
こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。
庭に池を作るって、なんだかすごく憧れますよね。水辺があるだけで、庭の雰囲気がぐっと良くなって、癒しの空間が生まれる気がします。
でも、いざ「庭に池を作るぞ!」と思っても、費用はどれくらいかかるんだろう?とか、DIYで自作できるものなのかな?とか、管理やメンテナンスがすごく大変なんじゃないか…という不安もたくさん出てくるかなと思います。
特に、害虫(蚊やボウフラ)の発生源になったらどうしよう、水漏れが起きたら?水質が悪化してアオコだらけになったら?という心配もありますし、小さなお子さんやペットがいるご家庭では安全面のリスクも気になりますよね。もちろん、どこに設置場所を決めるかも大きな問題です。
この記事では、そんな「庭に池を作る」ことに関する疑問や、知っておくべきデメリットと対策、具体的な工法や費用について、分かりやすくまとめてみました。あなたの理想の池づくり計画に、きっと役立つかなと思います。
ポイント
- 池づくりの計画と3つの工法
- リアルな初期費用と年間の維持費
- 水質管理とトラブル対策のコツ
- メダカや金魚を育てる楽しみと代替案
庭に池を作る前に知るべき計画
庭に池を作るぞ!と決めたら、いきなり穴を掘り始めるのはちょっと待ってください。勢いも大事ですが、池づくりは「やり直し」が本当に大変です。まずは「どんな池にしたいか(スタイル)」「どこに作るか(場所)」「どうやって作るか(工法)」という、失敗しないための計画をしっかり立てることが一番大切ですね。この最初のステップが、将来の満足度や、何年も続く管理の手間を大きく左右します。
最適な設置場所の選び方
池の場所は、一度決めたら変更するのはほぼ不可能です。デザイン性だけでなく、将来の管理(掃除やメンテナンス)の手間も考えて、慎重に選びたいところです。
日当たり:「半日陰」がベスト
一番のポイントは「日当たり」ですね。スイレンのような花を咲かせる水生植物を育てるには日光が必要不可欠です。でも、一日中、直射日光がガンガン当たる場所は避けるのが無難かなと思います。
なぜかというと、特に夏場は水温が上がりすぎて、生体(魚など)が弱ってしまう原因になりますし、後述する「アオコ(水が緑になるやつです)」が光合成で大繁殖する原因にもなっちゃいますから。
専門家の方がよく言うのは、「半日陰」(午前中だけ日が当たる、とか木漏れ日が入る程度)が、植物の生育と水質管理のバランスが取れてベストな場所だそうです。
樹木との距離:落葉樹の真下は厳禁
落葉樹の真下は絶対に避けてください!
風情があって良さそうに見えますが、これは管理面で最悪の立地の一つです。秋になると、毎日毎日、大量の落ち葉が池に沈んでしまいます。これが水底で腐敗すると、水質が一気に悪化(富栄養化)してヘドロが溜まり、悪臭の原因になります。この落ち葉掃除、本当にキリがなくて大変なので、大きな木の下、特に落ち葉が降ってくる木の真下は避けるのが賢明ですね。
安全性とメンテナンス動線の確保

見落としがちですが、安全への配慮と作業スペースの確保も同じくらい重要です。
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、池への転落事故を防ぐ必要があります。池の周りにDIYでラティスフェンスを設置したり、あえて水深を浅く(例えば30cm程度)設計するなどの配慮が不可欠です。池は、魅力的な水遊び場に見えてしまうかもしれませんからね。
また、池は作って終わりではなく、定期的なメンテナンス(フィルターの掃除、底に溜まったヘドロの除去、機材の点検など)が必ず発生します。その時に、池の周りをぐるっと一周できるくらいの作業スペース(最低でも人が一人通れる幅)を確保しておかないと、後で「掃除がしにくい…」と後悔することになりますよ。
DIYで挑戦するメリット
