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隣人のガーデニングがうっとうしい時の解決策。角を立てない穏便な方法

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隣人のガーデニングがうっとうしい時の解決策。角を立てない穏便な方法

こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。

「隣人のガーデニングが、どうもうっとうしい…」そう感じて検索されたのかもしれませんね。趣味の園芸は素敵なことですが、それがエスカレートしてしまうと、こちらの生活に影響が出てしまうこともあります。

特に集合住宅だと、狭いベランダでのガーデニングが原因で、洗濯物に土や虫がついてしまったり、水やりの水が垂れてきたり…。戸建てであっても、敷地をはみ出す枝や、大量の落ち葉の問題は本当に深刻です。

かといって、毎日顔を合わせるご近所さんですから、いきなり文句を言って関係を悪化させたくない、というのが本音じゃないかなと思います。私もガーデニングが好きなので、楽しみたい気持ちも分かるんです。でも、だからこそ守るべきラインがあるとも感じています。

この記事では、なぜ「うっとうしい」と感じるのか、その具体的な原因を整理しつつ、角を立てずに解決するための方法や、知っておきたい法律・ルールについて、ガーデニングが好きな私自身の視点も交えながら、少し詳しくまとめてみました。

ポイント

  • 「うっとうしい」と感じる具体的な原因
  • マンションと戸建てで異なる注意点
  • 知っておきたい「枝」に関する法律(改正民法)
  • トラブルを避けるための穏便な伝え方

隣人のガーデニングがうっとうしい5つの原因

まずは、その「うっとうしい」というモヤモヤした気持ちが、具体的に何から来ているのかを整理してみるのが大事かなと思います。漠然とした「不快感」のままでは相手にも伝えづらいですが、「具体的な問題」に分解できれば、対処法もグッと見えてきますからね。

落ち葉による雨どいの詰まり

落ち葉による雨どいの詰まり

これは特に戸建てにお住まいの方にとって、非常に現実的で厄介な悩みだと思います。お隣に大きな落葉樹があると、秋から冬にかけて、自宅の雨どいが落ち葉でいっぱいになって詰まってしまうケースです。

雨どいが詰まると、大雨が降った時に雨水がうまく流れず、ジャージャーと溢れ出してしまいます。そうなると、外壁が汚れるだけでなく、跳ね返った水が基礎部分を濡らし続けたり、場合によっては雨漏りの原因になったりすることもあります。

何より、それを防ぐために、こちらが危険を冒して高所にある雨どいを定期的に掃除しなければならない…。その清掃の手間とコスト(業者に頼めば数万円かかることも)を強制させられるのが、やはり一番「うっとうしい」と感じるポイントですよね。

豆知識:まずは「雨どいネット」で自衛も

解決を待つ間にも被害は進んでしまうので、まずは自衛策も考えたいですね。ホームセンターなどでは、雨どいの上にかぶせる「雨どいネット」や「枯葉防止ネット」が売っています。

これを設置するだけで、大きな落ち葉による詰まりをかなり物理的に防げるので、費用対効果の高い対策の一つです。ただし、ネットの目より細かい土砂やゴミは通り抜けてしまうので、万能ではない点だけは注意が必要かもしれません。

害虫やきつい匂いの発生源

害虫やきつい匂いの発生源

ガーデニングに熱心な方ほど、植物のために有機肥料や自家製の堆肥(たいひ)、コンポスター(生ごみ処理機)などを使われることがあります。これら自体は環境にも優しく、植物にとっては最高のごちそうなんです。

ただ、問題は「管理」です。 堆肥が未熟だったり、うまく発酵管理ができていなかったりすると、ハエやウジ虫、コバエ、ゴキブリなどの害虫の格好の発生源になってしまうことがあります。特に生ごみを扱うコンポスターは、管理が悪いと虫が湧きやすいですね…。

また、発酵の過程で出るドブ臭やアンモニア臭のような強烈な匂いも問題です。風向きによっては窓を開けられないレベルの悪臭が漂ってくると、本当に気が滅入ってしまいますし、健康被害も心配になります。ひどい場合は、害虫や生ごみの匂いに釣られて、ネズミやハクビシンといった害獣まで呼び寄せてしまう可能性もゼロではありません。

迷惑な越境した枝の問題点

 

