狭い庭にタイルデッキを設置したいけれど、スペースの問題や費用面で後悔しないか不安に感じていませんか?
特に、リクシル製品の口コミを見ると良い評判もあれば、後悔したという声もあり、判断に迷うかもしれません。
おしゃれなタイルテラスを実現するための、おすすめタイルの選び方や、プライバシーを守る目隠し、快適性を高める屋根の後付けの可能性についても気になるところです。
また、具体的な広さとして10畳を想定した場合の費用や、その詳しい内訳まで知っておきたい、という方も多いでしょう。
この記事では、狭い庭でのタイルデッキ計画で失敗しないためのポイントを、具体的な費用からデザインのコツまで網羅的に解説します。
ポイント
- 狭い庭にタイルデッキを設置する際のリアルな後悔ポイント
- タイルデッキの具体的な費用相場とその内訳
- 後悔しないためのおしゃれなデザインとタイルの選び方
- 目隠しや屋根を後付けして快適性を高める方法
狭い庭のタイルデッキで失敗しない基礎知識
- タイルデッキ設置での後悔ポイント
- リクシルタイルデッキの後悔した点は?
- 設置経験者のリアルな口コミ
- 汚れが目立ちにくいおすすめタイル
- おしゃれなタイルテラスにするコツ
タイルデッキ設置での後悔ポイント
タイルデッキは魅力的ですが、計画段階での見落としが原因で後悔につながるケースも少なくありません。
特に狭い庭では、一つ一つの選択が空間の印象を大きく左右します。
ここでは、よくある後悔ポイントを事前に把握し、対策を立てていきましょう。
よくある後悔ポイント5選
- 夏は想像以上に熱く、冬は冷たい
タイルは蓄熱性が高いため、夏場の直射日光で表面が高温になり、裸足で歩けないほどになることがあります。逆に冬は底冷えするため、活用できる季節が限られてしまうという声があります。 - 雨の日に滑りやすい
タイルの種類によっては、表面が滑らかで雨に濡れると非常に滑りやすくなります。特にお子様や高齢のご家族がいる場合は、転倒のリスクを考慮する必要があります。 - 完成したら思ったより狭く感じる
図面では広く見えても、実際に家具を置くと動線が確保できず、窮屈に感じることがあります。特に狭い庭では、高さが出ることによる圧迫感も後悔の原因になりがちです。 - タイルの色選びで汚れが目立つ
白系のタイルは泥汚れが、黒系のタイルは乾いた土汚れや砂埃が目立ちやすく、掃除の手間が増えてしまったという失敗例です。 - 排水計画の不備で水たまりができる
タイルデッキは水を通さないため、しっかりとした勾配や排水設備がないと、雨後に水たまりができてしまいます。コケやカビの原因にもなり、見た目も損なわれます。
これらの後悔を避けるためには、ライフスタイルに合わせた素材選びと、経験豊富な専門業者との入念な打ち合わせが不可欠です。
見た目のデザイン性だけでなく、安全性やメンテナンス性、そしてご自身の庭でどのように過ごしたいかを具体的にイメージすることが成功の鍵となります。
「こんなはずじゃなかった…」とならないために、デメリットをしっかり理解しておくことが大切ですね。
特に狭い庭の場合、圧迫感が出ないような高さ設定や色選びが重要になります。
リクシルタイルデッキの後悔した点は?