池づくりをDIY(自作)する一番のメリットは、やっぱりコストを抑えられること。専門業者に依頼するのと比べると、使う資材にもよりますが、人件費がかからない分、費用は数分の一になることもあります。
それと、何より「自分で作る楽しみ」がありますよね。試行錯誤しながら自分の手で穴を掘り、防水処理をして、石を並べて…と作り上げた池は、愛着もひとしおです。日々変化していく小さな生態系を、作った本人として間近で感じられるのは、最高の趣味になるかもしれません。
私もDIYは大好きなので、そのワクワクする気持ちはすごく分かります。
DIYの最大のリスクは「水漏れ」
ただし、DIYには大きなリスクも伴います。それが「水漏れ」です。特に防水シートを使って施工する場合、設計ミスやちょっとした施工不良(例えば、シートの下処理不足で小石が刺さる)で水漏れが起きるリスクは常につきまといます。
せっかく作った池の水が、毎日じわじわと減っていく…なんてことになったら、精神的なショックはかなり大きいですし、どこから漏れているのか特定して修復するのは本当に困難です。DIYに挑戦するなら、このリスクも十分に理解しておく必要がありますね。
専門業者に依頼する場合
もし、本格的な日本庭園のような景観(石組み)が欲しいとか、数十年単位で長持ちする恒久的な池が欲しい、という場合は、専門の業者さんに依頼するのが確実です。
費用はDIYより高くなりますが、その分、耐久性や安全性の面で安心感が違います。特に防水処理はプロの技術が光るところです。希望する景観(和風、洋風、ビオトープ風など)に合わせた専門的な提案もしてもらえますし、施工後のメンテナンスについても相談できるのが大きな強みですね。
業者選びのちょっとしたポイント
もし業者さんに依頼するなら、過去の施工実績(写真など)をしっかり見せてもらうのがおすすめです。池づくりは、単なる土木作業ではなく、景観を作るセンスも問われますから。また、見積もりが明確か、アフターフォロー(水漏れ保証など)はどうなっているかもしっかり確認しておくと安心かなと思います。
特に、コンクリートやFRP防水といった工法を選ぶ場合は、これはもうDIYの範囲をほぼ超えていますので、プロにお願いするのが前提になると考えて良いでしょう。
3つの工法(作り方)を比較
庭に池を作る方法は、大きく分けて3つあります。手軽さ、デザインの自由度、耐久性がそれぞれ違います。どれが一番良いというより、ご自身の目的、予算、そしてDIYスキルに合ったものを選びたいですね。
1. 【簡易DIY】置くだけ・埋めるだけ(成形池・トロ舟)
「みかげ調プラ池」みたいに、あらかじめ決まった形(ひょうたん型とか)になっているプラスチック製の池(成形池)を地面に埋めたり、地上に置いたりする方法です。頑丈で耐久性があり、施工が非常に簡単で、水漏れの心配がほぼないのが最大のメリットです。
また、左官屋さんがセメントを混ぜるのに使うコンテナ「トロ舟(プラ舟)」を代用するのも人気ですね。非常に安価で丈夫、水量も稼げるので、特に金魚やメダカの飼育用として優秀です。
デメリットは、デザインの自由度がゼロであること。既製品の形を受け入れるしかありません。
2. 【本格DIY】自由な形の池を作る(防水シート)
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自分で好きな形(円形、四角、あるいは自然な曲線)に穴を掘って、そこに「プールライナー」と呼ばれる強力な防水シートを敷く方法です。DIYとしてはデザインの自由度が一番高い工法ですね。コストパフォーマンスも比較的良いです。
ただし、先ほども触れたように、水漏れのリスクが一番高い方法でもあります。穴を掘った時に残っていた尖った石や植物の根っこが、水の重みでシートに刺さって穴が開く…というのがよくある失敗例。これを防ぐために、シートを敷く前には地面の突起物を徹底的に除去し、必ず保護シート(アンダーライナー)を敷設するなど、厳重な下地処理が不可欠です。
3. 【専門施工】恒久的な池を作る(コンクリート・FRP)