物理的に一番わかりやすいのが、この「枝」の問題です。隣の家の木の枝が、境界線を越えて自分の敷地内に侵入してきている状態ですね。

枝が伸びてくると、単純に邪魔なだけでなく、いろいろな実害が出てきます。

  • 日照の妨げ: 枝葉が日光を遮り、部屋が暗くなる、自宅の植物が育たなくなる。
  • 物理的な接触: 洗濯物に当たって汚れたり、強風で枝がしなって窓や壁に当たり、傷がついたりする。
  • 虫の侵入経路: 枝を伝って毛虫やアリなどが家に入りやすくなる。
  • 防犯上の懸念: 枝葉が茂りすぎると家の周りに死角ができ、空き巣などに狙われやすくなる。

何より「うちの敷地に入ってきてるな…」という精神的な圧迫感が、日々続くと結構なストレスになるものかなと思います。これに関しては、後ほど説明する法律の改正で、少し状況が変わってきています。

マンション特有のルールとは

マンションやアパートのような集合住宅の場合、戸建てとは全くルールが違ってきます。戸建てが「個人 vs 個人」の問題になりがちなのに対し、集合住宅は「建物全体のルール」の問題として対処できる強みがあります。

まず知っておきたいのは、「共用部分」と「専有部分」の違いです。ベランダやバルコニーって、自分の部屋の一部(専有部分)だと思いがちですが、法律上は「専用使用権が認められた共用部分と定義されることがほとんどなんです。

「専用で使っていいけど、あくまで“共用部分”ですよ」ということですね。

共用部分である以上、そこにはマンション全体の「管理規約」という絶対的なルールが存在します。「ガーデニングはOKだけど、手すりの高さを超えるな」「重量物や大量の土砂を置くな」「水漏れに注意しろ」といった細かい決まりがあるはずです。

迷惑だと感じたら、まずは管理規約を確認し、「規約違反」として管理会社に相談するのが王道ですね。

避難経路を塞ぐのは違法行為

これは「うっとうしい」というレベルを完全に超えた、自分や家族、他の居住者の人命に関わる重大な問題です。

マンションのベランダには、火災など緊急時のために、必ず避難経路が確保されています。

  • 床に設置されている「避難ハッチ(避難はしご)」主に上階から下階へ)
  • 隣の部屋との境目にある「隔て板(蹴破り戸)」(主に水平方向へ)

これらの避難経路の周りに、植木鉢やプランター、ガーデニング用品の棚などを大量に置いて塞いでしまう行為は、消防法に抵触する可能性のある極めて危険な「違法行為」です。

【重要】避難経路の妨害は絶対にダメ!

 

これは趣味やマナー以前の、法律と安全の問題です。万が一、火災が起きた時に「物が邪魔で逃げられなかった」では済みません。自分だけじゃなく、同じフロアの住民全員の命に関わります。

消防設備点検でも必ず厳しく指摘され、是正勧告の対象となります。もし見かけたら、ご自身の安全のためにも、ためらわずに管理会社や管理組合に連絡してください。

「隣人ガーデニングうっとうしい」穏便な対処法

原因がわかったところで、じゃあどう行動すればいいか。ここが一番難しいところですよね。感情的になって「やめてください!」と乗り込むのは最悪の展開です。「正しい知識」を持って「冷静に段階を踏む」こと。これが、ご近所関係を壊さずに解決するための鍵かなと思います。

2023年改正民法で枝は切れる?

これは特に戸建ての方にとって、長年の大きな問題に光が差した、重要な法改正です。

以前は、越境してきた「根」は自分で切れたんですが、「枝」はどれだけ迷惑でも「切ってください」とお願いすることしかできず、相手が応じなければ裁判を起こすしかありませんでした。現実的じゃなかったですよね。

これが、2023年4月1日の民法改正(改正民法233条)によって、以下の3つの条件のいずれかを満たせば、越境された側(あなた)が自分で枝を切り取れるようになりました。(出典:法務省『民法(所有者不明土地関係)等の改正』

枝を自分で切れる3つの条件(改正民法233条)

  1. 催告後の不対応: 枝の所有者(隣人)に「切ってください」とお願い(催告)したのに、相当の期間(判例などから見て、例えば2週間~1ヶ月程度が目安とされます)内に切ってくれない時。
  2. 所有者不明: 隣が空き家などで、登記簿などを調べても所有者が誰だか分からない、または分かっても連絡先が不明な時。
  3. 急迫の事情: 台風で枝が折れて、建物にぶつかりそう、倒壊しそうなど、今すぐ切らないと危険が差し迫っている時。

ただし、この改正で一番大事なのは、大前提として「まずは隣人にお願いするのが原則」という点は変わっていないことです。いきなり切っていいわけではなく、まずは「催告(お願い)」というステップを踏むことが重要です(上記1の条件)。

また、「根」については従来通り、隣人の許可なく越境部分を切り取ることが可能です。

【法律に関するご注意】権利の行使は慎重に!

