
こんにちは。お庭マエストロ、運営者の「なおと」です。
「子供のために、庭に砂場を作ってあげたいな」と考えること、ありますよね。自宅の庭なら、公園と違って周りの目を気にせず安全に、思う存分遊ばせてあげられますし、なにより子供の成長や知育にも良いと聞くと、親としてはぜひ用意してあげたくなります。
でも、いざ自宅の庭に設置しようとすると、「DIYって素人でもできる?大変かな?」「やっぱり既製品の蓋付きじゃないとダメ?」「一番心配なのは、猫の糞とかの衛生管理。どうしたらいいんだろう…」といった不安や疑問が次々と出てくるかなと思います。
それに、雑草対策のための防草シートの正しい敷き方や、雨の後の水はけ対策、そしていつか使わなくなった時の大量の砂の処分方法まで考えると、なかなか一歩が踏み出せない…という方も少なくないかもしれませんね。賃貸のベランダに置けるのかも気になるところです。
この記事では、そんな庭の砂場に関するあらゆる疑問や不安に、一つひとつお答えしていきます。DIYの具体的な方法から、既製品の賢い選び方、そして最も重要な衛生管理の全知識、意外と見落としがちな「砂の処分」という出口戦略まで、砂場を設置してから使い終わるまでのライフサイクル全体を、分かりやすく解説していきますね。
ポイント
- DIYと既製品(蓋付き)のメリット・デメリットと具体的な設置方法
- トキソプラズマなど、猫の糞害を防ぐための必須の衛生管理術
- 安全性で選ぶ「抗菌砂」など、砂の種類と特徴
- 設置後に後悔しないための、正しい砂の処分方法
庭に砂場を設置するメリットと方法
まずは、大変な面ばかりではなく、庭に砂場を設置することで得られる素晴らしい魅力と、具体的な2つの設置方法(DIYと既製品)について詳しく見ていきましょう。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知って、ご自宅の環境やライフスタイルに一番合う方法を見つけてみてくださいね。
砂遊びが育む子供の知育効果

庭に砂場があると、そこは子供にとって最高の遊び場になりますよね。単に「楽しい」というだけでなく、砂遊びは子供の成長にとって、ものすごく知育効果が高いと実感しています。
一番の理由は、砂には「決まった形」や「決まった遊び方」がないことです。だからこそ、子供たちは「今日は何を作ろうかな」「どうやったらもっと大きな山になるかな」「このトンネル、崩れないようにするにはどう掘ろう?」と、自ら考えて、工夫し、試行錯誤します。この一連のプロセスが、子供の能力を多角的にグングン伸ばしてくれるんですね。
砂遊びで鍛えられる主な能力
砂遊びを通じて、子供たちは遊びながら自然と様々な力を身につけていきます。
- 創造力・想像力
砂という素材を使って、お城やダム、ごちそうなど、頭の中にあるイメージを自由に形にする力。決まったおもちゃがないからこそ、想像力が刺激されます。 - 集中力・忍耐力
スコップで砂を運んで大きな山を築き上げたり、型抜きを繰り返したり。目標に向かってコツコツと地道な作業を続けることで、高い「集中力」や「忍耐力」が養われます。 - 論理的思考・科学的思考
「砂山を崩さずにトンネルを掘る」「水を混ぜたら砂は固まるけど、乾くと崩れる」といった遊びは、重力や砂の湿度、強度といった物理的な法則を感覚的に学び、試行錯誤する高度な知的活動なんです。
自宅の庭だからこそのメリット
こうした砂遊びのメリットは公園でも得られますが、自宅の庭にはさらに特別なメリットがあります。
- 安全性と自由度:親の目が届く範囲で、安全に遊ばせることができます。公園のように、他の子の目を気にして「おもちゃを取られちゃうかも…」と心配する必要もありません。
- 遊びの拡張性:おもちゃの持ち込みも自由です。ダンプカーやショベルカーを持ち込んで「建設現場ごっこ」に発展させたり、水を持ち込んで「泥遊び」にしたりと、子供の想像力次第で遊びが無限に広がります。
DIYで砂場を作る簡単な方法

「よし、家族のために砂場を作ってみよう!」と思い立った時、まず選択肢に挙がるのがDIY(自作)ですよね。DIYの最大の魅力は、何と言ってもコストを抑えられること、そして庭のスペースや形状に合わせて好きなサイズ・形に自由に設計できる柔軟性の高さです。
「でも、DIYなんて難しそう…」と思うかもしれませんが、準備するものは意外とシンプルですよ。
DIYに必要な資材・道具
まずは、ホームセンターなどで揃えられる基本的な資材と道具を見てみましょう。
<資材>
- 砂場の枠(フレーム)
木材(防腐・防虫処理済みのものがおすすめ)、レンガ、コンクリートブロック、インターロッキングなど。庭の雰囲気に合わせて選びましょう。 - 防草シート(最重要!)