※出典:ガーデンプラス
タイルデッキを検討する際、多くの方が候補に挙げるのがLIXIL(リクシル)製品です。
高い品質と豊富なデザインで人気ですが、一方で「リクシルを選んで後悔した」という声も聞かれます。
その理由を理解し、ご自身の計画に活かすことが重要です。
まず、リクシルのタイルデッキには大きく分けて2つの種類があることを知っておきましょう。
リクシルのタイルデッキ2つのタイプ
- 規格品『タイルデッキ』:アルミ製のフレームの上にタイルを設置するタイプ。
ウッドデッキのように施工が早く、リビングの床と高さを合わせやすいのが特長です。
ただし、選べるタイルのデザインが限られている点がデメリットとして挙げられます。 - タイルを使った『テラスデッキ』:コンクリートの下地を作り、その上にお好みのタイルを貼る一般的な工法。リクシル製の豊富なタイルから自由に選べるためデザインの自由度が高いですが、施工に時間とコストがかかり、リビングとの段差もできやすいです。
リクシル製品で聞かれる後悔の声と対策
実際にリクシル製品を選んだ方から聞かれる後悔の声は、製品そのものの問題というより、製品の特性を理解していなかったり、施工計画が不十分だったりするケースが多いようです。
- 後悔点①:思ったより熱くなる・滑る
これはリクシル製品に限らずタイル全般の特性ですが、高機能なタイルでも限界はあります。
対策:日除けとしてシェードやオーニングを計画する、滑り止め性能(防滑性)の高い「マイクロガードフロア」シリーズなどを選ぶことが有効です。 - 後悔点②:タイルが割れてしまった
外装用の磁器質タイルは非常に頑丈ですが、重量物を落とすなどの強い衝撃で割れる可能性はあります。
対策:万が一割れても部分的に補修・交換が可能です。施工時に予備のタイルを数枚保管しておくと安心でしょう。 - 後悔点③:リビングとの段差が気になる
一般的なコンクリート下地の工法では、雨水の室内への侵入を防ぐため、サッシ下よりも10cm程度下げて施工するのが基本です。
対策:段差をなくしたい場合は、施工が早く段差を解消しやすい規格品の『タイルデッキ』を検討するか、コンクリート下地の場合でも排水用のグレーチングを設置する方法があります。ただし、追加費用がかかる点には注意が必要です。
このように、後悔の多くは事前の計画と製品知識で防ぐことができます。
リクシル製品はバリエーションが豊富だからこそ、ショールームで実物を確認したり、施工業者にメリット・デメリットを詳しく確認したりすることが大切です。
設置経験者のリアルな口コミ
タイルデッキを設置した方々のリアルな口コミは、カタログだけではわからない使用感を知る上で非常に参考になります。
ここでは、肯定的な意見と否定的な意見の両方を見ていきましょう。
満足している方の口コミ
- 「ウッドデッキと違って腐食や色褪せの心配がなく、メンテナンスが本当に楽です。汚れてもデッキブラシで水洗いするだけで綺麗になるので、気軽にバーベキューを楽しめます。」
- 「リビングの延長として空間が広がり、見た目に高級感が出ました。友人を招いてお茶をするのが楽しみになっています。」
- 「雑草対策に悩んでいましたが、タイルデッキにしてから草むしりの手間が一切なくなり、ストレスが減りました。子供が裸足で遊んでも安全です。」
後悔している方の口コミ
- 「予算を少しオーバーして設置しましたが、思ったよりも使う頻度が低かったです。春と秋の気候が良い時期しか活用できず、コストパフォーマンスを考えると複雑な気持ちです。」
- 「排水の勾配が甘かったのか、雨が降ると一部に水たまりができてしまいます。業者選びをもっと慎重にすればよかったと後悔しています。」
- 「狭い庭に設置したため、思った以上に圧迫感が出てしまいました。タイル自体は気に入っていますが、庭全体が狭く見えるようになってしまったのが残念です。」
口コミを分析すると、成功の鍵は「目的の明確化」と「信頼できる業者選び」にあることがわかります。
タイルデッキで何をしたいのか、そのためにはどのくらいの広さが必要か、そしてその計画を正確に形にしてくれる業者を見つけられるかが、満足度を大きく左右するようです。
特に、「思ったより使わなかった」という意見は重要です。
ご自身のライフスタイルを振り返り、本当に屋外で過ごす時間を求めているのか、それともメンテナンスフリーの庭を求めているのか、設置の目的をはっきりさせておくことが後悔を防ぐ第一歩と言えるでしょう。
汚れが目立ちにくいおすすめタイル
タイルデッキを美しく保つためには、汚れが目立ちにくいタイルを選ぶことが非常に重要です。
せっかくおしゃれな空間を作っても、汚れが気になってしまっては魅力が半減してしまいます。