「切る権利」が認められましたが、これは「権利の濫用」にならないよう細心の注意が必要です。切っていいのは、あくまで「越境している部分」だけです。木全体が枯れてしまうような切り方や、越境部分を大きく超えて本体側まで切ってしまうと、逆に相手から「所有権の侵害」として損害賠償を請求されるリスクもあります。

また、自分で切った場合の費用を隣人に請求できるかどうかも、法解釈が絡む複雑な問題です。法律の具体的な実行や解釈については、トラブルを避けるためにも、必ず弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。

角が立たない隣人への言い方

これが一番緊張する瞬間かもしれません…。でも、感情的にならずに「お願い」の形で伝えるのが、ご近所トラブルを避ける最大のコツかなと思います。

伝える際の心構え

NGなのは、「いつも迷惑してる!」「うっとうしいからやめて!」と相手を非難する形で要求すること。これでは相手も意地になってしまい、解決が遠のくかもしれません。

ポイントは、引っ越しの挨拶のように低姿勢で、「相手の趣味は尊重」しつつ、「自分(こちら)が具体的に困っている“事実”」「どうして欲しいかの“要望”」をセットで伝えることです。「アイ(I)メッセージ」という伝え方ですね。

 伝えるタイミングと具体例

相手が忙しそうな時や、朝のバタバタしている時間帯は避け、リラックスしていそうな週末の午後などに、穏やかに切り出すのがいいかもしれません。

【OKな伝え方の一例】

「こんにちは、〇〇さん。いつも素敵なお庭でお花もきれいで、感心しております。(←相手への配慮)

ただ、大変恐縮なのですが、こちらの雨どいに〇〇さんのお宅の落ち葉が詰まってしまうようでして…。先日も大雨の日に水が溢れてしまって、外壁が濡れてしまい少し困っておりました。(←困っている事実)

もしよろしければ、こちらの敷地にはみ出している枝を、少しだけ剪定していただけませんでしょうか?(←具体的な要望)」

このように、相手の趣味を尊重しつつ、こちらが具体的に困っている「事実」を伝えると、相手も「ああ、それは申し訳ない」と受け入れやすくなると思います。

この時、いつ、誰に、何を伝えたかを必ずメモしておきましょう。万が一こじれた場合や、改正民法の「催告」の証拠としても役立ちます。可能であれば、丁寧な手紙(書面)でお願いするのも、証拠としてより明確に残りますね。

管理会社や役所など相談先一覧

直接言うのが難しい、あるいは言っても改善してくれない場合は、感情的になる前に、第三者を頼るのが一番です。住んでいる場所やトラブルの内容によって、相談先が変わってきます。

トラブル内容 住居形態 相談先(第一候補) 相談先(第二候補)
避難経路の妨害 共用廊下の私物放置 マンション アパート 管理会社・管理組合 または大家さん 消防署(緊急性が高い場合)
枝の越境(催告後も対応なし) 戸建て 弁護士・司法書士 (改正民法に基づく対応相談) ADR(裁判外紛争解決手続)
農薬の飛散 (健康被害の懸念) 不問 都道府県の相談窓口 (例:農薬指導担当部署) 保健所
著しい悪臭・騒音 不問 市区町村の公害担当 (環境課、市民相談室など) 警察(騒音が夜間など続く場合)
全般的な隣人トラブル 不問 市区町村の無料法律相談 市民相談室 法テラス、ADR機関

 ADR(裁判外紛争解決手続)という選択肢

いきなり裁判(訴訟)はハードルが高いし、ご近所関係が決定的に壊れてしまう可能性があります。そこでお勧めしたいのが「ADR(裁判外紛争解決手続)」「調停」です。

これは、弁護士や土地家屋調査士といった専門家が中立な立場で間に入り、「話し合い」による円満な解決を目指す手続きです。訴訟よりも費用が安く、手続きが非公開なので、プライバシーも守られます。感情的になっている当事者同士よりも、冷静な第三者が入ることで、現実的な落とし所が見つかるケースも多いようです。