砂の下から雑草が生えたり、虫が上がってきたりするのを防ぐために必須です。 - 固定ピン(U字ピン)
防草シートを地面に固定するためのピン。地面が柔らかい場合は長めのものを選ぶと抜けにくいですよ。 - ワッシャー(ピン押さえ)
固定ピンと一緒に使うと、シートを面で押さえられるため固定力が高まります。 - 防草シート用の補修テープ
シートの重ねしろや隙間を塞ぐために使います。
<道具>
- メジャー
- 金づち(ピン打ち用。ヘッドが大きいものが打ちやすいです)
- ハサミまたはカッター(防草シートのカット用)
- スコップ(地面を整地する場合)
枠の素材によっても雰囲気や難易度が変わりますね。木材ならナチュラルな雰囲気が出せますし、レンガやブロックなら置くだけでも形になるので手軽かもしれません。
費用は設置する広さや選ぶ資材にもよりますが、目安として5平米(約3畳)ほどのスペースに防草シートを敷設する場合、シートとピン、テープなどの費用は2,500円~8,000円程度が目安かなと思います。これに枠の材料費が加わります。所要時間は、整地から含めても大体2~3時間ほどあれば設置できるかと思います。
砂場作りは防草シートが重要
DIYの全工程の中で、私が「これだけは絶対に手を抜かないでください!」と一番強くお伝えしたいのが、防草シートの施工です。ここが砂場DIYの成功を左右すると言っても過言ではありません。
「どうせ砂を上から被せるんだから、いらないのでは?」と思うかもしれませんが、これを省略してしまうと、後で本当に後悔することになります。
- 砂場の下から、しぶとい雑草が突き抜けて生えてきて、管理が非常に大変になります。
- 地面と砂が直接触れることで、湿気がこもりやすくなり、不快な虫の発生源にもなってしまいます。
快適な砂場を維持するためにも、防草シートは必須です。そして、敷き方には2つの重要なコツがあります。
防草シートの重要ポイント
- シート同士は「最低10cmほど重ねて」敷設すること。(隙間を作らないため)
- その重ねた部分を、専用の「補修テープでしっかりと固定」し、ピン穴もテープで塞ぐこと。
この一手間が、後々の雑草や虫のストレスを劇的に減らしてくれます。防草シートの詳しい敷き方や選び方については、別の記事でも詳しく解説しているので、DIYを検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
蓋付き既製品の選び方

「DIYも魅力的だけど、正直ちょっと時間も自信もないかも…」という方には、市販されている「既製品の砂場キット」が断然おすすめです。
既製品の最大のメリットは、なんといってもその設置の手軽さにあります。商品によっては、組み立て不要で、箱から出して庭に置くだけ、本当に2~3分で設置が完了するものまでありますからね。
また、子供が安全に遊ぶことを大前提に設計されているので、角が丸く加工されていたり、有害物質を含まない素材が使われていたりと、安全性への配慮もバッチリです。
そして、私が既製品を選ぶ上で最も重要だと考えている機能が、「蓋付き」モデルが豊富なことです。これは後の章(衛生管理)で詳しく触れますが、砂場を安全に維持するため(特に猫の糞害対策)において、蓋はほぼ必須のアイテムだと私は考えています。
既製品のデメリットも知っておこう
もちろん、既製品だからといって良いことばかりではありません。デメリットもしっかり把握しておきましょう。
- コスト:DIYに比べると、当然ですが費用は高くなる傾向があります。
- デザインの制約:サイズやデザイン、色が限定されるため、お庭の景観や設置したいスペースにピッタリ合うものが見つからない場合もあります。