一般的に、最も汚れが目立ちにくいのは「中間色」で「少し模様やムラのある」デザインのタイルです。具体的には、以下のような特徴を持つタイルがおすすめです。
汚れが目立ちにくいタイルの特徴
- 色:ベージュ、ライトグレー、ブラウン系が最適です。これらの色は、土や砂、ホコリといった自然な汚れの色に近いため、汚れが付着しても同化して目立ちにくくなります。
- デザイン:無地でのっぺりしたタイルよりも、岩肌調や木目調、コンクリート調など、自然な色ムラや模様が入っているものがおすすめです。汚れが模様の一部のように見え、気になりにくくなります。
- 質感:表面がツルツルしたものより、少しザラザラした質感(防滑性のあるタイプ)の方が、水垢などが目立ちにくい傾向があります。
色選びの注意点
逆に、避けた方が無難なのは真っ白や真っ黒のタイルです。
- 白・アイボリー系:清潔感があり空間を明るく見せる効果がありますが、靴裏の泥汚れや落ち葉のアクなどが付くと非常に目立ちます。
また、夏の照り返しが強くなるというデメリットもあります。 - 黒・ダークグレー系:モダンで高級感がありますが、乾いた土汚れや砂埃が白っぽく浮き出て見え、かえって目立ちます。
また、夏場は熱を吸収しやすく、表面温度が非常に高くなるため注意が必要です。
豆知識ですが、タイルの隙間を埋める目地の色も重要です。
目地は汚れが溜まりやすい部分なので、タイルの色よりもワントーン暗いグレーなどを選ぶと、汚れが目立ちにくくなり、メンテナンスが楽になりますよ。
最終的には、建物の外壁やサッシの色との調和も考えながら、サンプルを取り寄せて屋外の自然光の下で確認することが失敗しないためのコツです。
小さなサンプルだけでなく、可能であればショールームで広い面積に施工された状態を見て、全体の印象を掴むことをおすすめします。
おしゃれなタイルテラスにするコツ
狭い庭でも、いくつかのポイントを押さえることで、圧迫感がなく開放的でおしゃれなタイルテラスを作ることが可能です。
デザインの工夫で、空間を広く見せたり、オリジナリティを出したりしてみましょう。
1. タイルのサイズと貼り方で広く見せる
空間の印象は、タイルの大きさと貼り方で大きく変わります。
- 大判タイルを使う:狭い空間には、60cm角などの大判タイルがおすすめです。目地の数が少なくなるため、床面がすっきりと見え、空間に広がりを感じさせます。
- 斜め(四半貼り)に貼る:タイルを斜め45度に貼る「四半貼り(しはんばり)」は、視覚的な奥行きを生み出し、空間を広く見せる効果があります。
- 明るい色を選ぶ:前述の汚れの問題はありますが、空間を広く見せる効果が最も高いのは明るい色のタイルです。汚れが目立ちにくい中間色の範囲で、できるだけ明るいトーンを選ぶと良いでしょう。
2. 形状に変化をつける
単調な四角形ではなく、デザインに少し変化を加えるだけで、ぐっとおしゃれになります。
- ステップやエッジを曲線にする:デッキの角や庭に下りるステップ部分を曲線(アール)にすると、柔らかく優しい印象になります。
直線的な建物との対比が生まれ、デザインのアクセントにもなります。 - 異素材と組み合わせる:タイルデッキの周りをレンガで縁取ったり、一部に洗い出しや自然石を組み合わせたりすると、単一素材よりも表情豊かな空間になります。
3. 照明計画で夜の表情を演出する
夜間のライティングは、日中とは全く違う幻想的な雰囲気を作り出します。
- フットライトを埋め込む:タイルデッキの床面やステップの側面にフットライトを埋め込むと、足元を安全に照らしながら、高級感のある空間を演出できます。
- 植栽をライトアップする:デッキの周りに植えたシンボルツリーなどを下からライトアップすると、光と影のコントラストが生まれ、立体感のあるナイトガーデンを楽しめます。
最近では、リクシルの規格品『タイルデッキ』のように、デッキの下に間接照明を仕込める製品もあります。
浮遊感のあるモダンなデザインにしたい場合におすすめです。
これらのコツを参考に、単なる「床」としてではなく、庭全体のデザインの中心としてタイルテラスを計画することが、おしゃれな空間づくりの鍵となります。
狭い庭にタイルデッキを設置する費用とポイント
- タイルデッキの費用内訳を解説
- 広さ別に見る10畳の費用相場
- プライバシー確保の目隠し後付け
- 快適性が上がる屋根の後付け
- 狭い庭のタイルデッキ成功の鍵
タイルデッキの費用内訳を解説
タイルデッキの費用は、単にタイルの価格だけでなく、様々な工事費の合計で決まります。
見積もりを見たときに慌てないよう、どのような項目で構成されているのか、その内訳をしっかり理解しておきましょう。
費用は大きく分けて「本体工事費」と「付帯工事費(オプション)」に分かれます。