コンクリートで池の形枠を作ったり、FRP(繊維強化プラスチック)で強力な防水層を形成したりする、最も本格的な工法です。耐久性は抜群で、数十年単位での維持が可能です。スタイリッシュな直線デザインなどにも対応できます。
デメリットは、施工が難しく、費用も高額になること。これはもうDIYではなく、専門業者の領域ですね。また、将来的に「池をやめたい」と思った時の撤去も非常に大変になる、という点も考慮しておく必要があります。
工法別 比較早見表
それぞれの特徴を簡単な表にまとめてみました。(費用はあくまで目安です)
| 工法 | 初期費用(目安) | 施工難易度(DIY) | 耐久性 | デザイン自由度 |
|---|---|---|---|---|
| 1. 成形池(プラ池) | 低(約8,800円~) | ★☆☆(容易) | 中 | ★☆☆(皆無) |
| 2. トロ舟 | 最低(約1,000円~) | ★☆☆(容易) | 高 | ★☆☆(皆無) |
| 3. 防水シート | 中(約20,000円~) | ★★☆(中) | 低~中 | ★★★(最高) |
| 4. コンクリート・FRP | 高(約50,000円~) | ★★★(困難) | 最高 | ★★★(最高) |
初期費用と維持費の目安
池づくりで一番気になるのが、やっぱりお金のことかもしれません。「初期費用(イニシャルコスト)」と、見落としがちな「維持費(ランニングコスト)」の両方を見ておきましょう。
初期費用の目安
- DIY(自作)の場合: 約2万円〜5万円程度 (主にトロ舟や小規模な防水シート工法の場合の資材費です)
- 専門業者に依頼する場合: 約5万円〜30万円程度 (池の規模、採用する工法(FRP防水など)、石組みのデザイン、人件費などで大きく変わります)
そして、池は「作って終わり」ではありません。美しい水質と生態系を維持するために、年間の維持管理費もかかってきます。目安としては、年間で約1万円〜3万円程度を見ておくと良いかなと思います。
年間の維持管理費の内訳
- 電気代: 池の「心臓部」である、ろ過フィルターやポンプ、アオコ対策の殺菌灯などを24時間稼働させるための費用。これが維持費の大部分を占めることが多いですね。
- 水道代: 夏場の蒸発による水位の低下を補う「足し水」や、水質が悪化した際に行う「換水(みずかえ)」にかかる費用。
- 消耗品・その他: 水質調整剤(カルキ抜きなど)、アオコ抑制剤、フィルターの交換ろ材(ウールマットなど)、そして魚を飼う場合はその餌代などです。
【重要】初期投資をケチると、維持費が高くつく?

これは本当に「あるある」な話なんですが、初期費用を抑えようとして「ろ過装置」を設置しなかったり、能力の低い安価なポンプを選んだりすると、どうなると思いますか?
答えは、「水がすぐに停滞して濁り、アオコだらけになり、悪臭も発生する」です。
その結果、慌てて高価な殺菌灯(数万円)を後付けしたり、強力なアオコ抑制剤を頻繁に購入し続けることになって、結果的に年間の維持費が想定よりずっと高くなってしまう…なんてことに。ろ過・循環システムは池の「心臓」です。適切な初期投資を行うことが、一番の節約になる、というのは覚えておきたいポイントですね。
※ここで挙げた費用は、あくまで一般的な目安の数値です。池の規模やお住まいの地域の電気・水道料金、導入する機材によって大きく変動します。正確な見積もりが必要な場合は、専門業者やホームセンターなどでご相談ください。
庭に池を作るときの管理と対策
さて、無事に池が完成したら、いよいよ「管理」のスタートです。池は「作って終わり」のオブジェではなく、「生き物(生態系)」です。庭に池を作るときの大きな課題である「デメリット」への対策や、水をキレイに保つための「水質管理」について見ていきましょう。ここをしっかり押さえておけば、トラブルも最小限にできるはずです。
デメリット(害虫・悪臭)の予防
池の管理で心配される2大デメリットと言えば、「害虫(蚊・ボウフラ)」と「悪臭(ドブ臭さ)」かなと思います。ご近所迷惑にもなりかねない問題ですが、実はこれ、どちらも「ある共通のこと」で大部分を解決できるんです。