カインズなどのホームセンターや、コストコなどでも砂場キットが取り扱われることがありますが、商品は入れ替わりが早いので、事前に在庫を確認するのが良さそうですね。
木製とプラスチック製の比較
既製品を選ぶとなった時、多くの人が悩むのが「素材」です。主流は「プラスチック製」と「木製」の2タイプですが、それぞれに一長一短がありますよ。
カラフルで手軽な「プラスチック製」
アメリカの「リトルタイクス(Little Tikes)」社のカメ型サンドボックスや、「STEP2」社のカニ型サンドボックスに代表されるような、カラフルで子供の目を引く可愛いデザインが特徴です。
メリットは、その軽さと手軽さですね。軽量なので設置や移動が容易で、お掃除の時も楽です。プラスチックなので汚れても水で丸洗いできますし、モデルによっては水を張って「水遊び兼用」として使えるのも嬉しいポイントです。
一方で、デメリットとしては、プラスチック特有の経年劣化(直射日光による色あせや、冬場の割れなど)が考えられます。また、そのカラフルなデザインが、お庭の景観とちょっと合わない…と感じる場合もあるかもしれません。
庭になじむ「木製」
一方、木製キットは、天然木(杉など)や無塗装の素材感が、お庭の景観に良くなじむのが最大の魅力です。
そして、木製モデルには、単なる「砂遊びの場」を超えた、非常に合理的で優れた機能を持つものが多いんです。私が特に注目しているのは、「蓋がベンチになる」タイプです。
これは、
- 猫除け・雨除けとして砂場を守る(衛生管理)
- 親が座って子供を見守るための休憩場所になる
- 使わない時は蓋を閉じてベンチとして省スペースに使える
という3つの課題を1台で同時に解決してくれる、本当に賢いデザインだなと思います。
また、木製キットの中には、あえて「底板のない」設計になっているものも多くあります。これは、雨水などが自然に地面に抜けていくため、砂場の水はけを良くするのに非常に役立ちますよ。
デメリットとしては、プラスチック製より高価な傾向があること、そして木材なので重く、一度設置すると移動が困難な点が挙げられます。
【比較表】プラスチック製 vs 木製 砂場キット
| 比較項目 | プラスチック製 | 木製 |
|---|---|---|
| 代表製品 | リトルタイクス(カメ型)、STEP2(カニ型) | 天然木砂場キット、FIELD PARTNERなど |
| 特徴 | 軽量、カラフル、丸みを帯びたデザイン | 天然木、無塗装、庭になじむデザイン |
| 蓋の機能 | 専用の被せる蓋(猫除け、雨除け) | 蓋がベンチになるタイプが多い |
| メリット | ・移動が容易 ・水遊び兼用可 ・掃除がしやすい | ・庭の景観を損なわない ・蓋がベンチになり親も座れる ・底板なしタイプは水はけが良い |
| デメリット | ・経年劣化(色あせ、割れ) ・デザインが庭と合わない場合がある | ・重い(移動が困難) ・木材のメンテが必要な場合がある ・プラスチック製より高価な傾向 |
賃貸ベランダに置ける砂場

「うちは賃貸マンションやアパートだから、庭がなくて…」と諦めている方もいるかもしれません。ですが、小型・軽量でコンパクトなプラスチック製の砂場であれば、ベランダに設置することも十分可能です。
最近では、ベランダでの使用も想定された小さなサイズのものや、砂を入れた状態でも大人2人いればなんとか動かせるような軽量モデルも販売されていますね。
ただし、戸建ての庭に設置するのとはわけが違い、共同住宅であるベランダに設置する場合は、細心の注意が必要です。
ベランダ設置で必ず守るべき注意点
トラブルを避けるために、以下の点は必ず確認・徹底してください。