日照権の侵害にあたるケース

「隣の木が伸びすぎて、部屋が暗くなった」「洗濯物が乾かなくなった」というのも立派な被害ですよね。これは「日照権」に関わる問題です。

ただ、私の知る限り、これが法的に「日照権の侵害」として認められるのは、「社会生活を営む上で、我慢すべき限度(=受忍限度)」を著しく超えている場合のみで、ハードルはかなり高いようです。

というのも、日照は季節や時間帯によって常に変化するものですし、ある程度の木の成長は「お互い様」の部分もあるため、「著しく」の証明が非常に難しいんですね。過去に日照権侵害が認められた判例も、高層マンションの建設などで「一日中まったく日が差さなくなった」といった、かなり深刻なケースがほとんどです。

ですので、「少し暗くなった」という程度では法的な主張は難しく、まずは前述の「枝の越境」の問題として、剪定をお願いするのが最も現実的な解決策かなと思います。

自分でできる落ち葉や騒音の対処法

自分でできる落ち葉や騒音の対処法

相手に改善を求めると同時に、こちらでできる「防御策」を講じておくことも、日々のストレスを減らす上でとても大事です。「うちはこれだけ対策したけど、それでも困っているんです」という姿勢は、交渉の材料にもなるかもしれません。

落ち葉・飛散物対策

戸建てなら、やはり「雨どいネット」の設置が最も費用対効果が高いです。高所作業になるので、無理せず専門業者に依頼するのが安全ですね。 ベランダやフェンスには「防風ネット」「防砂ネット」「飛散防止ネット」などを張ることで、土埃や落ち葉の侵入をかなり防ぐことができます。ホームセンターなどで、目合いの細かさを選んで購入できますよ。

騒音対策

早朝や深夜の作業音(土をいじる音、道具の音)が気になる場合、音は窓やサッシの隙間から入ってくることが大半です。まずはホームセンターで売っている「すきまテープ」で隙間を徹底的に埋めるだけでも、かなり違います。 さらに、今あるカーテンを「防音カーテン」(遮音等級の高いもの)に買い替える、窓ガラスに「遮音シート」を貼る、といった対策も有効です。究極的には二重窓(内窓)にリフォームするのが最強ですが、これは費用がかかりますね。

害虫・悪臭対策

害虫は、まず侵入経路を塞ぐことが基本です。網戸の破れを補修したり、エアコンのドレンホースに防虫キャップを付けたりしましょう。その上で、窓際に虫よけ効果のあるハーブ(ミントやゼラニウムなど)を逆に(自宅側に)置いてみるのも一つの手です。 悪臭については、窓を閉めるのが一番ですが、そうもいかない場合は、臭いの流入経路(窓際など)に、活性炭や備長炭を利用した強力な屋外用・業務用の消臭剤を設置して、少しでも和らげる工夫をしたいですね。

隣人のガーデニングがうっとうしい時の結論

隣人のガーデニングがうっとうしいと感じた時、ただ我慢し続けるのは辛いですよね。でも、感情的に行動してしまうと、ご近所トラブルという、もっと大きなストレスを抱え込むことにもなりかねません。

大切なのは、冷静に、段階を踏んで行動することかなと思います。多くの場合、隣人の方も「迷惑をかけている」という認識が全くないケースがほとんどです。悪気がない相手にいきなり怒りをぶつけても、うまくいくはずがないですよね。

トラブル回避のための4ステップ

  1. まずは、雨どいが詰まった写真や、被害が出た日時、騒音の記録など、客観的な証拠(写真やメモ)を冷静に集めます。
  2. 次に、「雨どいネット」や「すきまテープ」などで、ご自身でできる防御策を講じ、ストレスを軽減します。
  3. その上で、感情的にならず、低姿勢で「事実」と「要望」をセットにして、丁寧な「対話」を試みます。
  4. それでもダメな場合、あるいは直接対話が難しい場合は、管理会社、役所、ADR、弁護士など、適切な第三者に相談します。

ご自身の「平穏な生活」を取り戻すために、正しい知識を持って、冷静に行動してみてください。この記事が、そのための第一歩としてお役に立てれば嬉しいです。

  • この記事を書いた人

なおと

はじめまして! 知識ゼロからDIYでの庭づくりに挑戦し、たくさんの失敗を乗り越えてきた経験を元に、初心者さんがつまずきやすいポイントを丁寧に解説しています。雑草だらけだった庭が、少しずつお気に入りの空間に変わっていく喜びを、あなたと分かち合えたら嬉しいです。 詳しいプロフィールはこちら »

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