害虫(蚊・ボウフラ)対策
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ボウフラ(蚊の幼虫)は、「水の停滞」した場所、つまり流れのない水面で発生します。逆に言えば、水面が常に動いていれば、ボウフラは生息しにくい(産卵しにくい)んですね。
したがって、対策は2つ。
- 機械的対策: 第1の対策は、ポンプで水をしっかり循環させ、水面を常に動かすこと。水面が波立っている場所ではボウフラはほぼ湧きません。
- 生物的対策: これが最強の対策ですが、メダカや金魚などの魚を池に入れておくことです。彼らにとってボウフラは大好物。喜んで食べてくれるので、池が蚊の発生源になることをほぼ完全に防げます。
悪臭(ドブ臭・腐敗臭)対策
池から不快な臭いがする原因も、その多くは「水の停滞」と「汚れの蓄積」です。
臭いの種類別・原因と対策
- ドブ臭・腐敗臭: 水底に沈んだ落ち葉、魚のフン、餌の残りなどが腐敗している(ヘドロ化している)のが原因です。 対策: 定期的な清掃(目立つ落ち葉はこまめに取り除く)、ヘドロの除去、そしてろ過装置の掃除。
- カビ臭: 水が循環せず、停滞しているのが原因です。 対策: ポンプによる水の循環を止めないこと。
- 生臭さ: 魚の過密飼育(入れすぎ)や餌のやりすぎで、水質が急激に悪化している可能性があります。 対策: 魚の数を減らす、餌の量を見直す、水換えを行う。
結局のところ、「害虫」も「悪臭」も、その多くは「ポンプで水をしっかり循環させること」で予防できるんです。池の設計において、ポンプとろ過装置は「オプション」ではなく「必須」の機材だと考えるのが良いですね。
水漏れトラブルの対処法
特にDIYで防水シート工法を選んだ場合、最も深刻で、心が折れそうになるトラブルが「水漏れ」です。
原因は、施工時のシートの穴あきや、配管の接続ミスなど様々ですが、特定するのが本当に難しい…。もし「なんか最近、池の水が減るのが早いな…」と感じた時の応急処置として、昔から伝わる「田んぼの土(粘土)を使った止水方法」というのがあるそうです。
やり方は、田んぼから採取したような粘土質の土(ドロ)を池に入れて、わざとかき混ぜて池全体を濁らせるだけ。そのまま数日放置すると、水の流れ(漏れている箇所)に乗って粘土の微細な粒子が隙間に運ばれ、目詰まりを起こして水漏れを食い止めてくれる、という原理です。
ただし、これはあくまで応急処置的な方法かもしれません。根本的な解決には、水を全部抜いて、シートの穴を特定し、専用の補修キットで塞ぐ作業が必要になります。
【超重要】止水後の掃除に「高圧洗浄機」は絶対NG!
この粘土を使った方法で水漏れが止まった(かもしれない)後、濁った池をキレイにしたくなりますよね。でもその時、絶対に高圧洗浄機を使ってはいけません!
なぜなら、せっかく粘土で塞がったミクロの隙間を、高圧洗浄機の強い水圧が再びこじ開けてしまい、水漏れが再発してしまうからです。例えるなら、傷口にできた「かさぶた」を、無理やり剥がしてしまうようなものですね。
止水後の掃除は、高圧洗浄機を使わず、弱い水流で「優しく、丁寧に」時間をかけて行う必要があります。これは、実際に試した方が何度も失敗してしまうポイントとのこと。ぜひ覚えておいてくださいね。
アオコを防ぐ水質管理のコツ
池の水がまるで緑茶のように、べったりと緑色になる現象「アオコ(グリーンウォーター)」。これは、植物プランクトンの異常増殖が原因です。
その発生要因は、主に2つあります。
- 富栄養化: 魚のフンや餌の残り、枯葉の腐敗などにより、水中の栄養分(窒素やリン)が過剰になること。
- 強い光: 日光(特に直射日光)が長時間当たること(プランクトンが光合成で増えるため)。
これらの原因を踏まえて、対策を「即効性」「根本改善」「持続性」の3つのアプローチで見ていきましょう。