- 管理規約の確認:まず大前提として、お住まいのマンション・アパートの管理規約で、ベランダの使用細則(重量制限や、置いてはいけない物など)を必ず確認してください。
- 蓋付きを選ぶ:砂が風で飛散して、お隣さんのベランダを汚してしまうのは絶対に避けなければなりません。遊ばない時はもちろん、遊んでいる最中でも強風時は中断するなど、必ず蓋付きのものを選び、砂の飛散防止を徹底してください。
- 排水溝の詰まり:砂がベランダの排水溝に流れると、詰まりの原因となり、階下への水漏れなど大惨事につながる可能性があります。水遊びは避け、掃除の際も砂が流れないよう細心の注意が必要です。
ルールとマナーを守って、安全に楽しむことが何よりも大切ですね。
庭に砂場で後悔しない衛生管理と処分
さて、砂場の設置方法が決まったら、次は「維持管理」と「将来の片付け」についてです。砂場を設置した後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人の多くが、この2つの問題に直面します。ここでは、最も重要な「衛生管理」のリスクと具体的な対策、そして「砂の処分」という見落としがちな最大の難関について、しっかり解説していきますね。
最大のリスクは猫の糞害
庭の砂場設置を考える上で、絶対に避けて通れない、最大の懸念事項が衛生問題です。特に深刻なのが、近所の野良猫などによる糞尿の被害ですね。
これは単に「臭い」「汚い」「片付けが不快」といった気分の問題ではありません。猫のフンには、家族、特に子供や妊婦さんの健康に深刻な影響を与えかねない、重大な医学的リスクが含まれているんです。
トキソプラズマ感染症の脅威
猫のフン(特に初めて感染した子猫のフン)に含まれている可能性があるものに、「トキソプラズマ」という寄生虫がいます。このトキソプラズマは、健康な大人が感染しても無症状か、軽い風邪のような症状が出る程度がほとんどです。しかし、子供や、特に妊娠中の女性にとっては非常に危険な存在です。
【特に注意】妊婦さんへの深刻な影響
万が一、妊娠中の女性が(特に妊娠初期から中期にかけて)トキソプラズマに初めて感染すると、胎盤を通じてお腹の赤ちゃんにも感染し、「先天性トキソプラズマ症」を引き起こすリスクがあるとされています。
その結果、産まれてくる子供に視力障害、脳水腫(水頭症)、精神・運動機能障害などが生じる可能性が指摘されています。また、妊娠前期の感染では、流産や早産の原因ともなり得ます。
さらに深刻なのは、この寄生虫の卵(オーシスト)の生命力です。フンと共に排出された後、土や水中で「約1年半」ものあいだ、感染力を保ち続けることが知られています。一度汚染されてしまうと、簡単にはリセットできないんです。
こうした深刻な健康リスクの存在こそが、「砂場には蓋が必要不可欠だ」と私が強く主張する最大の理由です。砂場の「蓋」は、快適性のためのオプションではなく、家族の健康を守るための「必須の安全装置」に他なりません。
もちろん、健康に関する情報は非常にデリケートであり、リスクの感じ方には個人差があります。ご不安な点や、ご自身が抗体を持っているか(既往感染があるか)などは、かかりつけの産婦人科医など専門家にご相談くださいね。
砂場の水はけと湿気対策
猫の糞害対策と並んで、砂場の衛生管理で非常に重要なのが、雨水対策、つまり「水はけ」の管理です。
砂場に雨水が溜まり、水はけが悪いままジメジメとした状態が続くと、そこは雑菌やカビ、そして不快な虫たち(クモ、ハエ、ナメクジなど)にとって格好の温床になってしまいます。せっかくの楽しい砂場が、不衛生な環境になっては元も子もありませんよね。
そうならないために、以下のような対策が考えられます。