分類 | 工事項目 | 内容 | 費用目安(/㎡) |
---|---|---|---|
本体工事費 | 下地コンクリート工事 | タイルを貼るための基礎となるコンクリート土間を造成する工事。掘削、砕石、ワイヤーメッシュ、コンクリート打設などを含みます。 | 7,000円~12,000円 |
タイル本体 | 使用するタイルの材料費。国産の標準的なものから、輸入品や大判タイルなど様々です。 | 8,000円~30,000円 | |
タイル貼り付け・目地工事 | 職人がタイルを1枚ずつ貼り、隙間に目地材を詰める技術料です。 | 7,000円~10,000円 | |
諸経費 | 現場管理費や廃材処分費など。工事費全体の5~10%程度が一般的です。 | 工事費による | |
付帯工事費 | ステップ(階段)設置 | 庭に下りるための階段を作る費用。段数や形状によって変動します。 | 30,000円~/1段 |
グレーチング設置 | リビングとの段差をなくすための排水溝設備。 | 50,000円~/m | |
既存物の撤去・処分費 | 既存のウッドデッキや植栽などを撤去する場合に発生します。 | 現地調査後見積もり |
上記の単価はあくまで目安です。
デッキの高さ(土の量)、施工場所への重機の搬入可否、土地の形状など、現場の状況によって費用は大きく変動します。
特に、狭小地で重機が入れず手作業での土運びが必要になる場合は、人件費が割高になる傾向があります。
正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から相見積もりを取り、項目ごとに内容を比較検討することが不可欠です。
「一式」と記載されている見積もりではなく、上記のように詳細な内訳を提示してくれる誠実な業者を選びましょう。
広さ別に見る:10畳の費用相場
タイルデッキの費用を具体的にイメージするために、一般的な広さである「10畳」の場合の費用相場を見ていきましょう。
10畳は約16.5平方メートルに相当します。
前述の費用内訳を基に計算すると、10畳(16.5㎡)のタイルデッキを設置する場合の費用相場は、およそ60万円~90万円程度がひとつの目安となります。
10畳(16.5㎡)の費用シミュレーション
- 下地工事費:10,000円/㎡ × 16.5㎡ = 165,000円
- タイル本体(標準品):10,000円/㎡ × 16.5㎡ = 165,000円
- タイル貼り付け費:8,000円/㎡ × 16.5㎡ = 132,000円
- 小計:462,000円
- 諸経費(10%):46,200円
- 合計(税抜):約51万円~
ここにステップの設置や、グレードの高いタイルを選ぶと、費用はさらに上がっていきます。
広さによる価格変動
タイルデッキは、面積が小さければ単価が割高に、広ければ割安になる傾向があります。
これは、重機の回送費や職人の人件費など、面積に関わらず一定にかかる固定費があるためです。
参考として、他の広さの費用相場も見てみましょう。
広さ | 面積(目安) | 費用相場 | 用途の例 |
---|---|---|---|
3畳 | 約5㎡ | 25万円~40万円 | 物干しスペース、縁側のような使い方 |
6畳 | 約10㎡ | 40万円~65万円 | テーブルと椅子2脚を置ける広さ |
10畳 | 約16.5㎡ | 60万円~90万円 | 4人掛けテーブルを置き、バーベキューも可能 |
やはり、ある程度の広さを確保しようとすると、まとまった費用が必要になりますね。
ご自身の庭で「何をしたいか」を明確にし、それに必要な最低限の広さを見極めることが、予算内で満足度の高いタイルデッキを作るコツです。
費用を抑えたい場合は、タイルのグレードを見直す、ステップの形状をシンプルにする、DIYできる部分は自分で行うなどの工夫が考えられます。ただし、基礎工事などの専門的な部分は、後々のトラブルを防ぐためにも必ずプロに任せるようにしましょう。
プライバシー確保の目隠し後付け
せっかくタイルデッキを作っても、道路や隣家からの視線が気になっては、心からリラックスすることができません。
特に住宅が密集しているエリアでは、プライバシー対策は必須と言えるでしょう。
目隠しは後付けも可能なので、タイルデッキ完成後に実際の視線を確認してから設置を検討するのも一つの方法です。
後付けできる目隠しの種類と特徴
目隠しには様々な種類があり、それぞれデザイン性や費用、目隠し効果のレベルが異なります。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 費用目安 |
---|---|---|---|---|