対策A:殺菌灯(UVランプ)や薬剤(即効性)
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今すぐこの濁りを何とかしたい!という場合の対策です。最も効果的かつ確実な対策の一つが、「殺菌灯(UVランプ)」の設置です。水を循環させる途中に紫外線を強制的に照射することで、水中を漂うアオコや病原菌を死滅させます。導入コストは数万円(例:3〜4万円程度)かかりますが、日当たりなどの根本原因が解決できない場合には強い味方ですね。(※ランプは消耗品で、1年程度での交換が必要です)
また、化学的にアオコの増殖を抑える「アオコ抑制剤」という薬剤もありますが、生体(魚や水草)への影響もゼロではないため、使用は慎重にした方が良いかなと思います。
対策B:高機能な底砂を使う(根本改善)
池の底(ヘドロ)や水質そのものを改善する資材の導入です。「バイオトップサンド®」に代表されるような、天然鉱物由来の活性炭(底砂)を使用する方法があります。これらの底砂は、水質汚濁の原因となる窒素やリン、悪臭の原因となる硫化水素などを吸着・分解する効果が期待できます。また、水底のヘドロを分解する好気性菌(バクテリア)の住処となり、その活動を活性化させてくれるそうです。
対策C:水質浄化水草の導入(持続的)
アオコ(植物プランクトン)が異常増殖するのは、水中に彼らの「餌」となる栄養分が豊富にあるためです。そこで、アオコと「競合」する、つまり栄養分を奪い合ってくれる水草を導入するのが、生態系そのものの力を利用した持続的な対策になります。
この時、水草の「タイプ」によって役割が全く違うのを理解しておくと効果的です。
- 浮草(うきくさ): マツモやアマゾンフロッグピットなど。 これらは根を水中に長く伸ばし、「水中に溶け出している余分な栄養分」を直接吸収して成長します。増殖スピードが速いものが多く、水質浄化能力が高いとされます。「水全体の濁り」が気になる場合におすすめです。
- 有茎草(ゆうけいそう): アナカリス(オオカナダモ)やアマゾンチドメグサなど。 これらは「低床(池の底)に根を張り」、底に溜まった魚のフンや残餌が分解されて生じた栄養分を吸収します。「池の底のヘドロ化」を防ぎたい場合におすすめです。
最適な戦略は、これら両方のタイプの水草をバランス良く導入し、水と底の両方から栄養分を吸収させることですね。
水のトラブル 対策早見表
主なトラブルと対策をまとめました。多くの原因が「ろ過不足」と「栄養過多」に関連しているのが分かりますね。
| 症状 | 主な原因 | 対策(即効性) | 対策(持続的・根本) |
|---|---|---|---|
| 1. 水が緑色(アオコ) | 富栄養化、強い日光 | 殺菌灯、抑制剤、遮光、水換え | 浮草(アマゾンフロッグピット等)の導入 |
| 2. 水が茶・白く濁る | バクテリア不足、底土の舞い上がり | 活性炭、ろ過フィルターの強化 | (水が安定するまで待つ) |
| 3. 底にヘドロが溜まる | 枯葉、フン、餌の残りの腐敗 | ヘドロの物理的な除去 | 高機能底砂の散布、有茎草(アナカリス等)の導入 |
メダカや金魚を育てる楽しみ
管理は確かに手間がかかりますが、池にはそれを上回る「生物を育てる楽しみ」があります。
金魚は非常に丈夫で、日本の気候(低温から高温まで)にも強く、古くから池での飼育に最適な魚として親しまれてきました。特に、先ほど紹介した「トロ舟」は、安価で頑丈なだけでなく、「水量が多く確保できる」点で、金魚の屋外飼育に非常に適しています。水量が多いほど水は汚れにくく、水質も安定しやすいですからね。
トロ舟は不透明なので、水槽のように横から見る「横見」はできません。しかし、ランチュウのような背中の美しさや、オランダシシガシラのような大型金魚の迫力を上から楽しむ「上見(うわみ)」には最適の容器です。
メダカも、鉢やボトルでも飼育できる、より手軽な生物です。特にメダカ飼育では「ろ過フィルター無し」での管理が試みられることがありますが、これには正しい理解が必要です。