- 蓋をする(物理的防御):一番シンプルで確実な方法です。雨が降る前に蓋をして、砂が濡れるのを物理的に防ぎます。リトルタイクスのようなプラスチック製の蓋は、雨除けとしても非常に優秀です。
- 設置場所の整地(DIY):DIYで設置する場合、設置場所の地面自体に、雨水桝や排水溝へ向かう「なだらかな傾斜」をつけて整地しておくと、水が溜まりにくくなります。
- 底の構造を工夫する(DIY・既製品):DIYの場合は、砂を入れる前に底に砂利を一層敷くことで、水はけを改善できます。また、前述の通り、木製キットの中にはあえて「底板のない」設計のものがあり、水が自然に地面に抜けていくため水はけが良いです。
- 清掃と風通し(環境整備):砂場の中や周辺の落ち葉は、湿気を保ち、虫の隠れ家になります。こまめに掃除しましょう。また、砂場周辺の庭木の枝葉が覆いかぶさっていると、日当たりや風通しが悪くなり、湿気の原因になります。
風通しを良くして害虫予防
砂場周りの庭木を適切に剪定して風通しを良くすることは、砂場を早く乾燥させるだけでなく、害虫の発生を予防する上でも非常に効果的です。お庭全体の環境整備の一環として、ぜひ取り組んでみてくださいね。
砂の種類と抗菌砂の選び方
砂場の「枠」(本体)の準備ができたら、次はいよいよ中身である「砂」の選定です。公園の砂と異なり、家庭用の砂は「安全性を購入する」という意識がとても大切かなと思います。衛生管理の第一歩ですね。
市販されている砂場の砂は、主に「抗菌砂」「焼砂」「あそび砂」の3種類に大別されます。それぞれの特徴を知っておきましょう。
抗菌砂(セキュリティーサンド)
人体には無害な特殊な抗菌材(銀イオンなど)が配合されており、砂場に潜む可能性のある約130種類以上の病原菌や大腸菌などの繁殖を抑制する効果が期待できる砂です。衛生面を最重要視する場合の、持続的な「予防的」な対策として最適です。ただし、効果が永続するわけではなく、価格も3種類の中で最も高価な傾向があります。
焼砂(ファイヤーサンド)
砂を高温(数百℃)で加熱殺菌処理したものです。製造時点で殺菌されているため非常に清潔であり、「即時的」な安全性が確保されています。価格は抗菌砂よりは少し安い傾向です。ただし、抗菌効果は持続しないため、使用開始後に猫のフンなどで汚染されると、そこから雑菌が繁殖する可能性は残ります。
あそび砂(遊び砂)
砂場で遊ぶために、粒の大きさや(川砂や海砂など)を選別・洗浄した一般的な砂です。殺菌・抗菌処理が施されていない場合が多いため、価格は最も安価な傾向にあります。その分、衛生管理は完全に使う側の責任となります。
【比較表】砂場用「砂」の種類と安全性・価格の目安
| 砂の種類 | 特徴 | 衛生(メリット) | 懸念点(デメリット) | 価格目安(15kgあたり) |
|---|---|---|---|---|
| 抗菌砂 | 特殊抗菌材を配合 | 菌の繁殖を抑制する。 予防的な衛生対策。 | 価格が最も高い。 | 約2,000円~ |
| 焼砂 | 高温で加熱殺菌処理 | 製造時点で殺菌済み。 即時的な安全性。 | 抗菌効果はないため、 使用開始後に汚染されると雑菌繁殖の可能性。 | 約1,500円~ |
| あそび砂 | 一般的な遊び砂 | 粒が細かく、遊びやすい。 価格が安価。 | 殺菌・抗菌処理がされていない場合、 衛生管理は使用者に委ねられる。 | 約1,000円~ |
※価格はあくまで目安です。
これらの砂は、カインズ、DCMグループなどの大型ホームセンターの園芸・資材コーナーや、楽天市場、Amazon、モノタロウなどのオンラインストアで購入可能です。砂は1袋15kg~20kgと、とてつもなく重いため、自宅の玄関先まで配送してもらえるオンラインストアの利用は、非常に現実的で賢い選択かなと思います。
必要な砂の量は?
