら、横置きで5個必要です。 ・ロックストーンの場合は、どれくらいの密度で並べるかによって必要量が変わるため、少し多めに購入するか、店員さんに施工例の目安を聞いてみましょう。
品揃えの限界も知っておく
ホームセンターは、DIY向けの汎用的な商品を多く扱っています。そのため、非常に個性的で高品質な石(特定の産地の銘石や、特殊な加工が施された石)は、石材専門店や造園資材店の方が品揃えが豊富です。基本的な見切りであればホームセンターで十分ですが、強いこだわりがある場合は専門店も視野に入れましょう。
その他のおすすめ見切り材

石材やレンガ以外にも、ホームセンターではDIYに適した様々なおすすめ見切り材が販売されています。それぞれに明確なメリット・デメリットがあるため、特徴を知ることで選択肢が格段に広がります。
樹脂製(プラスチック)エッジ材
前述のコメリ「砂利ぴたエッジ」に代表される、ロール状や連結式のタイプです。
- メリット: なんと言っても安価で軽量、施工が非常に簡単です。特別な道具も不要で、アンカー(杭)で地面に固定するだけです。曲線デザインに最も適しており、DIY初心者には最強の味方です。
- デメリット: 耐久性は石材やコンクリートに劣ります。特に安価なものは、太陽光(紫外線)による劣化で数年後に割れや色あせが生じることがあります。また、高級感を出すのは難しい素材です。
金属製(アルミ・ステンレス)エッジ材
樹脂製よりもシャープで、スタイリッシュな仕上がりを求める方におすすめです。近年、人気が高まっています。
- メリット: 薄くて目立たないため、芝生と砂利の境界をクリーンに見せたいモダンな庭に完璧にマッチします。アルミ製は柔軟で曲線にも使いやすく、ステンレス製は錆びにくく高耐久です。
- デメリット: 樹脂製に比べて価格が高めです。薄い分、固定が甘いとズレやすい可能性もあり、設置には丁寧さが求められます。また、製品によっては端部が鋭利な場合があるため、取り扱いに注意が必要です。
コンクリート製(ピンコロ・ブロック)
見切り石の代用としても使われる、最も定番の素材の一つです。
- メリット: 非常に頑丈で耐久性が高い割に、価格は比較的安価です。直線的なデザインや、モダンで無機質な雰囲気に合います。ピンコロ石なら、レンガと同様に曲線も表現可能です。
- デメリット: 最大のネックはその重量です。運搬と設置(特に正確な水平を出す作業)にはかなりの労力が必要です。無機質な印象になりがちなため、ナチュラルな庭には合わせにくい場合もあります。
見切り材を庭に使いホームセンターで選ぶコツ
この記事では、ホームセンターで庭の見切り材を選ぶ際のポイントについて、素材の種類からDIYの手順、具体的な店舗(カインズ・コメリ)の特徴まで詳しく解説しました。最後に、賢く選ぶための要点をリスト形式でまとめます。
- 庭の見切り材はホームセンターで多様な種類が手に入る
- 主な素材には樹脂、レンガ、自然石、コンクリート、金属がある
- 素材によって庭の印象、耐久性、価格、施工難易度が大きく異なる
- DIY初心者には軽量で安価、曲線も作れる樹脂製エッジがおすすめ
- レンガは温かみがあり、洋風のデザインに適している
- 自然石(見切り石)は高級感があり、和洋問わず使えるが重くて高価
- コンクリート(ピンコロ)はモダンで頑丈、比較的安価
- 金属製エッジはシャープで目立たない仕上がりに適している
- DIYでの簡易設置は、溝を掘って置くだけ、またはアンカーピンで固定する方法がある
- カインズでは専用見切り材よりレンガやロックストーンを代用するのが主流
- コメリでは「砂利ぴたエッジ」などのDIY向き樹脂製エッジ材が充実している
- カインズのレンガ価格は1個150円程度からが目安でコスト計算がしやすい
- カインズでも「見切り石」として使えるロックストーンやステップストーンは購入可能
- ホームセンターで石材を選ぶ際はデザイン、重さ、必要量を事前に確認する
- 実物を見て重さや質感を必ず確認できるのがホームセンターの最大の利点
- 来店前に必要な全長を正確に測ってから来店し、必要量を計算することが重要