「ろ過なし」管理の誤解
「ろ過なし」=「管理が不要(楽)」ということでは絶対にありません。これは、機械(フィルター)の力を使わない代わりに、水草や底砂に住むバクテリアの「生物浄化」能力に100%頼る、という意味なんです。
生物浄化の能力には限界があるため、ろ過フィルターが無い場合は、生体の数(メダカや金魚)を「ごく少なくすること」が必須条件となります。特に金魚は水を汚しやすいため、ろ過なしでの管理は非常に難易度が高くなります。
「ろ過なし」管理とは、機械に頼らず、植物と微生物の力だけで生態系を維持する、むしろ高度なバランス感覚を要求される管理方法なのです。
代替案としての睡蓮鉢ビオトープ

ここまで読んで、「うーん、本格的な池づくりは、費用、管理、リスクの面で自分には難しいかもしれない…」と感じた方もいるかもしれません。
でも、諦めるのはまだ早いです!池が持つ「生きた水辺の魅力」は、もっと小さなスケールでも、誰でも手軽に実現可能です。その最適な代替案が「睡蓮鉢(スイレンばち)ビオトープ」です。
睡蓮鉢ビオトープのススメ
陶器製の睡蓮鉢や、ちょっとおしゃれな植木鉢を使って、その小さな容器の中にメダカや水草を中心とした生態系を再現するんです。これなら、池づくりに必要な「大掛かりな防水工事」「必須機材(ポンプ)」「維持費(電気代)」「重大なリスク(水漏れ)」のほとんどを回避できます。
マンションのベランダなど、土のない場所でも「小さな水辺」を作れるのが最大の魅力ですね。
睡蓮鉢ビオトープの簡単な作り方
ビオトープの作り方は非常にシンプルです。
- 場所決め: (スイレンなど花を楽しむ植物を入れる場合は日向が必要ですが)メダカや水草が中心であれば、アオコや夏場の高水温を防ぐため、直射日光の当たりすぎない「日陰」や「半日陰」が管理しやすいです。夏場は「すだれ」などで日よけをしてあげるのも良いですね。
- 準備: 陶器製の睡蓮鉢や、好みの植木鉢(底穴が開いている場合は、専用の栓などで塞ぎます)を用意し、軽く水洗いして設置します。
- 底砂: 底砂(ソイルや赤玉土、または水洗いした砂利)を底に敷きます。ソイルは栄養豊富ですがいずれ崩れます。赤玉土は安価で通水性が良いですが、最初は少し水が濁るかもしれません。
- 水草: アナカリスやマツモ、浮草(ホテイアオイなど)を植え付けます。スイレンは別の植木鉢に植えてから、鉢ごと沈める方法が管理しやすくて簡単です。
- 水入れ: カルキを抜いた水(一晩汲み置きした水)を、底砂が舞い上がらないよう、鉢の7分目程度まで静かに注ぎます。
- 生体: 生体(メダカやアカヒレなど)を、まずは袋ごと水に浮かべて水温を合わせ、その後少しずつ鉢の水を混ぜて水質に慣らす「水合わせ」をしてから、ゆっくりと放したら完成です。
これだけでも、十分に「水辺のある暮らし」の癒しや「生態系とのふれあい」という、池がもたらす本質的な価値を感じられるかなと思います。
理想の庭に池を作るまとめ
庭に池を作るということは、単に「モノを設置する」のとは違って、「小さな生態系との関係を始める」ことなんだな、と私は思います。
その関係を長く、良好に保つためには、やはり事前の計画が全てと言っても過言ではありません。スタイルや場所の選定(特に日当たりと落ち葉のリスク回避)、工法の選択(DIYのリスクか、業者のコストか)、そして費用の計画(初期費用だけでなく、電気代などの維持費も)が重要です。
そして完成後は、害虫や悪臭の予防(=水の循環)、アオコ対策(=栄養と光の管理)といった、生き物と向き合う管理が待っています。特にDIYでの水漏れリスクは、覚悟しておくべき最大のトラブルですね。
もし、この記事を読んで不安が大きくなってしまったなら、まずは手軽な「睡蓮鉢ビオトープ」から「水辺のある暮らし」をスタートしてみるのも、とても賢明な選択です。
この記事が、あなたの「庭に池を作りたい」という素敵な夢を実現するための、最初の一歩を踏み出すお手伝いになれば、とても嬉しいです。