必要な砂の量は、設置する砂場の「縦 × 横 × 深さ」で算出します。ただし、後の章で詳しく説明しますが、砂の処分は非常に困難です。そのため、一度に最大量を入れるのではなく、まずは子供が遊べる必要最小限の量(深さ10~15cm程度)から始め、様子を見ながら調整することをおすすめします。「入れすぎない」ことも、管理の上で重要です。
砂場の砂の正しい処分方法
子供の成長は早いもので、あれだけ夢中になって遊んでいた砂場も、いつかは不要になる時が必ず来ます。
しかし、砂場の「終わり方」は、設置する時以上に困難な問題をはらんでいます。これは、砂場設置を検討するすべての人が、設置前に必ず知っておくべき、最大の「隠れたコスト」だと私は考えています。
大前提として、一度私有地(自宅の庭)で使用した砂や土は、「自然物」ではなく「産業廃棄物」または「自治体が回収しないゴミ」として扱われるため、処分が非常に困難です。
【絶対禁止】不法投棄は犯罪です
「自然のものだから」といって、近所の山や公園、川、空き地などに捨てる行為は、廃棄物処理法違反(不法投棄)にあたる犯罪行為です。法律で厳しく罰せられます。絶対に行ってはいけません。
では、どうすれば正規に処分できるかというと、これが本当に難しいんです。
- 自治体でのゴミ回収:ほとんどの自治体では、土や砂を「処理困難物」としており、ゴミとして回収していません(燃えないゴミなどでは出せません)。
- ホームセンターでの回収:コメリ、カインズホーム、コーナン、DCMグループなど、多くの大手ホームセンターでは、土の回収サービスを行っていません。(※一部店舗や、特定の商品購入時のレシートがある場合など、非常に厳しい条件付きで例外的に回収しているケースもゼロではありませんが、基本的にはNGと考えてください)。
つまり、「捨てる」こと自体が非常に難しく、もし専門の不用品回収業者や残土処理業者に依頼するとなると、高額な処分費用がかかる可能性があります。
最善の策は「捨てない」=「再利用(アップサイクル)」

砂の処分がこれほど困難である以上、最善の策は「捨てない」こと、すなわち「その場で再利用(アップサイクル)」することです。
最も合理的で、私が推奨する活用法は、「花壇」や「家庭菜園」に転用することです。特に、第2章で触れた「木製の砂場キット」を使用していた場合、そのメリットが最大限に発揮されます。
砂を一部(または全部)取り除き、その残った枠(ガーデンボックス)の中に培養土や腐葉土を入れるだけで、そのまま立派な「花壇」や「レイズドベッド(立ち上げ花壇)」として再利用できるんです。
この「跡地活用」という長期的な視点から見ると、処分に困るプラスチック製よりも、花壇に転用できる木製キットの方が、持続可能で合理的な選択であると私は考えています。
土の処分方法については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
衛生管理で庭に砂場を楽しもう

ここまで、庭に砂場を設置する方法から、そのメリット、そして維持管理の現実的な課題まで、詳しくお伝えしてきました。
特に衛生管理のセクションでは、トキソプラズマのリスクなど、少し怖い話もしてしまったかもしれません。ですが、それは「庭に砂場は危険だからやめるべきだ」と言いたいわけでは決してありません。むしろ逆で、「リスクを正しく知り、適切な対策さえ講じれば、庭の砂場は最高の遊び場になる」と私は心から思っています。
専門業者のように、高圧温水殺菌システムを導入したり、6ヶ月ごとに砂を全交換したりするのは、家庭での運用ではコスト的にも労力的にも現実的ではありませんよね。
ですから、家庭でできる現実的な管理として、まずは以下の2点を徹底することが、安全で楽しい砂場を維持する鍵かなと思います。
家庭でできる「砂場・衛生管理」2大原則
- 「蓋」の徹底(物理的防御): 遊ばない時は、「絶対に」「必ず」蓋を閉めること。これが、汚染の最大原因である猫の糞尿と、湿気の原因である雨水の侵入を物理的にシャットアウトする、最も簡単で最も効果的な対策です。
- 「天日干し」の習慣化(メンテナンス): 天気の良い休日には、砂をスコップで掘り返し、砂の内部まで日光(紫外線)に当てて「天日干し(日光消毒)」をしましょう。そのついでに、紛れ込んだ落ち葉や石、ゴミなどを取り除いてあげてください。
これらの対策をしっかり行い、リスクを最小限に抑えながら、安全で楽しい「おうち砂場」ライフを、お子さんと一緒に満喫してくださいね。