目隠しフェンス | アルミ製や樹脂製の板材を隙間なく、または狭い間隔で設置するフェンス。 | ・デザインや色が豊富 ・メンテナンスが楽 ・完全に視線を遮れる |
・圧迫感が出やすい ・風通しが悪くなる |
20,000円~/m |
植栽(生垣) | トキワマンサクやシマトネリコなど、常緑樹を植えて壁のようにする。 | ・圧迫感が少ない ・見た目が自然で美しい ・季節感を楽しめる |
・剪定など手入れが必要 ・目隠し効果が出るまで時間がかかる ・虫がつく可能性がある |
5,000円~/m |
デザインウォール(門壁) | タイルや塗り壁で仕上げた壁を設置する。 | ・デザイン性が高い ・完全に視線を遮れる ・重厚感・高級感がある |
・費用が高い ・圧迫感が最も出やすい ・一度作ると撤去が困難 |
50,000円~/㎡ |
最近では、部分的に視線を遮りつつ光や風を通すルーバータイプのフェンスも人気です。
完全に閉鎖的な空間にしたくない場合におすすめのデザインです。
狭い庭の場合、高さのあるフェンスや壁で全体を囲ってしまうと、強い圧迫感が出てしまいます。
視線が気になる部分だけをピンポイントで隠したり、フェンスと植栽を組み合わせたりすることで、開放感を保ちながらプライバシーを確保するのが成功のポイントです。
どこからの視線が気になるのかを正確に把握し、最適な方法を選びましょう。
快適性が上がる屋根の後付け
タイルデッキに屋根を設置することで、活用の幅は格段に広がります。夏の強い日差しや突然の雨を気にせず過ごせる空間は、まさに「もう一つのリビング」。屋根も目隠し同様に後付けが可能なため、ライフスタイルの変化に合わせて検討することができます。
後付けできる屋根の種類と特徴
テラスに設置する屋根には、主に3つのタイプがあります。
- テラス屋根
最も一般的なタイプで、アルミのフレームにポリカーボネートなどの屋根材を取り付けたものです。
日差しを和らげ、雨を防ぐ基本的な機能を備えています。
屋根材の色によって日差しのカット率を選べたり、熱線を遮断する高機能なタイプもあります。
急な雨でも洗濯物を守れるため、物干しスペースとしても活用したい場合に最適です。
費用目安:15万円~ - オーニング(開閉式テント)
布製のキャンバスを必要な時だけ張り出して日除けにするタイプです。
手動または電動で開閉でき、使わないときは収納して開放感を確保できるのが最大のメリット。
おしゃれなカフェのような雰囲気を演出でき、デザイン性も高いです。
ただし、強風時には破損を防ぐために収納する必要があり、雨除けとしての機能はテラス屋根に劣ります。
費用目安:20万円~ - シェード
高密度ポリエチレンなどの布を張り、日差しを遮るアイテムです。柱を立てて設置する本格的なものから、建物の壁やフェンスを利用して手軽に取り付けられるものまで様々。
最もコストを抑えて日除け対策ができる方法です。
UVカット機能や撥水機能を持つ製品もありますが、恒久的な屋根としての耐久性はありません。
費用目安:数千円~
何を一番重視するかで選ぶべきタイプが変わってきますね。
「雨でも使いたい」ならテラス屋根、「必要な時だけ日除けしたい」ならオーニング、「手軽に始めたい」ならシェード、といった形です。
屋根を設置する際は、室内の明るさにどう影響するかも考慮する必要があります。
屋根材の色を透明に近いものにしたり、オーニングのように収納できるタイプを選んだりすることで、「屋根を付けたらリビングが暗くなってしまった」という後悔を防ぐことができます。
狭い庭のタイルデッキ成功の鍵
この記事で解説してきたポイントを基に、狭い庭でタイルデッキを成功させるための鍵をまとめます。限られたスペースを最大限に活かし、後悔のない理想の空間を作り上げるための最終チェックリストとしてご活用ください。
- 狭い庭でもタイルデッキは空間を有効活用できる
- 後悔の多くは夏の暑さ、冬の寒さ、雨の日の滑りやすさ
- リクシルには施工が早い規格品とデザイン自由なテラスデッキがある
- 経験者の口コミを参考にリアルな使用感をイメージする
- タイルはベージュやグレー系で模様のあるものが汚れにくい
- 費用は下地工事、タイル本体、施工費で構成される
- 10畳の費用目安は60万円からだが現場条件で変動する
- 目隠しはフェンスや植栽を組み合わせて圧迫感を避ける
- 屋根やシェードを後付けすれば快適性が大きく向上する
- 何をしたいかという目的を明確にすることが最も重要
- 大判タイルや斜め貼りで空間を広く見せる工夫をする
- 圧迫感を減らすために高さや形状を慎重に計画する
- 排水計画は専門家と相談し水たまりを防ぐ
- 複数の専門業者から詳細な見積もりを取って比較検討する
- リビングとの段差をどうするかはライフスタイルに合わせて決める